Zaurus をMP3プレイヤーに CE-AP1

2000/07/08 (最終更新:2005/08/28 15:27)

◎ Zaurus が音楽プレイヤーになる

Zaurus で曲が聴けるってことです。 MP3 プレイヤーキット CE-AP1。 これを使うと、Zaurus が話題の MP3プレイヤーになります。

◎ MP3プレイヤーって

MP3 プレイヤーというのは、 MD (MiniDisk)のように、 自分で好きな曲を入れておくことができて、 いつでも再生することができるもの。

CDクラスの音質で、 好きな曲を変換して入れておくことができるし、 曲データはたいていフラッシュメモリに保存されるので、 書いたり消したりが MD よりもさらに簡単。 本体もコンパクトなものが多く、 データ管理がパソコンでできるのも魅力的。

オンラインのデータ配信も始まって、 インターネットで音楽データの購入ができてしまう。 データを自作すれば、自分の曲のネット配信も夢じゃない。

ただし、MP3データの作成やCDからの変換、 プレイヤーに記録した曲の管理などは、 原則としてパソコンがないとできないんです。

◎ MP3って

難しい説明は書きません。音楽のデジタルデータなんです。 本来巨大なはずの音楽のデータを、JPEG のように効果的に圧縮してくれるんです。

だから、パソコンを使って CD のような良い音の音楽データを、 手軽に扱うことができます。 一曲だいたい 4〜5Mbyte。 容量が 64Mbyte あれば、1時間程度記録できるってのがだいたいの目安。

パソコンがあれば、MP3のデータを作ったり再生して聞いたりできます。 この音楽データを、外でもそのまま聞きたいって思ったら ポータブルタイプの MP3プレイヤーを使えばいいっていうわけ。

◎ ZaurusがMP3プレイヤーになるって

何でもデジタルデータになると、扱いが楽になります。 いろいろ流用ができるからです。

写真がデジタルになってデジカメが大ブーム。 機種によりますが、Zaurus ってオプション使うとデジカメになりますよね。

同じように、Zaurus が CE-AP1 というオプションを使うと、 デジタルな音楽を再生できる音楽プレイヤーになるんです。

ただし! データの作成や編集など、 MP3プレイヤーとして使うには、パソコンが必要です。 パソコンを持っていて、ケーブルやフラッシュメモリカード を使って Zaurus とデータのやりとりができなければ使えません。

あと、音楽データは大きいので Zaurus の本体メモリには入りません。 音楽データを記録するためのフラッシュメモリカードも必要です。 例えば MI-C1 の場合はコンパクトフラッシュ(CF)が使えるので、 コンパクトフラッシュメモリカードが必要です。 お手軽という点では、MP3 は MD に比べるとまだまだですね。後一歩でしょうか。

◎ 対応機種

Zaurus 用の MP3 プレイヤーキット CE-AP1 が 現在対応している機種は以下の通りです。 マニュアルに点在している機種ごとの違いもひろい集めてみました。
MI-P10 MI-C1 MI-P1 igeti MI-P2 igeti MI-J1 MI-EX1 ICRUISE MI-310
連続再生時間 AnimeON(分) 100 120 110 90 90 80 180
連続再生時間 PLAYER画面隠す(分) 210 210 210 200 200 130 380
プレイヤーMOREをカードに展開可能 × × ×
リモコンでの電源ON再生 ×
メディアタイプ CF CF CF CF CF PC Type2 CF

◎ Zaurus で音楽を聴くためには

Zaurus 本体に、MP3 プレイヤーソフトをインストールします。 ソフトは CE-AP1 付属の CD-ROM に入ってます。 MI-J1 は本体にインストール済みなので何もしなくてOKです。

Zaurus のオプションポート16端子に CE-AP1 のリモコン(本体)を接続します。 ヘッドホンはリモコンにつけるだけ。

音楽データを MP3 に変換したら、何らかの方法でカードに転送します。

プレイヤーソフトを立ち上げて、再生ボタンを押すだけで曲の演奏開始。 MI-310以外は、以後リモコンだけで完全に電源の ON/OFF から再生の制御まで できてしまいます。

◎ 音楽プレイヤーとしての機能

リモコンだけでできる操作は次の通りです。 (MI-310では電源コントロールはできません)

Zaurus本体のプレイヤーソフトでは、操作だけでなくさらに細かい設定もできます。

音楽再生とはあまり関係ない部分、プレイヤー画面の設定もいろいろできます。

◎ 疑問点の解消

◇ 好きなヘッドホンは使えますか?

