導入パワーザウルス/ザウルスポケット使用レポート

1997/11/24

これまで、2世代 SHARP の電子手帳と付き合ってきた私も、ついに 新しい電子手帳に乗り換えることになってしまいました。 購入したのはパワーザウルスと仕様が同じ ザウルスポケット MI-110M です。 ここでは、ザウルスポケット(パワーザウルス) への乗り換え手段や、 その他機能についていろいろ触れてみたいと思います。


導入まで

●これまでのメインは PI-6000

今まで使ってきた PI-6000 には、これまで何も問題はありませんでした。 主な使い方は、持ち歩けるデータベースです。 これらは自由帳やレポートに入れたテキストデータで、 重要な記憶、分類したデータなどなど、 いつでも参照利用できるようにできるだけこの ZAURUS に入れておくようにします。 もちろんアドレス帳&電話帳、辞書、カレンダー、電卓なども重要です。

この使い方は PA-8500/X1 (SC電子手帳) 時代からそれほど変わっておらず、 常に必要なデータを肌身はなさず携帯できること、が最重視項目となります。 当然小さく軽い方がいいのはいうまでもありません。

しかしながら、最近とうとう長年活用した PI-6000 も調子が悪くなり、 たまに電源が入らなくなるようになってしまいました。 新マシンへの乗り換えを考えることにします。

●情報管理の使い分け

ノートパソコンにしろ、PDA 系端末にしろ、それ一台ですべてをまかなおうとすると どうしても機能や使い勝手に矛盾が生じます。 そのため、思い切って用途を割り切り、ケースに応じて手段に応じて、 使用する端末や方法をうまく分担することが大切です。

現在は、常に携帯する PI-6000、 メールやブラウザ等の通信作業をノートパソコンで、 プログラミングやその他の作業はデスクトップを使うように分けてます。

これだと、 外でもメールやブラウザを使うときだけノート(2Kg)もいっしょに持ち出せば まったく環境が変わらずに使えるようになり都合がいいはずでした。 しかしながらこのノートが何度も故障し、 運搬にいまいち耐えられない(ノートも人もどちらも)ようなので いまいちうまく行ってません。

それゆえ、今回は外部でも簡単ながらメールチェックやブラウザが使える点も 含めてかなり悩みました。 候補としては、Win95ミニノート + PIザウルス, CE, PowerZaurus などがあります。 本当は、普段の環境がそのまま使えるミニノートか、 いろいろ面白そうな がいいのかもしれないけど、 あまりにタイミングよく発表されてしまった、Zaurus Pocket のサイズにころっと負けてしまいました。


導入直後

●データの移動

新機種購入後、一番最初に行う重要な作業があります。 PI-6000 から、すべてのデータを移動させなければなりません。

15pin 端子が 16pin に変更されたため、 従来のケーブルがそのままでは使えません。 しかも、MI-100シリーズ用のケーブル等オプション類はまだ売っておらず、 肝心の 15pin - 16pin 変換アダプタも買えませんでした。

ところが、ASK による光転送はどちらも完全サポートなので、 単純に光転送するだけで簡単に全データを移動させることができました。 各対応する機能毎に ASK による全データ転送を行うだけです。 (後から気がついたのですが、 マニュアルの通信編の最後の方にも同様のことが載っています)

実はこれが、これまでずっと SHARP 系の電子手帳だけ連続で使ってきた最大の理由なのかもしれません。 SHARP は常に、前の機種からのデータ互換性や通信手段を きちんと確保しておいてくれるからです。

目先の機能よりずっと重要なことだと思うのですが、なぜかこの点は 雑誌やメディアではほとんど利点として取り上げられることがありません。 PA-7000 のときの 4pin ケーブルが、 PIザウルスまで全部使えるのだから驚きです。 今度購入した MI-110M でも、PA-8500 上で入力したデータがそのまま生きています。

これまで行った乗り換え時のデータ移動手段は次のとおり

PA-8500→PA-X1 4pinケーブル直結でデータ転送するだけなので極めて簡単
PA-X1→PI-3000 4pinケーブル直結でデータ転送、これもあっという間でした
PI-3000→PI-6000 PI-3000クラッシュでまったく動かなくなったため、 パソコン上にバックアップしてあったデータを PI-6000 上に転送し復帰させました。
PI-6000→MI-110M ASK による光転送でオプション要らず。


PIMの進化(?)

