気がついたことほか E1

2000/12/17 (最終更新:2005/08/28 15:27)

◎ はめ込み式のハードカバー

二カ所の爪でホールドされるハードカバーがついています。 MI-P10 に似てますが、スライド式ではありません。 ザウルス使用中は裏側に取り付けることができます。 無くしそうなのがちょっと心配。 そうそう、MI-P1/P2 や MI-EX1/TR1 同様画面タップでは電源が入りません。

◎ ペンで押せなくなってしまった

[逆送り][順送り]ボタンから[機能]ボタンまで、 液晶以外の全部のボタンがハードキーになっています。 手で押す場合は都合がよいけど、 ペンを持ってるときは一瞬操作にとまどいます。

◎ みょーに速い電源 ON

MI-E1 は全体的に、速度が速くなっています。 中でも特に実感できるのが電源ON。 起動画面をインデックス画面やスケジューラ、 アドレス帳など本体内蔵機能にしたときは、 電源ONが妙にやたらと高速です。 最初あまりに速すぎて、 てっきり電源切るのを忘れたか、 自分の操作が間違っているのだとばかり思ってました。

CF も MMC も両方カードがささったままです。 カードの抜き差ししなければ、ものすごく速いことがわかります。 スケジューラに今まで MI-C1 で使っていたデータを全部転送しても同じです。 どうやら MI-E1 になってから、新しい電源 ON のためのプロセスが 導入されているようです。 AppliQuickOffOnID あたりでしょうか。

◎ しおり の謎が氷解せぬまま

MI-C1 では、インデックス画面で [機能] のあとに、画面上部の 「インデックス切り替えボタン」をタッチすると「しおり」 という謎のインデックス画面が現れました。 結局何に使うのか、わからないままでした。

MI-E1 では、[機能] のあとにタッチすると必ず [MOREインデックス] が現れます。これは便利そうです。

◎ 完全に縦画面

ほとんど全部の機能が完全に縦持ち縦画面アプリケーションになっています。 一部の機能が横のままなのと、従来の MORE ソフトなど横画面のものも数多いので、 普段使うときはどちらに合わせるか悩みどころです。

◎ 進化しているメモリ管理画面

MI-C1 のメモリ管理画面には、メモリの残りのバイト数容量表示がつきました。 MI-E1 ではさらに、機能毎のキロバイト容量表示がついています。 本体機能が青い色、パソコンデータやMP3系、ブラウザキャッシュが赤い色、 MOREソフトが緑色。バーグラフも色分けでわかりやすくなっています。 (ちなみに 機能別バイト単位の容量表示機能は、 PI ZAURUS の頃も裏技でついてました。)

◎ アドレス帳で4項目一覧

横画面では8人分一覧できた電話帳。MI-E1 は縦画面なので、標準フォントで一度に 11人分一覧できます。 その分横幅がないので、最初は名前の他に2項目しか表示されていませんでした。

ところが右側縦スクロールバーのすぐ左端を横にドラッグすると、 新しい区切り線が現れます。もう一度やるとまた現れます。 MI-C1 同様名前+4項目同時に表示できるようです。 もちろん、横幅がないので多くの文字は表示できません。

◎ パスワードが見えなくなっています

シークレット解除など、パスワードを入力する画面で従来のザウルスでは、 エディットボックスにそのまま文字がエコーバックされていました。 MI-E1 ではパソコンと同じように、文字の代わりに「*」が表示されます。 これでもうパスワード入力に気を遣う必要がありません。良くなっています。

◎ ダイアログアニメーション

しばらくお待ちください、ダイヤルアップダイアログなど、 ダイアログの文字がアニメーションしています。 固まっているのか時間がかかっているのか、 区別がちゃんと付くようになりました。

◎ MP3プレイヤーキット

MI-E1 のオプションポート16(16pin端子)コネクタは、 MI-P10 と同じ形状をしています。 なので、MP3プレイヤーキット CE-AP1 の MI-P10 用コネクタカバーが そのまんま使えます。

