かくかいソフトウェア作者から

「作者から」

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かくかい ソフトウェアライブラリのソフトでは、ヘルプに「作者から」を掲載しています。普段は簡単な説明ですが、時折作者の考えを述べることもあります。この中の全てではありせんが、一部に作者の考えが入っていますので、ぜひ、ご覧下さい。

用紙いっぱいに印刷
用紙いっぱいに印刷 aorist とこしなへ
フォント見本の表示と印刷 その他
色見本の表示と印刷 Breakfastの実行 郵便振替払込書に記入 KUSER ユーザー名の登録・変更 dirコマンドの結果表示 テキスト削り ピーチ

用紙いっぱいに印刷


用紙いっぱいに印刷 V1.0
 墨と筆、マジックで書いていた貼紙も作るのに少々面倒なときがあります。ワープロやパソコンの普及によってきれいな文字を印刷できるようになりました。しかし、ワープロで貼紙を印刷するには用紙の改行幅やフォントの大きさを何度も設定し直す必要があり、試し刷りもたくさんし、紙を無駄にしました。
 そこで指定する文字を1枚の紙に印刷するソフトを作ってしまおうと思い、N88-BASIC以来久し振りにプログラムを覚えようと、開発言語の購入を考えました。C++は難しすぎて断念し、VBとDELPHIのデモ版を検討した結果、DELPHIに決めて購入し、10か月間はpascalやDELPHIの本を読んで頭で勉強したのです。5冊ほど読んだところでNIFTY SERVEに加入し、SBORLANDやFDELPHI、FWINDBなどの会議室から様々な情報を読み取りました。10冊を越えたところで秋を迎え、プログラム作成に取りかかったのです。
 身近な人のために作成し96年11月3日に完成したのがWFONT(非公開)です。そしてWFONT2を作成したところで、オンラインで公開することにしました。一般向けにすめために定型の編集を可能にし、使い方も変えて発表したのが第1作です。
  NIFTY serve FWINAL LIB 8 #767
   用紙いっぱいに印刷[1行]V1.0 KWIDE110.LZH 96/11/27
 2行もすでに作成したものに、定型の編集を可能にし、文字揃え、文字サイズを追加して公開しました。
  NIFTY serve FWINAL LIB 8 #797
   用紙いっぱいに印刷[2行]V1.0 KWIDE210.LZH 96/12/12
 これらはWindowsAPIもわからず、とにかく簡易なソフトにしました。今後バージョンアップでより機能を追加しようと思います。
 そして今回は公開以前に作成していたテスト版にテキストの読み込み、メニュー、スピードバー、コードの見直しなど全般的に行い、ヘルプも作成することでいままでの「用紙いっぱいに印刷」よりもより使いやすさを目指して作成しました。
 今後は「飾り」に注目し、各行の高さも自由に設定でき、罫線や飾り罫やな画像も設定できるようにしたいと思います。97年夏には機能を追加したWindows95対応の32ビット版を公開する予定です。また、指定したサイズに印刷できるような「範囲いっぱいに印刷」を開発に着手します。これはパソコンソフトの機能が強化されている中でも、ミニコミ紙や簡単な広報、ビラでは切り貼りをした方が速いとの声を受けて、指定したサイズに見出しなどを印刷できるようにするものです。今後の開発への援助 を募っています。
 当初シェアウェアにしようと思っていたのですが、非公開版を使っていただいた方からも好評でしたので、今回はフリーソフトにして公開しました。より多くの方に使っていただきたく、ご利用になって使いやすかったらどうぞ多くの人に配付して下さい。転載も自由にしました。インターネットをお使いの人はご自身のホームページからダウンロードできるようにして下さい。また、会社や学校など使えるようでしたら何台でもインストールして下さい。
 Windowsではプリンターとの相性があり、さまざまなトラブルがあります。[1行]もいくつか動作しないとの報告が寄せられています。すべては無理でもより多くの機種で使えるつように手直ししていきたいと思います。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
1997年1月 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 V2.0