すでにカラーザウルスがでてからかなりたっているので、 今更と思われるかもしれませんが気がついたことをいくつか。
●アドレス帳

これまで、名刺管理と電話帳に分かれていたものが一つになり、 かなりわかりやすくすっきりしました。 これまでは、名刺交換とかデータ転送の繰り返しで、 同じ人のデータが二個所に 分かれていることも少なくなかったので大歓迎です。

メールアドレスもこれまで備考にいちいち記入していた内容が、 独立して用意してあるのは重要です。 もちろんインターネットメール送信機能で参照されます。

が、しかし、良いことだけではありません。 名前のふりがなの文字数制限がまったく変わっておらず、 私の本名がひらがなで全部はいりきらない点は PI そのままです。 しかも、名刺交換用の所有者情報や、顔写真ありにしたときの拡大表示では、 拡大文字の上にルビでふりがなが表示されるために、 名前が切れているとものすごく違和感があります。

PA の SC電子手帳時代は、名前の読みは、 あくまでデータをソートするためだけの情報でした。 だから、ひらがな2文字だけの制限でも役割を果たしていたのですが、 このように人間が読む表示情報に進化したいまでも制限が存在するのは、 かなり不満が残ります。

●スケジュール

まったく使い込んでいませんが、見た感じ機能が WiZ はもとより PI からも退化したのではないかと思いました。 特に一ヶ月のカレンダー一覧画面で、 同時にスケジュール内容を表示させることができません。

どの日にスケジュールがあるのかマークのついたカレンダーと、 その日のスケジュールデータとの一覧ができないわけです。

毎日スケジュールをまめに書き込む人ならこれでいいのかもしれませんが、 スケジューラの利用度が低い人にとっては、 どの日に予定があるという一覧性が失われたことは 大きなマイナスだと思います。

●ファイリング

データの種類を問わず、関連情報としてまとめることができるというのが ファイル機能のうりです。 実際の使い勝手としては、従来のレポート&メモの分類情報が 拡張された感じになっています。

実際に格納される情報はインデックスであり、 同じデータを複数のファイルにリンクさせることができます。 Win95 でいうファイルのショートカットです。

それゆえ、実際にある程度使ってみないとその使い方がいまいちわからず、 マニュアルを見ても実際にユーザーが理解するまで 時間がかかるのではないかと思います。 特に削除に関しては、ファイルの参照情報だけ消えるのか、 中のデータも消えてしまうのか、 参照が全部なくなったデータはどうなるのかわかりません。

また、ファイル一覧画面が変に GUI されているため、 ファイル数が増えれば増えるほど操作性が大きく後退します。 これならただのファイル一覧にして、スクロールバーがあったほうがずっと 操作しやすいし、ファイルが増えてもまだ切り替えが楽です。 さらにファイルの中にファイルを作るような、 階層構造が持てないのも大きなマイナスで、 メモリが増え、扱える情報が増えてもその整理部分でかなり 足を引っ張っているような気がします。

●レポート
自由帳&レポートが統合されました。 これもわかりやすくシンプルになって良いです。 一度に扱えるデータ数も増えてますし、PI のレポートのように操作性や処理速度が遅くなることもありません。 大変良好です。

●ワープロ
入力時から 8dot フォントが使えるため、レポートより一覧性が良好です。 ワープロとしてだけでなく、 文章や一覧性の必要なレポート表示の代わりに使っても便利そうです。

●インクワープロ
PI ユーザーにとってはどうしても手書き文字のみという 印象が強いこの機能ですが、普通のテキスト文字の入力と編集も できるようになっています。 登録なしに気軽に書ける使い勝手は同じです。 清書機能を使えば、手書きの文字のテキスト変換もできるようです。

これで、レポート・ワープロ・インクワープロと、 テキスト入力の基本になるソフトが3種類もそろっていることになります。

●フォトメモリー
本来、カラーでデジタルカメラを装備した Color/PowerZAURUS 用の画像管理ツールのようです。 モノクロ16階調になっただけでちゃんと使えますが、 縮小一覧表示は残念ながらほとんど内容が判別できません。 GIFやJPGなども変換してやり取りできるのは便利。 大きな画像ももちろん OK です。

●MORE ソフト
PI の BASIC な Addin とは違い、 かなり速い上に本体の機能を拡張するドライバ組み込みも可能なようです。 郵便番号の7桁処理やそのデータベースなどは、 MORE ソフトの組み込み(常駐)として機能します。

ユーザーベースでの開発ができないのは残念ですが、 電子手帳時代の ハイパー関数BASIC カードのように、 ユーザーがちょっとしたプログラムを組めるような MORE ソフトが登場することを願います。 プログラムとまではいわなくても、せめて関数電卓機能がほしいので。