もしや! と思って CE-AP1 を MI-E1 につないでみましたが、 残念ながら使えませんでした。 MP3 再生機能は本体に内蔵してるから当然なのですが、 せめてリモコンに使えればと思ったのです。 というのは・・
MP3プレイヤーでは本体ボタンのホールド(無効化)も、 リモコンがないとできないからです。

◎ MMCカードリーダーライター

MMC 代わりに買った MP3 プレイヤー (32M MMC付き) には、 パラレル用の MMC リーダーライターもついていました。 Windows2000 用のドライバをメーカーページから落として インストールしてみたところ、Windows2000 上でもちゃんと使えています。 これで MMC へも直接データ転送する手段ができました。 MMC を使ってる場合でも、MI-E1 上の画面では SD という表示になります。 ここで試している MMC のメーカーは SanDisk です。

◎ キーボードが開きません

SZAB で開発するときは、PC と Zaurus を CE-170TS など シリアルケーブルで接続する必要があります。 MI-E1 の場合 16pin なので、CE-170TS か 15pin → 16pin 変換アダプタ CE-HA15 を使います。 ところがこのどちらも AC アダプタ端子がついてるおかげで コネクタ部分が大きくて、 MI-E1 につけたままだとキーボードが開きません。

カタログ写真を見る限り、新しい PC リンクキットについている USB ケーブルの場合は コネクタがかなり小さそうです。 このケーブルだったらキーボードもちゃんと開くのかもしれません。

だけど今のままで動作確認できないのは不便です。 本当は良くないのでしょうが、SZAB のデバッガ起動してプログラムを実行したら、 キーボードを開くときだけ CE-170TS を抜いてしまいます。 デバッガ操作するときはまたケーブルを差します。 強引ですが、とりあえずこれで何とかなるようです。

◎ やっとためせたムービー機能

付属の CD-ROM にムービーサンプルが入っていたので、 カードに転送してやっと試すことができました。 3.3M程度のファイルに 3分近い映像が入ってます。 画質がどうこういうよりも気になる荒いフレームレートですが、 これだけ小さいファイルサイズに納めているので やっぱり仕方ないのかもしれません。 単純計算で 1秒あたりわずか 20Kbyte。 秒間 10コマ(フレーム)だと考えても、1コマたったの 2Kbyte。 この中に絵と音が両方とも入っています。 音はヘッドホン端子に出力されるので、ヘッドホンがないと音は聞こえません。

再生中は、再生位置を示す進行バーが表示されます。 左上にクローズボタンがあるので押してみたところ、進行バーが消えました。 メニューを探しても起動し直してもいろんなところをタッチしても、 進行バーは現れませんで。ちょっと焦りつつ マニュアルを見たところ [機能] + [逆送り] キーで再び表示 ON にできました。

◎ 普通のアプリで縦横兼用できるのかな?

MORE ソフトの 縦型アプリケーションへの変換については、 すでに mab さん がこちら 「mab コラム 第16回 やってみよう縦型化」 で書かれています。

従来のプロジェクトをそのまま開き、 ????main.c の PIMExecSetup() の中に

	PIMExecWork->WhichWindow= PIM_WIN_UNIVERSAL;
	trcpy( (char*)PIMExecWork->PIMWindowRes.ResFile, "SYSTST00" );
	PIMExecWork->PIMWindowRes.ResID= NormAplVWindowID;
を加えるだけで、90度画面を回転させることが可能です。 もちろんこれが有効なのは MI-E1 以降の縦型機種だけです。 90度回転するだけなので、画面は横にはみ出て画面の下には隙間ができます。 しかもこの上に開くサブフォームやウィンドウは、元の横画面のままになってます。

GUIパーツを使わないで完全に自前で画面描画を制御しているアプリケーションで あれば、これだけでも何とかなるかもしれません。 この場合やメインフォームのウィンドウオープンも、 自分でサイズ指定して開く必要があるでしょう。 GA 3D Engine 系のゲームなどは座標管理を行い描画 API だけ使っているので、 最初から縦横兼用を考えて作ればうまくいきそうです。

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Hiroyuki Ogasawara <ho>