Zaurus MORE ソフト PDIC形式辞書ソフト ZPDVIEW v1.44 (WOBP) Zaurus 上で PDIC 形式の辞書データを検索&表示するためのソフトです。PDIC は 元々 DOS や Windows で動作する辞書ソフトで、PDIC 形式の多種多様な辞書データが オンライン上で配布されています。そのため、パソコンだけでなく PDA や多くの機種 や環境で PDIC のデータが活用されています。 このプログラムは表示機能のみで、辞書の追加や編集、テキストからの変換はでき ません。データの編集や変換が必要な場合はパソコン上で行ってください。 v1.44 での変更点: ・v1.43で間違えて常駐ソフトとしてビルドしてしまったバグを修正 v1.43 での変更点: ・高速電源ON/OFF対応 v1.42 での変更点: ・[新規作成](E1の[機能]+[N])や[C]で入力エリアのクリア ・縦画面時小型のキーボードパッド表示に変更 v1.41 での変更点: ・アイコンがつきました v1.40 での変更点: ・縦横画面両対応。従来機種では横画面、MI-E1で起動すると縦画面になります。 ・SD/CF対応。CF/SD の両方に辞書を置くことが可能です。辞書は F1: C1: C2: F0: の順で検索します。 ・リジューム機能対応。入力した検索語、過去に検索した単語のヒストリ、最後に 使った辞書番号を記憶します。 ・ページ切り替え機能追加。ページ境界を越えたデータ閲覧が可能です。 ・Clip修正。行頭の空白と改行を無視するようにしました。 ・長い見出し語も折り返し表示できるようにしました。(検索対象は1行目だけ) ●対応機種 一般的な MI 系 Zaurus 動作確認機種: MI-C1 MI-E1 ●辞書の入手について PDIC 対応の辞書データは、インターネットや Nifty 等から入手することができます。 もちろん、パソコンを使えば自分で作成したり編集することも可能です。 例えば窓の杜の http://www.forest.impress.co.jp/dict.html には、PDIC 用のフリーデータとして 57350語収録の英和辞書データ「GENE一般英和 辞書」や「ライフサイエンス用語辞書」が紹介&掲載されています。この辞書はファ イルサイズも 3M 程度なので大変手軽です。 そのほか、市販の辞書データを変換して使用することもできるようです。辞書の入手 についての情報は次の URL を参照してください。 http://www.vector.co.jp/authors/VA004474/zaurus/zaudic.html 注意: 配布されている辞書データにはさまざまな形式のものがあります。PDIC(.DIC) 形 式の場合そのまま使えますが、それ以外のフォーマット(テキスト形式等)の場合は データ変換が必要になります。データ変換には PC 版 pdic (Personal Dictionary) が必要です。 ●使える辞書形式 ZPDVIEW v1.44 で使用できる辞書形式は次の通りです。 (1) PDIC NEWDIC1/NEWDIC2形式 (DOS,16bitWin版で使用できる辞書形式) ラージ辞書 (最大45万語) ミディアム辞書 (最大10万語) スモール辞書 (最大3万語) タイニー辞書 (最大3000語) (2) PDIC Hyper辞書形式 PDIC for Win32 で拡張された辞書形式。特に語数の上限はない。 ZPDVIEW v1.10 以前は (1) のみの対応でした。v1.20 以降は (2) の形式も使用する ことができます。また、v1.10以前は英単語属性に「単語レベル」や「暗記必須単語」 等のフラグがついていると内容が表示されませんでした。v1.20 以降ではこれらのデー タも表示可能になっています。 発音記号表示、LHA圧縮形式辞書、拡張形式で埋め込まれたバイナリデータ、リンク 構造、その他特殊なフォントが必要な文字表示機能には対応していません。 ●プログラムのインストール(使えるようにする)方法 WOBP144.ZAC を Zaurus に転送し、MORE ソフト管理画面上で展開します。本体メモ リ、カードメモリ、どちらに転送しても構いません。 ●辞書データの転送 PDIC形式の辞書データは、通常 .DIC という拡張子の名前になっています。これを WOBP0000.DAT という名前にリネームしてから Zaurus に転送してください。最大12種類の辞書を切 り替えて使用することができます。2つ目以降の辞書データは次の名前にします。 WOBP0001.DAT 〜 WOBP0011.DAT 辞書ファイルの容量は大きくなる傾向があるので、PC 上でカードに直接書き込んで 転送する方法をお勧めします。(カードの __ZAURUS フォルダに転送する) 辞書データは、本体メモリ、カードメモリ(CF/SD)のどちらに置いても構いません。 F1: C1: C2: F0: の順で検索し、最初に見つかったデータを使います。先にカードを 見に行くので、カードに普段使う大きめの辞書を置いて、カードがないときは本体の 小型辞書を参照する、といった使い分けが可能です。 ●アンインストール(プログラムの削除)方法 MOREソフト管理画面から「ZPDVIEW」削除します。これでプログラム及びマニュアル ファイルが消えます。 MOREソフトを削除しても、辞書データとメニュータイトル設定ファイルは残ります。 必要に応じて個別に削除してください。これらのファイルはパソコンデータ画面で削 除を行うことができます。 辞書データ WOBP0000.DAT 〜 WOBP0011.DAT メニュー設定ファイル WOBPMENU.TXT ●使い方 検索したい単語をキー入力します。[検索]、[入力]、[改行]、(決定)ボタン、辞書切 替え、のいずれかの操作で検索を行い、結果を表示します。 表示は PDIC の管理構造に合わせて、一定区切りのページ毎に表示します。 <<横画面時>> ┌─────────────────────────────┐ │□[D0辞▼][CL][ 検索語入力領域 ]↑↓[検索][∬][^][v]▲▼|画面上部 └─────────────────────────────┘ <<縦画面時>> ┌────────────────────┐ │□[D0辞▼][CL][ 検索語入力領域 ]↑↓ |画面上部 │ZPDVIEW v1.42 [検索][∬] [^][v] ▲▼| └────────────────────┘ [CL] 入力エリアのクリア ↑↓ 検索語ヒストリをたどる [検索] 検索開始 [∬] 自動変換検索 (大文字小文字変換後検索する) [^][v] 前後のページに移動する(辞書が大きいと表示切 替に時間がかかるので注意) ▲▼ ページ内の表示スクロール [改行] / [入力] 検索開始 [逆送り]/[順送り] ページ内の表示スクロール [機能]+ [逆送り]/[順送り] ページの先頭または最終行に飛ぶ [機能]+ スクロールキー上下 前後のページに移動する スクロールキー上下 ページ内の表示スクロール スクロールキー左右 ページ内の表示スクロール(1行単位) (決定)ボタン 検索開始 (戻る)ボタン プログラムの終了。前の画面へ戻る(igetiを除く) [新規作成] / [C] 入力エリアのクリア ・辞書切替え 検索に使用する辞書は、画面左上のプルダウンメニューで切替えることができます。 辞書の切替えと同時に検索も行います。最初に選択されるのは、前回使用した辞書に なります。 [D0辞書] WOBP0000.DAT [D1辞書] WOBP0001.DAT : [D9辞書] WOBP0009.DAT [10辞書] WOBP0010.DAT [11辞書] WOBP0011.DAT ・メニュー / 操作メニューボタン なぞって反転させた領域の ClipBoard への取り込みと、ClipBoard から検索語の貼 り込みができます。 ●連続検索 (ZPDVIEW内検索) 画面中の単語をなぞって反転させ、そのまま [検索] をタッチすると、その単語の検 索を行います。表示されている意味や例文中の単語から、さらに詳細をたどるなどの 連続検索ができます。 ●なぞって検索 その1 (外部から検索) Zaurus 内蔵辞書同様、他の画面でペンでなぞって指定した単語やワードを検索する ことができます。 例えば、メールでわからない単語をペンでなぞって反転させ、そのまま ZPDVIEW の 画面に切り替えると単語の訳を表示することができます。 haramasa 様作の TTVブックリーダ (v1.67以降) との連携もできるようになりました。 設定しておけば、電子本を読んでいる最中なぞるだけで ZPDVIEW の呼び出しと検索 を行うことができます。 mab 様作の mabEditor との連携も可能です。同じようにエディタ中から ZPDVIEW の 呼び出しを行い、辞書検索をすることができます。 ●なぞって検索 その2 (他の機能で検索) 画面の任意の単語をなぞって反転させ、そのまま他の機能に切り替えると検索を行う ことができます。なぞった単語を、本体内蔵機能の辞書で検索することも可能です。 ●メニュータイトル変更 WOBPMENU.TXT という名前のテキストファイルを用意すると、画面左上の辞書選択メ ニューの内容を自由に設定することができます。WOBPMENU.TXT は、本体メモリ、カー ドメモリのどちらに作っても構いません。両方に存在する場合は本体メモリを優先し ます。 書式(WOBPMENU.TXTの例) --------------------------------------------------------------------------- ## メニュータイトル設定サンプル 英和GENE 和英GENE 英辞朗 和英辞朗 小辞郎 略辞朗 国語辞典 人名辞典 ZauDIC D9辞典 10辞典 11辞典 --------------------------------------------------------------------------- ・# で始まる行はコメントとして無視します。 ・メニューに表示できるのは8文字までです。 WOBPMENU.TXT の作成には、テキストエディタを使用する必要があります。「かえで」 等の Zaurus 用テキストエディタを使用してください。