●辞典
PI とほとんど変わってないような気がします。 もう少し辞書は充実してもよさそうなのですが。

●パソコンデータ
パソコンから転送したデータや、 インターネットからダウンロードしたファイルが、 最初そのままの形でここに格納されるようです。 その後、必要な機能からこのデータを取り込み、 変換して使えるようになります。

何でも格納できるという点は◎。 汎用データファイルエリアとして、たとえばオープニング画像や 郵便番号7桁ドライバの郵便番号データなんかもここに置かれるようです。

●入力キーボード
個々のキーが小さくなっています。画面のドット数が増えたためですが、 画面そのものの面積は変わってないので相対的にキーが小さく感じます。 もともと Color/PowerZAURUS の画面サイズにあわせて設計されたからでしょうか。

その分ボタンも増え、一度に入力できるキーも多いし 操作性も良くなっています。

手書き認識もレスポンスがよく、良好です。 PA電子手帳からの SHARP 伝統のローマ字入力ボードはとうとう廃止されてしまったようです。

タイプライターキーボードでは、記号キーが増えているほか、 PI の Addin モードのように [機能]+数字で一部の記号が入力できるようです。

●画面切り替え
各アプリケーションの起動と切り替えは、それこそ PowerZAURUS の特徴であり、高速レスポンスが生かされ高速です。

ただ、機能によっては一覧表示が出るまでに時間がかかることがあります。 これはメモリ量が圧倒的に増えていることと、 データ管理がフラッシュメモリに変更されたせいではないかと思います。

●特殊機能
画面調整からユーザー設定など、 階層メニューからの機能呼び出しがなくなり、 全部インデックスのアイコンになっています。

しかもインデックスのアイコンは一画面で一覧できず、 スクロールバーがついているため、 慣れないといちいちインデックスを出すのが面倒です。


通信機能

一番気になる通信機能です
●インターネット接続

ザウルスが手に入れたインターネット機能をいろいろと試してみました。 対応しているプロトコルは次の 4つです。

telnet がちゃんとあるのはポイント高いです。 ただ問題は・・ネットワーク接続が サブルーチン呼び出しとして実装されているところでしょうか。

各機能を実行する毎に接続をしなければなりません。 ブラウザを使うときは、ブラウザモードで接続し、 メールや telnet を使うときは、 一度接続を切ってそのモードに切り替えてから再接続しなければなりません。 機能毎に接続方法を選択できるという美しい仕様のようですが、 非常に面倒です。 これは絶対何とかしてほしいところです。

●メール機能

メールサイズに 64K の制限がありますが、 これは当然のことなので全く構わないと思います。 この制限は本文のみで、 添付ファイルとの合計では 200K まで OK のようです。 (MIME エンコード時のサイズなので、base64 として 3/4 のおよそ 150Kbyte までOK)

設定もわりと細かくできますが、 最初メールサーバーの項目が1つしかないので悩みます。 よくよくマニュアルを見ると、 メールサーバーのところには smtp サーバーを記述し、 pop サーバーはメールアカウント名の後に「user@pop.XXXX.ne.jp」 と記述しろと書かれてあります。

メールの送り先は、アドレス帳のメールアドレスをそのまま参照できます。 ここの選択画面からでもアドレス帳の編集も OK なので、 PI から送ったデータなど備考欄に書かれているアドレスも、 その場で編集して移動し、参照できるようになります。

●ブラウザ

モノクロで小さいけれど、割ときれいに良く見えます。 アニメーションGIFもちゃんと動いてたので驚きました。

上記接続の問題があるので、 ブラウザ上からメールを出すことができませんが、 それ以外は別段不満もなくなかなかいいんじゃないでしょうか。 (バッテリーさえ持てばですが)

●telnet

プロバイダによっては、telnet 接続で専用のメニューシステムにログインし、 パスワード変更などの設定を行うところがあります。 そういうプロバイダにつなぐための手段として telnet 機能があるようです。

もちろん、telnet で Nifty など BBS にログインすることもできます。 (でんでんネットもOKです) ただ、ソフトキーボード上からコントロールコードを送信する方法が わかりませんでした。(マニュアルにはできないと書いてあるが・・)

サーバー名を入れないでつなぐと、telnet プロンプトがでます。 ここから「open サーバー名」でつなぐことができます。 open 以外にもコマンドがあるのかどうかは残念ながら不明でした。 (とにかくすぐ電池がなくなるので試すどころじゃなかった)