 1997.1.7に公開してから約1か月間、バージョンアップに取り組んできました。今回の改善点は枠と背景色、そしてサイズです。オンラインではすでに多くのすぐれた印刷ソフトが発表されていて、それらに追いつくことはは考えていませんが、使いやすさを求めて、自分なりに考えてみました。
 基本的に「文字」を印刷することを再確認しました。飾りを付ければきれいです。でも文字印刷ソフトである限り、「ことば」を引き立てるための飾りです。今回はできませんでしたが、次回は背景模様を作成できる機能と、画像を読み込んで背景に取り込む機能を付加したいと思います。それも「ことば」の伝達を重視していきます。
 今回からはシェアウェアにしました。フリーソフトへのこだわりを捨て、清水の舞台から飛び下りる心境で700円という設定にしました。印刷ソフト開発の最大の難関は、テスト印刷が必要ということです。機種プリンターごとにテストするたびにメモ用紙が増えていきました。堀田さんのWinLPrtを使っている時は、「凄いソフトだ」「フリーソフトで得した」程度に思っていたのですが、今回自分が開発していく上で、その努力たるもの大変さ、フリーソフトにしたことなど様々な点に気付きました。フリーソフト作者の皆様に改めて敬意を表したいと思います。それからは使用を敬遠していたシェアウェアも積極的に使用し、送金することにしたのです。多くの人が開発したソフトを送金することでまた、よりよいソフト開発につながれば、使う側もより使いやすくなります。今までご利用いただいた方にはその趣旨をご理解いただきたくお願い申し上げます。
 印刷ソフトの決定的障害はプリンタドライバが必ずしも正確に機能していない点にあります。Windows の仕様にしているのにもかかわらず、正しく印刷できないことが生じています。すべてのプリンタを入手して調べることもできません。その不具合はソフトで修正しなくてはなりません。多くのプリンタドライバ情報の公開がされればと思うと同時に、規格の統一と、それとは逆の個性的な機種や表現を許容するシステムができればと思います。例えばWindowsのメニューは、左からファイル、編集となっています。初心者に印刷がファイルの分類に入ることはわかりにくいものです。ならば個性的なメニューもあっていいものです。
 公開以来多くの方から要望やご意見をお寄せいただきました。まだまだ頭の働く限りバージョンアップしていきます。多機能にしていくのとは別に小機能ソフトも作成してみようと思います。
1997年2月19日 黒川 孝広


用紙いっぱいに印刷 V3.0

1997.3.10にV2.1を公開してから、しばらくして、4月5日にWindows95版の作成にとりかかりました。今までとほぼ同じルーチンですが、いくつか手直しをしました。約1か月間、バージョンアップに取り組んできましたが、今回もまた、簡易なソフトとしての役割と、ユーザーの要望をいかに取り組むかで、悩みました。基本的には、ユーザーの意見はすべて入れる予定です。しかし、技能的にまだ未熟な点があり、完成しないものもありました。今回織り込めなかった機能は次の通りです。
 1.囲み枠を文字でできるようする。
 2.行間の細かい設定をできるようする。
 3.印刷画面をドラッグすることで、文字の大きさや位置を決めることができる。
これらはV5.0までには完成するようにがんばります。ただ、3.についてはV6.0になると思います。
 しばらくは [1行]のWindows95版を開発していきます。これというのも、[複数行]よりも、[1行]のユーザーが多いことにあります。それも、機能的に充実したものと、だれでもが使えるシンプルなものにします。シンプルなものはAORIST(アオリスト)と名付けます。ボタンやメニューがあまり多すぎるとかえって初心者からみれば、使いにくくなります。最低限の機能だれを織り込んだものを作成します。これら[1行]は多くの人に使っていただきたいので、フリーソフトとして存続させたいと思います。
 今回からは KWIDE と最初の目的の名称を使うことにしました。今後はこれのマイナーバージョンアップとなります。次のバージョンの目標は、行ごとのフォント、色、飾り、効果の設定です。早くても9月になると思います。日頃、ご不満の点もおありでしょうが、今しばらくお待ち下さい。
 まだまだ高機能なDelphi2.0を使いこなしていません。まだその機能の10%にもみたないのです。少しでも機能的な、かつ美しい印刷ができるようにがんばります。NiftyserveのFDELPHIのみなさまにはプログラミングについて様々なご助言をいただきました。ここでお礼申し上げます。
 次のバージョンアップからは、インターネットからのダウンロードができるようにします。では。
1997年5月5日 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 V4.0

