4年ぐらい前にアウトドアの雑誌にダッジオーブンが紹介されていましたが、その頃はまだ、市場にはダッジオーブンが出回っておらず、その記事を書いた人も米軍のフリーマーケットで見つけたのだそうです。
鋳鉄製のダッジオーブンは、その蓋の上にも薪を乗せて、焚き火の上に置かれるというかなりワイルドな感じで、男のキャンプ、アウトドアのアイテムとして、「いつか、手に入れたい!」と思っていました。
東京にあるアウトドア用品店で「OD BOX」というアウトドアショップがあります。最近、ダッジオーブンが市場でブームになっているのはどうもこの店が仕掛け人らしいですね。
今回、晴れてダッジオーブンを手に入れた訳ですが、前出しのOD BOXさんのおかげでブームになり早くも「なんちゃってロッジ(?)」が市場に出回っています。
まぁ、あの手の鋳造の鉄鍋ですから製品にはさほど影響がないと思いますが、やはりダッジオーブンといえば「LODGE」ですね。
量販店によくある「なんちゃってロッジ」は、価格こそLODEG製の7割位ですが、比べてみると蓋の立て付けがよくないものもあります。LODEG製は蓋もピッタリして密閉もかなりよさそうです。本物を持つ優越感を得る為に、そして長く付き合うつもりなら、やっぱりLODGEだと思います。
「慣らしをしよう」
新品のダッジオーブンですが、そのままキャンプに持って行くというわけにはいきません。
材質が鋳鉄ですから、錆ないように腐食防止塗料のようなものが鍋に塗ってあります。まず、これをしっかり取らなければなりません。俗に言う「慣らし」です。
▼1.まずは新品の鍋を研磨剤の入ったクレンザーなどでゴシゴシと洗います。
▼2.しっかり乾燥させてオイルを薄くひき、火に掛けます。45分から1時間くらい鍋を焼いて表面の塗膜をはがします。
▼3.ゆっくりと室温まで冷ましたら、もう一度1〜2をすると良いでしょう。これで慣らしは終わりですが家庭用のコンロは火力が弱く、なかなか鍋が焼けないので、心配な方は1回目の料理の際は食材の下にアルミホイルを引くと良いでしょう。
定番「ローストチキン」
今回のキャンプではローストチキンを作ってみました。 【材料】
丸ごとチキン2羽、セロリ、玉ねぎ、トマト、レモン、にんじん、ピーマン、パプリカ(黄、赤) もろこし、マシュマロもといマッシュルーム、米またはパン、それとジャガイモです。【したごしらえ】
丸ごとチキンのお腹の中に塩胡椒をします。ここは内臓が入ってた所ですから、しっかりとやらないと臭みが残ります。ちょっとやり過ぎかな?という位が良いでしょう。玉ねぎを微塵切りにして、鳥の皮と一緒に炒めます。炒める時にダッジオーブンの蓋をフライパンの代わりにすると雰囲気が出ますが、後で鍋に蓋をするときに熱くて持てないのでフライパンが別にあればそれを使った方がいいでしょう。
玉ねぎは軽く塩胡椒してお皿にとります。洗って水につけておいたお米と、玉ねぎのみじん切りをまぜてチキンのお腹にスプーンで詰めていきます。(標高の高いフィールドでは米の代わりにパンをちぎって入れた方が失敗が無くて良いかもしれません)
詰めおわったら中身がこぼれないように、竹ぐしで縫うように刺して口をとめます。この時使う竹くしは、こだわる方ならナイフで作ってください(笑)。そしてチキン全体を叩くように塩胡椒をします。あわせてオリーブオイルを全体に塗ります。このオリーブオイルは今回、香りのきつくないピュアオイルにしました。
さて野菜は適当な大きさに切っておきますが、今回はダッジオーブンが新しいので底にアルミホイルを引き、その上に野菜を彩り良く並べます。ニンジンなどの根野菜を、下の方に引くのがいいでしょう。
その上にチキンをならべ、もう一度オリーブオイルを少々ふります。
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