PCのブックマークをザウポケで活用する

1998/03/20 (最終更新:2005/08/28 15:27)

◎ 携帯端末とブラウザ

ザウルスポケットやパワーザウルスには、www ブラウザも内蔵されています。狭い画面とはいえ、画像も出れば切り替えでフレームにも対応しています。外出時にちょっとした情報収集を行うにはまず十分な能力です。

インターネットサービスで良く使われるのは、この www ブラウザとメールです。他にもさまざまなサービスが必要になるかもしれません。でも cgi/ssi によって他のほとんどのサービスもこのブラウザを通して利用するように、あらかじめ作っておくことができます。

つまりブラウザはインターネットの入出力インターフェースの標準の一つであり、取りあえず携帯端末側(クライアント)にはブラウザさえあれば、あとはサーバー側で何とかすることができるわけです。

◎ 外で情報収集

携帯端末を持ち歩き、ブラウザが使えることのメリットは、どこでも情報収集できるということにつきます。情報収集なんて書くとちょっと大袈裟に見えるかもしれませんが、ようするに

こんな感じ。調べものでもなんでも、世界中が繋がってるインターネットなら、どこにでもデータを置いておけるし、どこからでも参照できます。常に通信路さえ確保しておけば、いちいち持ち歩く必要が無いのです。その上、データのコピーではないので常に最新データです。

◎ 端末の限界

理想的には、本当にどこでも繋がっていればデータを持ち歩く必要は全く無くなってしまいます。必要になればつなげば良いのですから、単一のデータ管理ができるからその方が本来便利なはずです。

が、現実的には通信路が限られること、課金が恐かったりバッテリーが持たなかったりして通信時間も短時間で済ませなければならないことなどなど。インターネットの情報量に比べて、携帯端末のネットワーク接続はあらゆる面で非力です。

だからこそ、必要なデータは効率よく探したいもの。

しかし・・必要なときに限って、肝心のデータが見つからないものなのです。普段のパソコンの通信環境なら、どこに何があろうともすべて整理されたブックマーク(お気に入り)によってすばやく見つけ出すことができるのに、ザウルスにはそれが入って無いためなかなか探し出せずにあきらめてしまいがち。

◎ ブックマーク

いつもながら本題に入るのが遅いですが、ようするに普段使っているパソコンの環境のブックマーク(お気に入り)を、ザウルスに転送しておけば便利になるだろうということです。

ザウルス本体のブックマーク機能もありますが、パソコンから大量の URL を転送するには向きません。そこで、パソコンのブックマークは、そのままインターネットライブラリに転送してしまうのが一番です。

Windows95 の Netscpae の場合は非常に簡単です。 Netscape のブックマークはもともと html で保存されるため、それを次の手順で転送します。

Netscape のブックマークファイルを探し出す。例えば Windows95 の場合「C:\Program Files\Netscape\Users\NAME\bookmark.htm」など。 (NAMEの部分には自分の設定したユーザー名が入ります)
デスクトップにダミーフォルダを作り、中に 1. の bookmark.htm をコピーし、ファイル名を index.htm にリネームする。
パワーコネクションを起動し、ザウルスPCリンク状態にする。インターネットライブラリに、2. で作ったフォルダをドラッグ＆ドロップする。

この転送したブックマークを使うには次のようにします。

まず接続前にインターネットライブラリを開き、転送したブックマークデータを表示します。
接続は、必ずこの画面を開いてから行うようにします。リンクのどれかをタッチするだけで、接続するかどうかを聞いてくるはずです。
接続が完了すると、最初に転送したブックマークファイルが表示されるので、そこから必要なリンクにタッチすれば、ジャンプすることができます。
リンクをいくつもたどった状態で再びブックマークを参照するには、左上のページタイトルのところをクリックし、メニュー一番下のブックマークデータを選べば OK です。良く使うリンクは、リンク先にジャンプした後あらためてザウルス本体のマーク機能でマークしておけばいいでしょう。

IE の場合、お気に入りは html 形式ではないので、単純に転送することができません。 IE 形式から Netscape 形式に変換するコンバータ等を使い、何らかの形で html に変換してから転送します。

というわけで・・今回は、みんな知ってるかもしれない簡単なお話でした。