謝辞
 まず、このソフトをご利用いただきましたことを、感謝いたします。

掲載状況
 V3.0を公開してから、各雑誌に掲載が決まりした。それをまず、紹介します。
 Windows3.1版
  「PACK for WIN 」(ベクター/発売 アクセラ))
  「ASCII SUPER PACK 10000 for Windows」(アスキー)
 Windows95版
  「ASCII DOS/V ISSUE」1997年8月号(アスキー)
  「TECH WIN」1997年8月号(アスキー)
  「Oh!PC8/15号」(ソフトバンク)
ダウンロードも、次の3ヶ所となりました。
  作者ホームページ http://www.parkcity.ne.jp/~kakukai/kwide/kwide.htm
  NIFTY-serve FWINAL LIB 8 
  VECTORE Software Pack http://www.vector.co.jp/vpack/browse/person/an010018.html
 このソフトを収録して下さった各所についても感謝いたします。
行設定を中心とした改訂
 今回は「行設定」を中心とした改訂を行いました。これは、このソフトを利用していただいてい方が、スーパーや小売店、個人商店などの販売業の方と、教育関係の方がほとんどだからです。販売の場合、「しいたけ/500円」などのpopの場合、値段の部分の色を変えたいという希望が多く出されました。これは、多くのパッケージソフトに数字フォントが同梱されていて、豊富な表現の可能性が出てきたからです。使いやすいとは自分でも思っていませんが、最低限のことはできようにしました。
機能を増やすとつかいにくくなる壁
 しかし、機能を増やすと使いにくくなるという壁があります。パソコンはまだ、使いやすいものではありません。多くの人が使いたいが、どうしたらいいのかわからない状況です。ビデオやテレビと同じように使えれば、もっとパソコンは普及されるはずです。
使いやすいコンセプトの確認
 今回も機能を入れれば入れるほど、パソコンを初めて使う人にとっては使いにくいものとなりました。そこで、もう一度このソフトのコンセプトを考えました。
 「だれにでも簡単に、大きい文字を印刷できること」
これでした。当初自分で使っていたこのソフトも、実はなるべく簡単に使えることを目標にしていました。しかし、機能を入れれば入れるほど、使いにくいのではないかと思ってきました。そう考えるているときに、NIFTY用の通信ソフトに AirCraft97 というソフトに出合いました。このソフトはDOS版の air craft を Windows95版に移植したものです。NIFTYのFSOFT,FWINCOMに会議室があり、多くのプレリリース版のユーザーの声を聞いて、それらの声を取り入れているのです。作者DUDEさんのオンラインソフトを作る姿勢にとても感動しました。
 そこで、もう一度使いやすくて、少機能のもの、これを確認しました。
いいソフトは他にもある
 高機能ソフトは他にもいろいろあります。このソフトはそれらに比べればまだまだ赤ちゃんも同然です。でも、高機能のソフトがあれば、初心者にも使える簡単なソフトがあってもいいと思っています。そのためにも、シェアウェアですが、試用期間を長くして、機能制限も設けないようにしました。
このソフトの終焉
 今回多くの雑誌にこのソフトが発表されました。これにより、このような貼り紙ソフトがきっと出てきます。そして、もっと使いやすい、機能的で、なおかつ、多くの人に好感を得るソフトが出てきます。それは、それでもいいと思っています。その時、このソフトの使命は終了します。それが、ソフトの文化を育成していきます。しかし、その時でも、まだ、このソフトが使いやすいという声が出ているのでしたから、このソフトのバージョンアップをしていこうと思います。それも、文化の一面です。
ソフトの文化
 様々なソフトが生まれ、自分にあったソフトを選び。そういう時代が来るときが、ソフトの文化が成熟に向かう時だと思います。もっと、もっと、日本文化にあった、人々にとって使いやすいソフトが誕生できればと思います。そして、使う人と、作る人との間に、何か一つの認識と理解が成り立つとき、このソフトの文化はいい方向に醸成されます。
次のバージョンアップ
 今回で、大体の基本構造の手入れが終了します。まだ、残されている点は次の通りです。
 1.囲み枠を文字でできるようする。
 2.行間の細かい設定をできるようする。
 3.印刷画面をドラッグすることで、文字の大きさや位置を決めることができる。
 4.画像を背景に印刷することができる。
 5.メーカーの文字加工ソフトをOLEで使用できるようにする。(KWIDEG.EXE)
 あまり、あせらず、ゆっくりパージョンアップすることにしました。
Delphi3
 今回のパージョンアップは Delphi3 を使用しました。このソフトは私のようなソフト作りの初心者でも、このようなソフトを作ってしまうことができるほど、いいソフトです。先ほどの AirCraft も Delphi で作られています。ぜひ、このDelphiを利用して、自分なりのソフトを作ってみませんか。
最後に
 NiftyserveのFDELPHIのみなさまにはプログラミングについて様々なご助言をいただきました。特にダークサイダーの皆様には、いろいろとソフトの基本姿勢に関して得るところがありました。ここでお礼申し上げます。
1997年7月6日 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 V4.2

