【視覚と聴覚】
AOWAOW column.


 

TOP MENU./Essay./ Joke's./ LAND. /Gallery./X-File /Profile


【セブ島の子供達を学校へ】
NGOプルメリア



  • File No.96【え?なんか言った?現象について】

    ホームページに掲載するデータを打ち込んでいて、妻に叱られてしまった。「呼んだのに、返事をしない」というのである。もちろん妻が呼べば、いつだって私はシッポを振って飛んでいくのだが(犬か俺は)、聞こえなかったものは仕方がない。

    そういえば去年も同じ様な事があったのを思い出し、自分の書いた文を検索すると、やっぱりあった。「何かに集中している時など、私の場合は聴覚というものが遮断されている」と書いてある(進歩のない奴)。同じ様な事を書くと「また同じ事を書いた」と言われるので、・・・・・再掲載します。

    というわけで、この様な「え?なんか言った?現象」は、科学的にも説明がつくという。人の聴覚というものは、音を選り分けて聞く能力があるそうなのだ。そういえば音のうるさいライブハウスなどで、自分の彼女との間では話ができたりするではないか(まあ、彼女が居なければ、お話しにならないが)。

    人間は聞きたい音だけを周囲の音から選択して、その他の雑音や聞きたくない音などは抑制することが出来るそうで、この能力のお陰で雑踏や雑音の中でも自分の欲しい「情報」を手に入れる事が出来るそうだ。特にお目当ての彼氏や彼女の声などは、遠く離れていようとも聞き分ける事が出来るし、たとえ小さな声で喋っていても、自分のウワサ話しなどは、すぐに関知出来ちゃうのですね。

    また、「視覚」などにも同じ様な事がいえるらしい。
    たとえば「マクドルナド」とか「ケンタッキー・フライドキチン」など、普段読み慣れているものは、読んでいる様で実はちゃんと読んでいない事が結構ある。事実、いま書いた「マクドルナド」を「マクドナルド」、「ケンタッキー・フライドキチン」を「ケンタッキー・フライドチキン」と読んでしまった方も多いのではないだろうか?。

    これは、字を読んでいるのではなく、その形を見て瞬時に補って判断したりしてるのです。つまり、視覚で捕らえたものをそのまま判断しているのではないので、見ていても、じつはしっかり見ていない場合も有るという事。

    ちなみに「見たくないもの」などは、目に入っていても頭の方で抑制する傾向が強い様で、「無視」も高じれば本当に目に入らなくなり、逆に「もうアナタしか見えないわ」なぁ〜んていう歯が浮くような歯肉炎的なセリフも、まんざら嘘ではない様です。

    たとえば普段、車に乗っていて、対向車に自分と同じ種類の車、たとえば4WDとかスポーツカーとか、好きな車種というものはとても目に付き、興味のない車は目に入らない。「やっぱり四駆に乗ってる奴は多い」とか「最近みんな軽カーに乗ってるね」などと、興味のある車ほど目に付くものなのです。

    ちなみに妻が呼んでも聞こえなかったのは、私が無意識に「妻の存在を抑制」してる場合もありますが、妻しか目に入らない時も、しょっちゅうあります。妻が目の前に居る時はもちろんですが、背後に居る時でも、妻の挙動が手に取るように判る時があります。

    それは「妻が機嫌の悪い時」。じつはここだけの話し、時々妻の存在を抑制しようとする努力もむなしく、我が結界を破って妻の強力なオーラはビシビシと伝わってくるのです。しかし、そんな時は、いつも一言、妻に向かってビシッっと言わせてもらってます。

    「あ、あのぉ〜、私が何かお気にさわる様な事でも・・・?」と


     

     


  • 私のファイルの MENU へもどる
    Copyright (c) 1997 TAKUFUMI SUZUKI. All rights reserved.