●PCリンク

接続にパソコンとの認証情報の設定ができるようになってます。 PI の場合は、PI側でパスワードがある場合、その解除が必要でしたが、 リンク時に認証が合えばパソコン側でパスワードを解除することができます。 なかなか便利です。


その他ハード的なことがら

●メモリ量

これまで本体メモリ 1M をほとんど半分も使ってなかった PI-6000 からの移行なので、当初 10M なんてほとんど使い切ることもないんじゃないかと 思ってました。

メモリ 10M といっても実際は、2Mbyte のプログラム実行用 RAM と、 8Mbyte のファイル格納用フラッシュメモリに分かれているようです。 そのためユーザーエリアはカタログスペックで 7M となっています。

しかし実際使ってみると、 意外にもメモリはあっという間に消費してしまうことがわかります。 たとえば、たとえば郵便番号 7桁の MORE ソフトですが、 データとして 1M ちょっとのファイルが必要になります。 転送するときは、いつものパソコンの感覚で 1M なんてたいしたことがないと 思ってましたが、よくよく考えるとそれだけでメモリの 1/7 (MI-106(M)だと 1/3) 以上消費してしまうことになります。

また、ブラウザのキャッシュデータ、ダウンロードしたファイル、 フォトメモリーの画像データを考えると、なるほど コンパクトフラッシュスロットが必要になるわけだと実感します。

●電池寿命

40時間もつとのことですが、 これは表示の連続を行ったケースです。 もちろん、普通に電子手帳として使う分には、 十分電池は持つものと思われます。 が、買った当日ですでに単4電池4本消費しました。

これは、さんざん赤外線通信でデータ転送や 内蔵モデムでインターネット接続など行ったためで、 通信をすると大量に電力を消費します。 マニュアルによると連続通信時で

となっています。 (PI ザウルスでもモデムを使うとあっという間に電池がなくなるので 同じですが・・)

さらにここにもう一つ落とし穴があります。 マニュアルを良く見ると、上記は気温25度のときの持続時間であって、 さらにマニュアルの別のページには、 使用時の気温によって電池寿命が大きく異なると書いてあります。

なんと、内蔵モデム使用時の電池寿命は、 気温が15度の時は、25度の時の半分しか持たないことがあるそうなのです。 つまり、気温が 15度ならわずか 30分で電池がなくなってしまいます。 多分これは、胸ポケットに入れて常にザウルスをあっためておいて下さい、 ということなのでしょう。


まとめ

●使用感

全体的に、機能も大幅に増えたし、 確かにいろいろと改良されていて便利になっているし、 非常に良くなっています。 これだけのものがコンパクトに収まっている点では、 これまで何度も驚かせてくれたさすが SHARP というところです。

しかし、各機能は全部画面を占有し、共存や参照に不便を感じるのは、 すでにウィンドウシステムにすっかり 慣れ親しんでしまっているせいでしょうか。 いわゆる、画面の占有と切り替えが DOS アプリのような、 ちょっと昔風だなという印象を受けます。

もちろん、クリップボードで自由にデータのやり取りができるし、 切り替えもアプリを終了させずに割り込みで呼べるため、 切り替えも高速でこのあたりは PI から受け継ぐ大きな特徴です。

しかし、機能が増えて扱うデータも多くなればなるほど、より効率的に 操作したいと思うわけで、ペンを使うというオペレーションの原点に戻って、 もっと操作性の根本における基本的改善が必要ではないかと思います。

ちまたでは、キーボードの方が便利とか使いやすいだの良く言われています。 しかし、それはあくまでキーボードに慣れた人(ライター)の意見であって、 文字入力や操作は、ペンの方がまだ身近だし慣れ親しんでいる人が 多いはずです。

私の場合は普段タッチタイプで文字を入力しているため、 変に中途半端なキーボードはあまり使いたいと思いません。 本当の小型化のためにはペンの方が絶対有利だし、 キーボードなんて不要、 と思えるくらいの新たなオペレーション方法の確立が、 次の重要な課題となるしょう。


●これまでの携帯情報端末経歴

主に電子手帳のように使ってきたメインマシンの経緯のみです。ポケコン自体(と いうかコンピュータとして使ったもの)はリストに無い物もいろいろ持っています。 なぜか1シリーズに対して、初期型とそれを小型改良した機種の 2種類 使っていることが多いようです。

