S22
守
「昔、第マゼラン星雲が銀河をかすめて行ったとき、人類の祖先の一部が思い切って地球に移住しようとした。しかし、イスカンダルから隣のガミラスに行くのと違い、そばを通ったとは言っても地球は遠かった。地球へたどりついたわずかの人々は、移住に使ったロケットも武器も全てを失い、原始人化して生き抜いた。・・この段階でイスカンダルの記録もガミラスの記録もすべて失ってしまったんだ。完全な原始人に戻った訳だ。・・つまりここ(イスカンダル)がぼく達の先祖という訳だ。突然地球上にサルではない人間という高等動物が出現した理由はこのためなのだ。」
わき役
「すると、このイスカンダルが人類のふるさと・・。」
守
「そうだ。地球人もガミラス人も、そしてイスカンダル人も、元はといえばこの星で生まれ育った同じ人間なんだ。それがなぜ隣のガミラスに移り、他のものは地球に移り、それぞれの星の環境に適応して進化変成ををしたか・・・ガミラス、イスカンダルと地球とはその御大きく距離が離れてしまったため、コンタクトができなくなってしまったけど、この3つの星の人間は、まさに血を分けた兄弟だったんだ。」
S34
デスラー
「抗議、抗議、あなたが私にくれる言葉は抗議ばかりだ。たまにはやさしい言葉を聞けないのかね。私たちは同じ双子星、兄弟星の住人じゃないか。」
スターシャ
「そうでしたね。それからあなたに忘れないでいただきたいのは、遠く離れてはいるけれど地球の人たちとも私たちの血がつながっているということよ。」
デスラー
「もちろん知っているとも。かつてこのマゼラン星雲が地球のそばを通過したとき、私たちの先祖は3つの星に分かれ住んだのだ。それからマゼラン星雲はこの一まで移動してきた。そして私たちの科学は地球を上回って進んだ・・。」
えー、おわかりいただけたでしょうか。歴史を学んだ人はご存知でしょうが、人類の祖先はクロマニヨン人のところでプッツリ切れているのです。つまりこれがイスカンダル人で、それ以前のネアンデールタール人は滅んでしまったとしている訳なのです。ですから、地球人は生物の種としてはイスカンダル人と全く同じなのです。