MayoPointEditor v0.8(Beta)
Broadzoneから発売されている
迷WANシリーズ(迷WANミニ[BZN-100/300]および迷WANポータブル[BZN-200/400])の登録地点ファイル(SDメモリカードの "\Mayowan\Userdata\Registered.POI")をPC上で編集するツールです。
Registered.POI以外の
- Recent.POI (最近検索)
- Orbis.POI (オービス) v0.8(Beta)ではBZN-300/400のOrbis.POIには未対応
も編集できます。
(v0.8以降で Home.POI(自宅) は非対応になりました)
!!! 注意 !!!
SDメモリカード上のファイルは、必ずバックアップを取ってから編集してください。
プログラム上の不具合によって登録地点情報が失われても責任は負えません。
必要動作環境
SDメモリカードを読み書きできるPC環境 と .NET Framework 1.1 が必要です。
.NET Framework 1.1 をインストールしていない環境では実行できません。
Microsoftのサイトよりダウンロードしてインストールしてください。
ちなみに .NET Compact Framework では動作しません。
マヨ上で動かそうとか考えるのは無駄なのであしからず。
インストール
あらかじめ .NET Framework 1.1 がインストールされていることを確認してください。
あとは任意のフォルダに MayoPointEditor.exe と MapService.xml を置くだけです。
アンインストール
MayoPointEditor.exe と MapService.xml、および同フォルダ内に自動的に作成された MayoPointEditor.setting (設定保存ファイル) を削除するだけです。
レジストリは使用していません。
使い方
選択している登録地点データの名称および位置を編集するダイアログを開きます。
リスト上でダブルクリックしても編集ダイアログを開けます。
なお、名称を変更するだけならば、
リスト上をクリックしてインライン編集することもできます。
(ただしオービス位置ファイルには名称フィールド自体が無いので編集できません)
選択している登録地点データを削除します。
Shiftキーを押しながら削除を押すと問い合せダイアログを表示せずに削除します。
新しく登録地点データを作成し、選択位置(未選択の場合は先頭)に追加します。
選択している登録地点データをメモリ上にコピーし、貼り付けできるようにします。
メモリ上にコピーされている登録地点データを選択位置(未選択の場合は先頭)に貼り付け(追加)します。
※注 クリップボード経由のコピー&貼り付けではありません。そのため、ツールを複数起動してツール間でコピー&ペーストするようなことはできません。
現在選択している登録地点データを1つ上(または1つ下)のデータと入れ替えます。
このへんは見た目どおりなので解説無し。
位置が一致するデータを探して、最初に見つかったもの以外を削除します。
実行すると、まず名称と位置の両方が一致するデータを検索して、削除するかどうかを問い合わせます。ここで削除するかもしくは重複データが見つからなかった場合、位置のみが一致するデータを検索して削除することができます。
webの地図サービスサイトのURLには経緯度が含まれています。
その位置情報をいちいち手で入力するのを省略するために使用します。
詳しくは後述します。
チェックすると常に他のウィンドウよりも手前に表示するようになります。
チェックしていると起動時にバックアップの警告メッセージを表示します。
一覧表示のフォントと色を指定できます。
MayoPointEditorのバージョンを確認したり、作者のホームページを開くことができます。
キーボードによる操作
F2 | 名称変更 |
Enter | 編集 |
Delete | 削除 |
Shift+Delete | 問い合せなしに削除 |
Insert | 追加 |
Ctrl+C | コピー |
Ctrl+V | 貼り付け |
Ctrl+U | 上へ移動 |
Ctrl+D | 下へ移動 |
Ctrl+P | クリップボード上のURLから新規データ追加 |
Ctrl+T | 常に手前に表示するかどうかの切り替え |
Ctrl+N | 新規作成 |
Ctrl+O | ファイルを開く |
Ctrl+S | 上書き保存 |
Shift+Ctrl+S | 名前をつけて保存 |
webの地図サービスから位置登録する(v0.2からの新機能)
迷WANは番地までの検索ができなかったり、名称検索や電話番号検索ができないなど、細かい不満がありますが、それならPC上であらかじめ詳しい場所を検索しておいて、その結果だけをマヨに持っていけばいいじゃん!!