名称を一部変更しました
 WindowsNT3.51 での動作確認をしましたので、「for Windows95」の名称を削除しました。
行設定を中心とした改訂
 今回はちょっとした所に手をいれました。詳しくは履歴をご覧下さい。
このソフトの終焉(その2)
 このバージョン発表時点では、同じソフトは出てきていません。しかし、今後は同機能、あるいは、これ以上の高機能ソフトが出てくることは必至です。もっと使いやすい、機能的で、なおかつ、多くの人に好感を得るソフトが必ず出てきます。その時、このソフトの使命は終了します。それが、結果としてソフトの文化を育成していきます。あらかじめ、そのことは、ご承知おき下さい。
次のバージョンアップ
 前回もお知らせしましたが、残されている点は次の通りです。
 1.囲み枠を文字でできるようする。
 2.行間の細かい設定をできるようする。
 3.印刷画面をドラッグすることで、文字の大きさや位置を決めることができる。
 4.画像を背景に印刷することができる。
 5.メーカーの文字加工ソフトをOLEで使用できるようにする。(KWIDEG.EXE)
最後に
 NiftyserveのFDELPHIのみなさまにはプログラミングについて様々なご助言をいただきました。特にダークサイダーの皆様には、いろいろとソフトの基本姿勢に関して得るところがありました。ここでお礼申し上げます。
1997年8月21日 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 V4.3

試用期間を1,000枚に変更しました
 すでにV4.2から試用期間を1,000枚印刷するまでに変更しました。問い合わせもいくつかありましたが、これは、私の意図するところです。
 昔、フロッピー版のソフトはほとんどがプロテクトをかけてました。MS-DOSになっても、多くの市販のソフトはプロテクトをかけていて、それをはずすことに、多くの人は熱心になりました。徐々にプロテクトの度合いが強くなり、はずす方とかける方の競争となりました。
 その結末は、多くのソフトはプロテクトをはずすことにしました。その分サポートサービスを取り入れ、正規ユーザーでないと、サポートしないことにしたのです。
そのことを考えると、機能制限を設けることの必要性は、このソフトに関してはないと判断しました。機能制限をする必要性が全くないのです。それほど使用頻度の多いソフトでもありませんし、私はソフト開発を職業としているわけでもありません。あくまでも、自由な時間に自分で作りたいソフトを作っているに過ぎないのです。
 ただ、作るには経費がかかっているため、ユーザー登録料を支払うことにより、バージョンアップのお知らせをするというサービスをすることにしました。
 さて、1,000枚印刷するまでという試用期間は長すぎるのではないかという声もありました。しかし、「用紙いっぱいに印刷」は頻繁に使うものではありません。じっくり使っていただいて、使いやすいことがわかった段階で正規に使用していただきたいのです。
 最初の頃のシェアウェアは、機能制限もなく、使う方が気に入ったら送金していたものでした。しかし、送金をしないで、勝手に使用している人が多くなったことは、ネットワークの倫理面での問題ですが、それと同時に機能制限を設けるソフトが増えました。
 「用紙いっぱいに印刷」では、最初の頃の古典的な方法、つまり、使い手の倫理にまかせて、登録料の送金を待つことにしたのです。そのことを明確にするために、機能制限がないことと、試用期間が1,000枚であることを明示することにしました。
 なにとぞ、私の真意をご理解下さい。あくまでも使う人がいて、ソフトは成り立ちます。送金する、しないにかかわらず、多くの方に使用していただき、そして、そのうちの何人かの方に、開発の援助をいただきたいと思います。開発にかかった費用を回収することは困難です。そのためには、何百人と送金をいただかなかければなりません。送金を期待してソフトを開発しているのではなく、あくまでも、私が使いやすいソフトを作りたいという気持ちで作っています。
次のバージョンアップ
 作者からV4.2に掲載しましたとおりです。次回は12月にバージョンアップいたします。
最後に
 NiftyserveのFDELPHIのみなさまにはプログラミングについて様々なご助言をいただきました。特にダークサイダーの皆様には、いろいろとソフトの基本姿勢に関して得るところがありました。ここでお礼申し上げます。
1997年8月31日 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 V5.0

