【バーボン・シャンパン・ワイン】
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  • File No.83【バーボン・シャンパン・ワイン】(日記より)

    酒屋の手配ミスで、キャンプにビールサーバーを持っていく事が出来ませんでした。楽しみにしていたのですが無いものは仕方ないので、缶ビールを途中で仕入れて行きました。買ったのはラガービールと、麒麟淡麗(生)。しかし淡麗(生)って・・・発泡酒だったんですね、缶をよく見るとビールだなんて一言も書いてありませんでした。麦芽・ホップ・大麦・米・コーンスターチと、原料的にはビールみたいなんですけど、麦芽の使用比率が25%未満というのが発泡酒になる理由なんでしょうか、アルコール分は5.5%でビールと同じなんですけど・・・麒麟めぇ〜(笑)。

    ワイン好きのメンバーの要望で、食材の仕入れの時に「フランスから定温輸入ワイン」と書かれた特価500円の赤ワインも買って行きました。私はシャンパンの方が好きなんですが、シャンパンと呼ばれるのはフランスはシャンパーニュ地方で収穫したブドウを使ったものだけなんだそうで、それ以外の発泡性ぶどう酒は「バン・ムスー」と言うのだそうです。同じフランスの発泡性ぶどう酒でも、ブルゴーニュ地方のものはブルゴーニュ・ムスーと呼ばれるのだそうです。

    そしてキャンプの酒といえば、定番(?)のバーボンも忘れません。バーボンと言えばリーダーの要望で、いつもワイルドターキーなんです。バーボンは西部の開拓者が生みの親だそうで、トウモロコシから作られているのはご存じのとおりですが、開拓当時、酒税を免れる為に移住したケンタッキー州バーボンの地で本格的に醸造されたことから、この地にちなんで名付けられたということです。そのバーボンという地名も、開拓当時フランスからの入植者達が名付けたもので、ブルボン王朝に由来しているみたいです。


    そして発泡酒とビールの事を日記に書きましたら、さっそくBBSにお答えを頂きました。ビールと呼べるものは麦芽の使用率が67〜100%で、使用される副原料も決められているそうで、酒税が麦芽の使用率で50%以上と25〜50%と25%未満の3段階になっているので、発泡酒は少ない課税で出荷できるお得なお酒ということです。

    ちなみに私も本屋さんで立ち読みして研究したところ、先日バーボンといえばトウモロコシが原料だと書きましたが、トウモロコシが80%以上のコーンウイスキーなるものもあるのだそうです。バーボンはトウモロコシが51%〜81%で副原料がライ麦と小麦。そうするとトウモコロシ81%のバーボンはコーンウイスキーと一緒という事になりますが、バーボンの定義として必ず木肌を焦がして作った樫の木の樽を使わなければならないのだそうです。

    なるほど、あのバーボン特有の香りとコクは、こんなところから来ているのか・・・ふふ。・・・と格好つけて感心したいのですが、じつはウイスキー類をストレートでは、喉が焼けて私には飲めないんです。なのでいつも水割り。でも水や氷の善し悪しでかなり味が違いますから、少しはお酒について偉そうなことを書いてもいいかな〜なんて、すいません、やっぱり偉そうでした(笑)。


    また、「ブランデー、水で割ったらアメリカン」とか「缶ビール、水で割ってもアルミ缶」などと申しますが(言わない言わない)。本場フランスでは「ブランデー、水で割ったらそりゃイカン!」なんだそうです・・・ハズしましたね。特にブランデーはその香りと味を楽しみながら飲むものとされているので、わざわざブランデー・バルーンと呼ばれるグラスに少なめに注ぎ、手の平の温度で揮発していく芳醇な香りを楽しみながら口に含み、舌で転がしながらゆっくりと味わうのが本道なんだそうで、私の様に喉が焼けるからとか言って水で割るくらいなら「飲むな」と言われるのがオチだそうです。

    また、よく「赤ワインは室温で」と言いますが、それは間違いだということです。「室温で」などというのは寒いフランスなどヨーロッパだけで、ここ日本で室温ですと特に夏場はとても飲めたものではありません。ちなみに赤ワインでも軽い口当たりのものは10℃前後が美味しく、コクのあるものでも18℃くらいに冷やした方が美味しいのだそうです。


    赤ワインは身体に良いという事ですが、ビールもけっこう身体に良いという事です。ビールの苦味と適度なアルコールや炭酸ガスが食欲を促進させる事の他にも、リンやカルシウムやマグネシウムといったヘモグロビンの生成に有効な成分が含まれているので貧血の予防になり、原料のホップに含まれるルプリンという成分とアルコールが、ストレスや不眠を防ぎ、グルタチオンと呼ばれるアミノ酸が肝臓病の予防になるんだそうです(ただし飲み過ぎなければ・笑)。

    お酒の話をしていましたら、その他にも電子メールでいろいろと教えて頂きました。「清酒」は濁り酒しか無かった時代に、濁り酒の醸造をしていた店の下働きの男が、失敗を叱られた腹いせに酒樽に灰汁(あく)をぶち込んで逃げたおかげで偶然出来たものだとか。そしてその濁り酒を作っていた店が現在の住友グループのルーツなんだそうです。

    お酒にまつわるエピソード。他にもいろいろありそうですね。


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