ということで、webの地図サービスから簡単に位置登録できる機能を追加しました。
経緯度を含むURLのドラッグ&ドロップによる位置登録
webの地図サービスの多くでは、位置情報をページ間でやり取りするためにURLに経緯度情報が含まれています。
例:マピオンで日本経緯度原点を表示した場合のURL
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&el=139%2F44%2F40.502&nl=35%2F39%2F17.515&grp=all
このURLに、
東経 139度44分40秒502、北緯 35度39分17秒515
というデータが含まれていることが見てわかりますが、これをいちいち解読して入力するのはちょっと面倒です。
そこで、Webブラウザで上記URLを表示している状態で、ブラウザのアドレス欄の先頭("http://〜"の前)に付いているマークの部分をマウスでドラッグして、MayoPointEditorのウィンドウ上にドロップしてみてください。
自動的にそのページのURLから経緯度を抽出して新しい登録地点データが追加されます。
あとは名称をわかりやすい名称に変更するだけで作業は完了です。
サイトによっては、ページのURLに経緯度が含まれていない場合がありますが、その場合でも大抵は「このページへリンク」や「この場所のURL」などといった項目が用意されていて、そのURLに経緯度が含まれています。それらのリンクをドラッグ&ドロップしたり文字列を選択してドラッグ&ドロップすれば地点が追加されます。
クリップボード経由で経緯度を含むURLから位置登録
リンク用URLがドラッグできない形式だった場合でも、それらのリンクを右クリックして「ショートカットのコピー」(InternetExplorerの場合)や「リンクをコピー」などといった項目を選んでURLをクリップボードにコピーしてから、MayoPointEditorの「機能」メニューの「URLから貼り付け」を選ぶことで、ドラッグ&ドロップほどではありませんが簡単に位置登録ができます。
経緯度が取得できることを確認した地図サイト
(注意:世界測地系を採用している地図サイトでは計算誤差により位置が若干ずれる可能性があります)
迷WANの地点登録データはゼンリンの日本測地系なので、
いつもガイド・地図ログ・Goo地図あたりとのマッチングがよさそうです。
上記以外に対応してほしい地図サイトなどがありましたらお知らせください。
できる限り対応したいと思います。
登録地点をwebの地図サービスで表示する(v0.3からの新機能)
実行ファイル本体(MayoPointEditor.exe)と同じ場所に同梱の MapService.xml を置いて起動することで、この機能が有効になります。
表示したい登録地点の上で右クリックすると
コンテキストメニューに「〜で開く」という項目が追加されているので、
それらを選択すれば標準のブラウザで地図サイトが表示されます。
MapService.xml を編集することで任意の地図サービスを追加することができます。標準では私が動作確認をした全ての地図サイトが羅列されていますので、自分の使うサイトだけを残してそのほかの記述を削って、メニューの表示をシンプルにすることもできます。
XMLの各項目の意味は次の通りです。詳しくは実際の MapService.xml を見てください。
<name> | 右クリックメニューで表示されるサイト名
|
---|
<url> | 地図を表示するためのURL
次の記号 &<>"' はそれぞれ &<>"' と記述する
{Nn}, {En} はそれぞれ北緯と東経を埋め込むための置換用文字列
(10進表記のとき n = 1:度の整数部, 2:度の小数部)
(60進表記のとき n = 1:度, 2:分, 3:秒の整数部, 4:秒の小数部)
(秒単位のとき n = 1:秒の整数部, 2:秒の小数部)
|
---|
<degreetype> | 10進表記でのときは10、60進表記のときは60、秒単位のときは3600
|
---|
<decimals> | 小数部の最大桁数
|
---|
<surveyingsystem> | Tokyoなら日本測地系。それ以外のときは世界測地系(WGS84)。
測地系の設定は地図サイトURLから登録地点を追加するときにも利用されます
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オービス位置ファイル(Orbis.POI)について(v0.6からサポート)
Orbis.POI(ユーザー登録オービス位置ファイル) は、拡張子が同じですが
