だいたい図にかけばこんな風でしょうか。多少の異論はあると思いますが、おおむねこんなところでしょう。しかし、この図は完全ではありません。宇宙船から実際にながめたときの姿に少しでも近づくように、今回は大きさと距離の2点について検討して見ましょう。
大きさ
もちろん上の図は実物大ではありません。紙面に収まるように縮小しています。けれど縮尺の度合が星によってバラバラで、一定ではありません。そこで、「大きさの比」を数字をもとに、きっちりと考えてみましょう。それぞれの星の直径を数字で表すと次のようになります。
太陽 | 水星 | 金星 | 地球 | 火星 | 木星 | 土星 | 天王星 | 海王星 | 冥王星 | |
直径(km) | 1,390,000 | 4,840 | 12,200 | 12,740 | 6,780 | 140,000 | 120,000 | 50,000 | 50,000 | 6,000 |
距離
それから今度は距離(太陽から惑星までの)ですが、これまた上の図は縮小の度合が一定ではありません。やはりこの際ハッキリさせましょう。太陽からそれぞれの惑星までの平均距離を数字で表すと次のようになります。
水星 | 金星 | 地球 | 火星 | 木星 | 土星 | 天王星 | 海王星 | 冥王星 | |
太陽からの距離(万km) | 5,800 | 10,800 | 15,000 | 22,800 | 77,800 | 142,700 | 286,400 | 449,500 | 587,800 |
太陽の直径を1として | 42 | 78 | 108 | 160 | 560 | 1000 | 2000 | 3200 | 4200 |
どうやらこんな結論になりそうです。「太陽と、それを中心にして回っている惑星の姿を一望のもとに見渡すのは不可能である。」惑星自身の大きさに対して、距離があまりに大きすぎるのです。少なくとも上の図のようには見えないでしょう。
けれど全く見えないというわけではありません。太陽系から数億キロメートル離れたところから見れば、強烈な光を放つ太陽と、かわいい光を放つ数個の惑星が光る点として見られるでしょう。(ただ、問題はバックの星と惑星との区別がつくかどうかということです。)