Ko-Window プログラマーズマニュアル 「Ko-Window プログラミングの質問解答集」 ● コンパイルしたプログラムが stack overflow というエラーで動いてくれません。 A おそらく gcc に -fstack-check オプションをつけているためだと思います。Ko のアプリケーションではスタック領域がプロセスのメモリと別の領域にあるため -fstack-check は使用できません。その代わり、何もしなくてもサーバーが、ファ ンクションを呼び出しをした時点で簡単なスタックチェックをしてくれます。 ● MgWindowScrollOpen() でオープンしたウィンドウでクライアントデータを使おう とするとバスエラーが出ます。 A MgWindow ライブラリの場合クライアントデータを扱うための関数名が変更されて います。これは MgWindow ライブラリ自体が WindowSetClientData() を利用して 作られているためです。代わりに MgWindowSetClientData()/ MgWindowGetClientData()/MgWindowGetClientPointer() が用意されているので、 詳しくは corlib.man を参照して下さい。また同じ Mg〜 でも MgButton/MgInput ライブラリは完全に別もので、こちらだけを使うなら WindowSetClientData() な どがそのまま使用できます。 ● Ko-Window 上でデバッガは動かないのでしょうか A Ko-Window のアプリケーションをデバッガで動かすことはできません。しかし、 ウィンドウ上でデバッガを動かして動作中のメモリ内容を参照したり、調べたり することはできます。デバッガを動かすためには BG_Term を使います。bgdrv.x を組み込んで、BG_Term 上でデバッガ db.x を起動すれば、アプリケーションと 完全に並列にメモリ内容を調べることができます。究極の技ともいえるこの方法、 物凄くお勧めです。 -- 1995/11/30 小笠原博之 oga@dgw.yz.yamagata-u.ac.jp DenDenNET: DEN0006 COR.