他のファイルとフォーマットが全く異なるため、混同しないように注意してください。
ファイル名だけ変えても迷WANでは正しく認識されません。
オービス位置ファイルには、緯度と経度、および方角が記録されています。
方角は自車の向きが記録されている方角と近い場合に警告が出ます。
方角は 0 〜 359 の値で指定します。
「無指定」をチェックすると自車の向きとは関係なく警告が出ます。
上りと下りの両方向に対してオービスがある場合などに使用します。
各登録地点の名称はデータ上存在しないため、リスト上では
経緯度と方角を表示しています。そのためインライン編集はできません。
注意
このソフトウェアは、株式会社ブロードゾーン ならびに 株式会社オリヂナル工芸 とは一切関係の無い一個人が趣味の範囲で作成して配布しているものです。このソフトウェアについて株式会社ブロードゾーンまたは株式会社オリヂナル工芸に問い合わせることはしないようにお願いします。
このプログラムはフリーウェアです。このプログラムの著作権は作者が保持しています。
このプログラムを使用したことによって発生した全ての事柄について、作者は一切の責任を負いません。
再配布について
再配布自体は特に禁止しませんが、ベータ版やテスト版の再配布はご遠慮ください。
再配布の際には作者ページへのリンクおよび作者名を必ず併記してください。
金銭の授受を伴う媒体(雑誌など)で再配布を行う際にはあらかじめ連絡を頂ければ幸いです。
連絡先
KEY (Igarashi Yuu)
mail: KEY <igarashiyuu@bb.wakwak.com>
web: KEY's Native Notes (http://hp.vector.co.jp/authors/VA008065/)
バージョンアップ履歴
- v0.1 2006.04.26
- 最初のリリース
- v0.2 2006.05.01
- 経緯度を含むURLのドラッグ&ドロップによる位置登録機能を追加
- クリップボード上の経緯度を含むURLからの位置登録機能を追加
- 編集ダイアログを開いたときに常に名称にフォーカスが合うようにした
- v0.3 2006.05.03
- 登録地点をwebの地図サービスで表示する機能を追加
- 世界測地系の地図サービス(Googleマップ)に対応(測地系変換)
- 秒単位表記の地図サービス(ちず丸)に対応
- v0.4 2006.05.10
- 一覧表示のフォントと色を指定できるようにした
- 常に手前に表示する機能を追加
- 起動時にバックアップの警告メッセージを表示するようにした
- 表示位置と大きさを次回起動時に復元するようにした
- 全体的にフォントを少し大きくして再配置
- メニューにショートカットキーを追加
- クリップボードが空の時にURLから追加すると例外が発生していたのを修正
- ファイルの読み込みに失敗した場合の処理を修正
- v0.5 2006.05.28
- 登録地点の名称をインライン編集できるようにした
- 常に手前に表示する設定が次回起動時に正しく引き継がれなかったのを修正
- バージョン情報ダイアログを追加
- v0.6 2006.06.05
- ユーザー登録オービス位置(Orbis.POI)も編集できるようにした
- データの削除時に問い合わせダイアログを表示するようにした(Shiftキーを押しながら削除すると従来通り問い合せ無しで削除します)
- キーボードでほとんどの操作を行えるようにした
- v0.7 2006.07.16
- CSVのエクスポート、インポートが行えるようにした
- 重複データ削除時の同一位置かどうかを判定するロジックを修正
- 同じ位置でも名前が異なるデータを重複データとして削除できるようにした
- 経緯度の変換時に偶数丸めを行うようにした
- その他細かな修正
- v0.8(Beta) 2007.05.19
- BZN-300/BZN-400のRegistered.POIに対応(Orbis.POIにはまだ未対応)
- Home.POIへの対応を廃止
- インライン編集中Deleteキーを押すとデータ削除になってしまう問題を修正
- クリップボード上のURLから貼り付けする際に、改行で区切って名称が付加されていた場合はダイアログを出さずに作成するようにした
- 地図サイトを開くブラウザを指定できるようにした(表示→オプション)
- 地図ログのURL取り込みに対応
- MSN Live Search MapsのURL取り込みに対応
- 経緯度がクエリ形式ではない地図サイト(まっぷるおでかけ地図)に対応
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