SHARP製の MDプレイヤー同様、 リモコンにステレオミニプラグが付いていて、 そこにヘッドホンを接続します。 市販のヘッドホンをつないで使うことができます。

◇ 曲データの転送方法は?

曲データはカードメモリに転送しなければならないので、 何らかの形でカードに転送する必要があります。

  1. カードを Zaurus に装着して、パソコンから Zaurus 経由で書き込む
  2. カードをパソコンのスロットに差し込んでパソコンで書き込む

1. の方法の場合、Zaurus とパソコンの通信に IrDA(光転送)や ケーブル転送手段を選択できます。 2. の方法では、CE-AP1 付属のソフトを使う場合と直接 Zaurus ファイルシステムに書き込む方法(後述) があります。 直接 Zaurus ファイルシステムに書き込む場合は若干注意が必要です。

◇ 使えるパソコンの種類やOSに制限はありますか?

CE-AP1 付属のエンコード&転送ソフトウエアを使う場合は、 MMX 200以上の Windows95/98 が動くパソコンが必要です。

ただし、MP3 そのものは汎用フォーマットなので、 別のソフトを使ってデータを作ったり、 インターネットからダウンロードして入手することができます。 その場合は特に OS やマシンに依存しないと思われます。

◎ カードに直接データを書き込むには -- 安全編

Zaurus のフラッシュメモリーカードは、DOS と同じ FAT フォーマットが採用されています。 そのため、パソコンや同じフォーマットで読み書きできるデジタルカメラなどと 共有することが可能です。

ただし ZaurusOS そのものは、原則として専用の __zaurus フォルダ以外を認識せず、 またパソコンや他の機器から直接 __zaurus フォルダへアクセスすることは 推奨されていません。(MOREソフトからは他のフォルダもアクセスできます)

(Zaurus のカードメモリ F1: は、 パソコンからは __zaurus というフォルダで見えます。)

パソコンから、直接 Zaurus のカード(特に __zaurus) に安全にデータを転送するには次の手順を用います。

  • パソコンから、カードメモリのルートディレクトリに MP3 データを書き込む。
  • Zaurus MOREソフトのファイラー(どれでもよい)を使って、 カードのルート (F1:\) から F1: (__zaurus) にコピーします。 (CE-AP1のプレイヤーソフトは、 F1: に MP3 データがあれば再生してくれるようです)

カードのファイルを直接パソコンで操作する場合の注意点は次の通り

  • パソコンで書き込んだファイルは、Zaurus 上では消さない。 (消すときはパソコンで消す)
  • __zaurus フォルダ内部にファイルを作るときは、できるだけ Zaurus 上で作る用に心がける。
  • システムファイルと衝突しないようなファイル名の付け方に注意する。

まめにカードに対してスキャンディスクをかけてチェックしておくと安全です。

◎ カードに直接データを書き込む方法 -- 手っ取り早い方法

「安全編」ではかなり面倒な手順を述べました。 その理由は、Windows 上でカードにファイルを作ると、 ロングファイル名が使われてしまう可能性があるからです。

Zaurus ではロングファイル名は認識できないので、常にショートファイル名で アクセスします。 パソコンで作られたロングファイル名のデータを Zaurus で消去したり更新した場合、 ロングファイル名のエントリ部分が更新されません。 そのため、あとからパソコン上で同じファイルにアクセスしようとすると エラーになることがあります。

またパソコンで書き込んだ場合、 ファイルのアトリビュートが読み出し専用になっている場合があります。 このようなファイルは Zaurus 上で消しても消えないファイルになってしまうので、 ファイルアトリビュートはあらかじめチェックを外しておかなければなりません。

上記の事情をきちんと把握している場合は、 __zaurus フォルダへ直接パソコンから自己責任において 読み書きを行ってもかまいません。 当然ロングファイル名にならないようにしてください。

早い話、データの転送はカードの __zaurus フォルダに MP3 ファイルをコピー すればそれでおしまいです。

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Hiroyuki Ogasawara <ho>