SHARP PC-1245
  • 1984年購入
  • ポケットコンピュータ
  • メモリ 2.2Kbyte

初めて購入した SHARP の小型端末。PC-1250/51 の廉価版として知られるポケコン。 きわめて小型で、今の電子手帳よりずっとスリムである。 当時から SHARP はこの手帳サイズに大きくこだわっていたことがよくわかる。 ポケコンなのでキーボードがちゃんと全部ついている。 今では信じられないキーピッチだが、キー間隔が十分確保されていたため 十分使いやすかった。 アーキテクチャは SC61860 系で、何年も後に出る SC系電子手帳と同じです。 実はコンピュータとして触ったマシンもこれが初めて。BASIC からマシン語 までプログラミングは全部 PC-1245 で覚えました。

SHARP PC-1262
  • 1986年頃購入
  • ポケットコンピュータ
  • メモリ 10.4Kbyte

PC-1245 と同じボディで、メモリも増えて表示画面も2行になったという、 SHARP のポケコンの小型化では一つの最進化点。(これ以後は多機能化とと もに大型化の道を歩んでしまう) 小型化という点ではこの機種がポケコン では一番気に入っているマシンで、常に持ち歩いて非常に使い込みました。

SHARP PC-1480U
  • 1988年4月購入
  • ポケットコンピュータ
  • メモリ 32Kbyte

初めて SC62015 系アーキテクチャのマシンとして登場したポケコン PC-E500 の大学生協バージョン。PI 系ザウルスの祖先です。

SHARP PA-170
  • 1989年頃
  • 進化電卓

テレメモ電卓。カード電卓にテレメモ機能がついたものです。ポケコンとし ての PC-E500 系が巨大化してしまったために、純粋なデータメモ専用の端末 を分離することを本気で考え出したのがこの頃。この頃すでに PA系電子手帳 は出てました。

SHARP PA-175
  • 1990年頃
  • 進化電卓

PA-170の改良版。PA-170 が故障して修理に出したら、販売店の手違いで紛 失、代わりにこれを入手。番号やメモないようの制限がかなり緩和され、 使いやすくなっていたもの。

SHARP PA-8500
  • 1990年頃
  • SC電子手帳
  • メモリ 32Kbyte

漢字が使えてICカードで機能が増やせるる電子手帳として登場した PA-7000 の改良型。4行表示と時計機能がついて、この機種でやっと SHARP 電子手帳 の標準的な仕様が完成したといえる。 結局カード電卓では持ち運びもデータ閲覧も限界なので、どうせならちゃん としたものをと購入したのがこれ。 小型化のポイントは、ローマ字入力専用キーボードです。DB-Z まで本採用、 PI ザウルスまではソフトキーボードとして同入力方式が存在してました。

SHARP PA-X1
  • 1992年5月購入
  • SC電子手帳
  • メモリ 32Kbyte, 81x119x15 99g

ICカードもそのまま使え、機能を損なわずに最小最軽量化した究極の電子手 帳。99g のコンパクトボディは、今でも最高のものだったと思ってる。 いきなり登場し、その機能と小型サイズに完全に惚れ込みました。 実際に胸ポケットに入れて常に身につけて携帯していた(できた) のはこれだけです。

SHARP PI-3000
  • 1994年1月購入
  • 新携帯情報ツールザウルス
  • メモリ 256Kbyte, 1993/10 65000円, 157x94.6x17.3 250g

いわずと知れたザウルス初代機。待ち望んでいたという機能と内容で、出て すぐに入手をもくろむも数ヶ月待たされ、年を越してしまった。 画面は 239x168dot。PA-X1 よりはかなり大きく 重いが、PC-E500 よりは十分小さい。

SHARP PI-6000
  • 1995年10月購入
  • 新携帯情報ツールザウルス(アクセスザウルス)
  • メモリ 1Mbyte, 1995/9発売 69000円, 147x87x17 195g

PI-3000が完全に壊れてまったく動かなくなったため、買い替えを決意。こ れまでのデータ端末分離の意に反して Addin 機能により完全なポケコンと しても動作。解析や ZauSH の作成など、かなり使い込んでしまいました。 ボディは PI-3000 よりずっとコンパクトで手帳サイズ。 使用期間も他に比べて長いし、実際気に入ってます。

SHARP MI-110M
  • 1997年11月購入
  • モバイルビジネスツールザウルスポケット
  • メモリ 10Mbyte, 1997/11発売 83000円, 146x83x15 195g

とうとう SHARP 電子手帳 3代目のアーキテクチャのマシンにも手を出して しまった。 やはり小型化が一番の決め手です。

戻る
小笠原博之 oga@art.udn.ne.jp