【納豆】
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【セブ島の子供達を学校へ】
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  • File No.98【納豆】

    先日、悪友と一杯 やったのですが、いつも欠かさず注文するのが「納豆」。タマゴの黄身だけを入れて、鰹節とネギを薬味にして食べるオーソドックスなやつです。以前に納豆には血栓溶解酵素「ナットウキナーゼ」とか、「ビタミンK2」というものが含まれてるから健康にいいぞと聞いたので、飲みに出ると決まって納豆を食べる様になりました。

    今回、納豆で検索しましたら、あるある!、ナットウWebがいっぱいで納豆学会なんてのもあったりしてビックリ、ドメイン名もnattou.comでした(笑)。糸引き納豆といえば茨城の「納豆小粒」が有名なんだそうで、この場合、小粒は「しょうりゅう」と読み、納豆用の小粒あるいは極小粒の大豆をもちいて抜群の甘さと滑らかな糸ひきなのだそうです。

    そういえば納豆の 入れ物を見ると「極小粒」なんていう字が印刷されてますね、これは大豆の大きさの規格でもって4種類に分けられているそうです。

    「極小粒」は5.5mm以下で4.9mmの目のふるいに70%以上残るもの。
    「小粒」は7.3mm以下で5.5mmの目のふるいの上に70%以上残るもの。
    「中粒」は7.9mm以下で7.3mmの目のふるいの上に70%以上残るもの。
    「大粒」は7.9mmの目のふるいの上に70%以上残るもの。

    ちなみに「納豆」の語源は「寺の納所(台所)」で作られていたからという説が有力みたいですが、水戸納豆で有名な水戸藩が江戸に納めていたからという説も聞いたことがあり、そもそも「糸引き納豆」は源義家(八幡太郎義家)が奥州征伐の途中に水戸付近で休息中、馬の餌にする藁の上に捨てられた煮大豆が程良く発酵しているのを発見し、食べてみたら美味かったので研究させたのが始まりとか。「なっとぉ〜ぇ、なっとぉ〜!」という納豆売り(時代劇でしか見たこと無いけど)登場も江戸の中期だそうです。

    しかし、さすがは納豆好きの方達。そのバリエーションも「納豆スパゲッティー」「納豆パン」「納豆そば」に「納豆チャーハン」「納豆コロッケ」「納豆ギョーザ」「納豆カレー」などなど、想像を絶するものが目白押しでした。ネバネバ系にはネバネバ系をと、オクラとか山芋などを一緒に混ぜるのも良いようです。薬味なども「生姜」「みょうが」「梅干」「しそ」「からしマヨネーズ」「わさび」などのバリエーションで楽しむ事が出来ますが、やっぱり私は「ネギ」でしょうか。


    しかし納豆が嫌いな人と好きな人。あれだけ独特な香りと味ですから、賛否両論なハズです。もしかしたら納豆とは本来「美味しくないのでは?」という気がして来ました。納豆だけではありません、俗に「珍味」と言われるものも本来の味覚の上では、マズイ方にカテゴライズされる様な気がします。

    じつは先日読んだ本の中に、タバコに含まれるニコチンは、脳の毛細血管を収縮させて興奮作用をもたらし、脳にストレスを与えると書いてありました。では何故喫煙家はイライラしてストレスを受けている時などに、ストレスを受けるタバコを吸うのでしょう?。

    タバコを吸わない人が、タバコを吸うと頭がクラクラしてしまいますが、これがタバコの本態(ストレス)なのです。そしてこの強いストレスを非情に強い刺激として脳が記憶します。その後で再び喫煙すると、同じストレスなのに、初めての喫煙の刺激が強烈に残っているので、脳は「今度の刺激は以前より軽い」と判断し、次第に感覚が麻痺するのだそうです。

    そしてストレスを感じている時に喫煙すると、身体にはニコチンによって同じ様に強い刺激(ストレス)が与えられているにも関わらず、ストレスがストレスによって紛らわされて脳はそれを「快感」と勘違いしてしまうのだそうです。おまけにニコチンには習慣性があるので「やめられない」という事態になります。

    納豆などもメカニズム的には同じで、実は刺激が強い食べ物であるが為に、はじめは「なんやこりゃ!」ですが、二度三度食べると「うへ〜い、こんな変なもんでも平気やぞ」となり、慣れると「なかなかウマイやんけぇ」という事になって「納豆は最高やで!」と(何故か関西弁)なるのではないでしょうか。

    その証拠(?)に子供は納豆や梅干しや酢の物を好みません。子供が初めの一口から「こりゃウマイ!」などというのも聞きませんし、やはりそれらの食べ物は、本来は刺激物であって、初めの山を乗り越えられない方には、快感(美味いもの)には成り得ないのではないでしようか。なんかコジツケみたいな感じがしなくもないですけど、結構イイ線いってると思いません?(笑)。

     


     

     


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