もしくは、パソコンで上記の ようなファイルを作成し、何らかの手段でザウルスに転送しても構いません。 ●ページ切り替え PDIC の辞書データはページ単位に分かれています。表示もページ単位で行いますが、 検索語がページ境界に分かれていることがあるのでページ間移動機能をつけました。 画面右上の方にある [^][v] ボタン、または [機能] を押したあとにスクロールキー の上下で切り替えることができます。 ただしキャッシュサイズが16ページ分なので、およそ前後7ページ分移動できると思っ てください。それを越える場合は、そのページのカレントワードで再検索を行う必要 があります。 ●注意事項 検索は単純な前方マッチのみで、みつからなくてもその前後のエリアを表示します。 PDIC の辞書の構造上、大文字小文字、全角半角は区別されます。表示ページも完全 に異なるため、検索時は大文字と小文字の扱い注意して下さい。 設定やヒストリの保存機能には対応していません。 ●プログラムについて このプログラムは、かつて(大昔) X680x0 + Ko-Window 用に作成した pdview.win を 移植したものです。当時は資料も DOS 系マシンも持っていなかったために、辞書構 造を自力解析して作成しました。そのためオリジナルの PDIC と挙動や機能が違って いるかもしれません。 現在はインターネット上でいろいろな辞書データを入手することができます。英和辞 書だけでも、数十万語の巨大なものから、専門用語に特化したものなど、数多くの データが公開されています。このようなデータの作成、配布に携わって下さった方々 に感謝致します。 また ZPDVIEW 呼び出しに対応していただいた TTVブックリーダ の haramasa 様、 エディタからの呼び出しに対応していただいた mabEditor の mab 様、多くの辞書変 換情報を公開してくださった 霜月 橘水 様、ありがとうございました。 参考文献 1)「パーソナルディクショナリ PDIC」, ∞TaN, pdic512.lzh 2)「英和・和英 電索辞書 for Windows & MS-DOS」, 久保正治, 技術評論社 3)「PDIC辞書形式仕様書 第0.3版」, TaN, PDDIC.DOC ●使用条件 プログラム、ドキュメント、付属データなど、これらソフトウエアの著作権は作者で ある小笠原博之が保有しています。このソフトウエアが原因で問題や障害が生じても、 作者は一切保証を行わず、作者に責任も無いものとします。重要なデータはあらかじ めバックアップを取り、利用者の自己責任において使用してください。内容物を改変 したものを無断で配布することを禁止します。利用に当たっては、使い方(説明書)を よく読んでからお使いください。プログラムはフリーソフトウエアです。 ●最後に アイコンを作ってくれた しいね さんに感謝します。 このプログラムの最新版や更新情報はこちらの URL を参照してください。 http://www.vector.co.jp/authors/VA004474/zaurus/zaurus.html 1.00 1999/10/31 とりあえずZaurusに移植 1.10 1999/11/21 あまりに手抜きだった部分をいろいろと補修。ClipBoard検索(な ぞって検索)対応、表示の再描画対応、複数辞書切り替え対応、改 行対応、消費メモリの大幅削減など。 1.20 1999/12/05 NEWDIC2/Hyper辞書形式に対応、巨大なページサイズに対応、レベル 設定等のオプションがあると内容が表示されなかったバグ修正、 戻るボタン対応、検索語の空白除去、その他改良。 1.21 1999/12/05 Hyper辞書対応時のエンバグ修正 1.22 1999/12/05 Hyper辞書対応時のエンバグ修正 1.30 1999/12/19 連続検索、ヒストリ、ClipBoard対応、大文字小文字変換検索、キー リピート対応、他の機能に切り替えるとボタンの辞書番号がずれる バグ修正、扱える辞書数を10まで拡張 1.31 1999/12/23 日本語文字検索がおかしかったバグ修正 1.32 1999/12/23 1.31での検索エンバグ修正、タッチボタンの高速スクロール対応、 範囲指定を若干修正、辞書選択メニューのタイトルを変更できる 1.33 2000/01/29 指摘があった検索ルーチンを微修正した。辞書ファイルの上限を12 に変更。メニューに残るごみ削除。 1.40 2000/12/18 縦横画面両対応。CF/SD 対応。それに伴っていくつか手を加えた。 ページ切り替え機能追加。リジューム機能追加。 1.41 2000/12/22 アイコンがつきました。(しいねさん作) 1.42 2001/06/04 [新規作成]や[C]で入力エリアのクリア、縦画面時小型のキーボー ドパッド表示に変更 1.43 2001/06/04 E1の高速電源ON/OFF対応 1.44 2001/06/10 1.43で間違えて常駐ソフトとしてビルドしてしまったバグを修正 小笠原博之 oga@art.udn.ne.jp http://www.vector.co.jp/authors/VA004474/