特集:ボツシナリオ大集合


藤川さんのシノプシスは色々と面白いシーンがあるのですが、シナリオまたは絵コンテになる段階でカットされた部分があります。Vol.13の疑問集の所に載せたのもそうですが、他にもまだまだあります。一部ここで紹介してみましょう。


第14話 オクトパス星団
−古代と島が喧嘩した後−

カフェテリアにて、紅茶のストッカーへ2つの茶碗が出あう。古代と島である。
島「ちぇっ俺はコーヒーが好きなんだ」
と隣へいく。
・・・・・・
カウンターへ来て一人の宇宙戦士をはさんで座る古代と島。しかし、宇宙戦士が座を立ってしまう。砂糖ポットへ二人の手が伸び・・。
島「フン俺はブラックが好きなんだ」
古代「俺も」
宇宙戦士A「いいんですか」
と砂糖を持っていってしまう。「あっ」となる二人。


第14話 オクトパス星団
−最後に正月の宴会をして−

アナライザー「オイ、イッパイヤレ」
佐渡「なんじゃ、佐渡せんせいといったらどうじゃ」
アナライザー「ワタシニハケイゴガセットサレテイマセン」
佐渡「ちぇっ」
食欲を満たす古代と島。ほほえましく見つめる雪。
雪「おめでとう」
「えっ」と顔を上げる古代と島。餅を喉につまらせ目を白黒。


第15話 マゼラン噴流
−気流に巻き込まれたショックで−

アナライザー「ウララ〜ウララ〜」
佐渡「ちぇっ、すっかり狂っちまっているわい」
雪「さっここへ早く」
と寝台車にアナライザーを寝かす。
しばらくして。
寝台車で運ばれてくるアナライザー。
アナライザー「ウララ〜」
と雪のスカートをめくる
雪「キャー」
佐渡「えーい、こういうことだけは狂っちゃおらん。見上げた奴じゃ。」
雪「先生、それをいうなら見下げた奴でしょ」
佐渡「うへへ」


第16話 ビーメラ星
−朝、雪の個室にて−

目をさまし半身を起こす雪。カーテンを開け、窓の外を見る。
雪「空の色は変わらないけれど、朝だけはちゃんとくるのね。」
小さなあくびをひとつ、ベッドの外へ起き出る。透けたネグリジェがデイビッド・ハミルトンの写真を連想させる。そのネグリジェをふわりと残してシャワーを浴びる雪


第16話 ビーメラ星
−探査機がひっくり返り、雪がアナライザーの下敷きになって−

アナライザー「シゴトガスンダラケッコンシテクレマスカ」
雪「する訳ないでしょ。人間とロボットがどうやって結婚すんのよ。オシッコもできないくせに。」
アナライザー「ジャアドカナイ。」
雪「アナライザー!地上の大気成分の分析をしなさい。」
アナライザー「ハイ」
艇から出てくる二人
雪「ヤマトに報告を入れるわ。通信機になって。」
アナライザー「アノウ、ケッコンノコトヲ・・」
通信機にされる。
雪「こちら森雪、こちら森雪、ヤマトどうぞ。」
二人ともジャングルの中を歩いてゆく。
雪「ちゃんと見るのよ。あなたの目がTVカメラになって、ヤマトのスクリーンに像を送ってるんですからね。」
アナライザー「ケッコンノコトデスケド」
ヤマト第1艦橋
スクリーンにジャングルの様子が映っている。
コーヒーなどを飲みながらくつろいでスクリーンを眺めている一同。
古代「あの野郎!どこを見てるんだ。」
アナライザー、ジャングルよりも雪を見ることが多く、やたらに雪のお尻がちらついたりする。


第16話 ビーメラ星
−地下牢でアナライザーの言葉に感動した後−

雪「人間なんだわ、あなたの心は。」
アナライザー「ハンチョウ」
雪「班長なんて呼ばないで、雪って呼んで。」
アナライザー「ユキ」
雪「なあに」
アナライザー「ケッコンシテクレマスカ」
雪「・・・・」
アナライザー「ジカンガナイノデスケド」
雪「(自嘲気味に)姿形じゃない、心だっていうけれど、やっぱり姿形がひっかかってしまう。人間って悲しいものね。」


第18話 宇宙要塞13号
−古代と真田が乗り込んでいった後、島達がヤマトで待っている−

島「ヤマトがばらばらになる前にマグネトロンウェーブを止めてくれればいいんですがね、古代と真田の奴。」
立っていく
沖田「どこへ行く。」
島「はっ、ちょっと小便に。」
沖田「だいじなところをチョン切られるなよ」
島「気をつけます」
雪が大笑いする。
島「いいよな、こういうとき女は」
出ていく
小便する島
終わってぶるっと震える。


第19話 相原発狂
−最初の相原の健康診断−

相原「(小便を試験管にとって持っている)先生オシッコをとってきました。」
佐渡「おい、セガレがでとるぞ。」
相原「えっ?!」
前を見てあわててチャックする
(編集注:こんなんばっか・・イラストも書けない。)


第19話 相原発狂
−沖田との会食の後、へべれけの古代−

廊下を雪に助けられながら千鳥足でくる古代
雪「さあ、ここがあなたの部屋よ。」
古代「わかってますよ。どうもありがとう。」
グダッとなる。
雪「しっかりしてちょうだい。(支えて)大丈夫?一人で立てる?」
古代「立てる立てる。だいじょうぶ」
雪「そう、じゃ、私は行くわよ。まったく世話の焼けるったら、子供のうちからお酒飲んだりして、先が思いやられるわ。おやすみなさい。」
古代「(見送って口まね)先が思いやられるわ。なんでい、女房みたいな口のききかたしやがって。誰が結婚するか、頭が3つもあって、ぐるぐるまわっている女なんかと。(ヤマトに向かって)ひらけゴマ。だめかぁ、ヤマトも案外不便にできているなぁ。」


第21話 ドメルの挑戦状
−決戦の前にヤマトにて大宴会が開かれている−

宇宙戦士A「なんだかこんな豪華な食事を出されると妙な気持ちになるな」
古代「・・?」
宇宙戦士A「そう思わないですか。死ぬ前にせめておいしいものでも食わせてやろうって。」
森がきて
雪「おかしなこといわないもんよ。せっかく力をつけてあげようと思ったのに。」
宇宙戦士A「ちぇっ」
佐渡「大体こんなものを食べて力がつくなんて伝説じゃよ。」
島「・・?」
佐渡「要は根性、使命感じゃ。」
島「それじいただきます。」
と、佐渡のビフテキを持っていく
佐渡「こりゃ、なにするんじゃ、返せ。わしゃ楽しみで食べるんじゃ。」


第26話 最終回
−ベッドで寝かされている雪。そのかたわらで古代がうなだれている。佐渡がやってくる−

古代「先生お願いです。助けてください。雪を生き返らせてください。」
。 佐渡「古代、わしだってできることならそうしてやりたいよ。」
古代「なんとかならないんですか」
佐渡「古代・・」
突然コスモガンを抜いて、両手で額に銃口を押しあてる古代。
佐渡「あっ古代」
すっとんできて、銃をはたきおとす。
佐渡「馬鹿野郎」
思わず古代を張り倒す。