【緊急出動・119】
AOWAOW column.


 

TOP MENU./Essay./ Joke's./ LAND. /Gallery./X-File /Profile


【セブ島の子供達を学校へ】



  • File File No.31【緊急出動・119】

    【更新日記より抜粋】
    私が時々おじゃまする掲示板で先日、消防署のユニークな手書きの火の用心の看板の話題をしましたら、今日偶然にも、その消防署の知り合いに会いました。以前、番号を間違えて119番してしまった私なのですが、署からすぐに電話が掛かってきてビックリした事がありました。そう、一度消防署へ電話が繋がると、こちらからは切れない様になっているんですね。最近の話しを聞いてみると、都市部では199番に電話するとNTTの接続コンピューターが即座に住所をはじき出して、消防署のモニターの地図にナビゲーションよろしく瞬時に通報位置が表示される仕様になっているという事です。

    老人や子供、障害を持っておられる方、そしてパニックに陥ってしまっている方でも、電話さえ繋がれば位置が即座に把握できるのだそうです。ただ問題なのは携帯電話。発信位置の把握どころか、話しを聞くと相手が管轄外だったりするので、携帯だととても困るのだそうです。もし火災を通報するなら出来るだけ近くの公衆電話か家屋に設置してある電話でしたほうが良いみたいですね。

    いつもの様に真面目な話しはすぐに終わり(笑)、消防車の話しや裏話になりました。消防車って幾ら位か知ってます?。仕様によって価格は変わりますが、普通のポンプ車で1,100万円〜1,200万円するそうです。救急車は最新の心臓蘇生装置や心電図を現場や搬送中に医療センターへ送信する機材が載っていると3,500万円以上、Mercedes-BenzのTransporterを改造したドクターカーもその位だそうです。ちなみにMercedesのTransporterのみで、無改造なら500万円程度でしょうか、宣伝用みたいだけどフットワークの宅配便でも使っていますね、巨大なワゴンRみたいで可愛いですよ。実は私も乗ってます、マニアックでしょ。(笑)

    そして科学車両が4,000万円くらいで、ハシゴ車はなんと1億3,000万円程度だそうです。すごいですねぇ〜、一度乗ってみたいですね、もちろん実際に救助される時では洒落になりませんが(笑)。それと私の住む管内の消防署では、今年やっとWindows95になったそうです、それも5年リース。救急のデータをこれで分析処理して毎年提出するそうです、救急データのソフトは25万円程度だという事でした。

    「救急車って希望の病院へ運んでくれるの?」と聞くと、言ってくれれば、いつでも指定の病院以外も運んでくれるそうです。ちなみに救急車で出動すると、隊員に手当が付くそうです(当然、病院の手当じゃありませんよ^^;)、250円だそうです、タバコくらいしか買えませんね。しかし管轄外だと管轄外出張手当2300円が加算されるそうです、これはオイシイかも知れません。そうかぁ〜、先日高速道路で赤色灯を回した救急車に抜かれた時に助手席の隊員がにこやかだったのは、そのせいだったのだな?(うそうそ)。

    それでは最後に消防署の知り合いから聞いた実話をお話します。

    ●夜間、救急車要請の電話が消防署へかかって来ました。
    私の町は田舎なので、細い道だと家に入る道を見失う場合があります。
    救急隊員は電話で症状を聞いたのち、すぐ場所が判る様にその家の前の道路に、誰か家の人が出ている様にお願いしました。症状は急に胸が苦しくなって息が出来ないという事でした。そして出動、救急車は迅速にその家の近くまでやって来ました。近づくと、救急車へ向けて懐中電灯を振り回す人を発見!。急行すると、懐中電灯を振り回していた方は消防署へ電話を掛けてきたと思われるご老人です。お婆さんの具合が急に悪くなったのでしようか。

    隊員「自宅はどこですか?!」
    老人「この路地を入った突き当たりじゃ!」
    隊員「患者はどなたですか?!」
    老人「わしじゃ!」
    隊員「・・・・・・」

    ちなみに指定の病院まで連れて行ったそうですが、
    単に「咳き」のし過ぎだったそうです。

    ●もう一つ。お昼頃、救急車の要請があり、急行してみると、
    救急車を呼んだのは、かなり元気なお婆さん自身でした。(またか)

    隊員「お婆ちゃん、自分で病院へ行けるでしょ?」
    お婆さん「いつも私ゃ長い時間、順番待たされて、救急車で来る者は、いつも、なぁ〜んも待たんと、すぐ診察を受けれるから、ワシも呼んだじゃ。・・・ダメか?」
    隊員「・・・・・・・・」 

    以上、去年の8月にあった近所では有名な話しです。
    知り合いも、「深夜、泥酔して道で倒れている人を乗せたり、気が付いて絡まれたりして、救急も大変だよ」と漏らしていました。酔っぱらい自身、救急車を呼ぶ常習犯も居るそうで、頭に来て説教している内に酔いが醒め、途中で降ろしてしまった事もあるそうです。いやぁ〜、大変な仕事ですね、消防署って。



    私のファイルの MENU へもどる
    Copyright (c) 1997 TAKUFUMI SUZUKI. All rights reserved.