画像を印刷できるようにしました
 画像印刷にともなっては、かなり問題点がありました。それは、プリンタによって画像印刷の方法が異なっていることです。それにより、印刷されないプリンタも多くあることがわかりました。
 画像の種類をとりあえずbmpとwmfにしました。JPEG対応にするとソフトの起動に時間がかかります。GIFは著作権者との契約が必要となり、その分登録料を上げなくてはならず、利用者に負担をかけてしまうので、取りやめました。
今後は、対応する画像を増やし、縦書き用に左に回転できるよう検討してみます。また、マウスで大きさや位置を変更できるようしていきます。
登録キー
 今回から登録キー方式を採用しました。これは、登録ユーザーに特権となるようにしたからです。今後開発するシェアウエアソフトのいくつかは、登録ユーザーには無料で提供することにします。そのために、登録ユーザーと試用ユーザーとを分ける必要があるため、登録キー方式にしました。登録ユーザーで、登録キーが届いていない場合は、ご連絡下さい。
色見本の表示と印刷
 「色・模様見本」の機能を削除しました。これは、別に「色見本の表示と印刷」というソフトを開発したからです。その分、実行ファイルの大きさが小さくなりました。また、起動時間もわずかですが、速くなりました。「色見本の表示と印刷」はフリーソフトです。多少機能を追加してあります。ダウンロードは関連ソフトをご覧下さい。
フォント見本の表示と印刷
 「フォント見本」の機能を削除しました。これは、別に「フォント見本の表示と印刷」というソフトを開発したからです。このソフトはシェアウエアですが、「用紙いっぱいに印刷」登録ユーザーは無料で使用できます。「用紙いっぱいに印刷」で登録した場合は、自動的に「フォント見本の表示と印刷」が登録されるようにしてあります。このソフトは、機能を追加してありますので、フォント確認に便利です。
シェアウエアの状況
 最近、シェアウエア作者と利用者の間のトラブルをよく耳にすることがあります。私にとって、ソフトを公開することは、自分の表現を公開することにほかなりません。そして、もし他の方もそのソフトを利用して便利であればという願いもあり公開しています。もちろん、自分が使いたいソフトを自分で作るということが第一義です。
 ソフト開発が便利になっていく反面、ソフトの氾濫が予想されます。その中でも、使いやすいソフト開発をしていきたいと思います。すべて趣味で作成しているソフトですので、サポートなどは不十分な面があります。ご了承下さい。
パソコンの限界
 パソコンはあくまでも道具です。万年筆と同程度だと思っています。しかし、万年筆も使いやすいものと使いにくいものがあります。せっかくのパソコンなら、使いやすい方向にしていきたいものです。でも、あくまでも使用するのは人間です。使い方一つで悪にも善にもなるでしょう。パソコンの使用について、もっと人間との関わりを論じなければならなくなるでしょう。
では、次のバージョンまで、当分お待ち下さい。
1998年2月11日 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 V5.3

画像をドラッグ&ドロップできるようにしました
 画像をエクスプローラなどから、ドラッグ&ドロップできるようにしました。また、画像を同比率で表示できるようにしました。
その他のバグも修正しました。まだ、使いにくいところもあるでしょうが、大きなバグが出なければ、次のバージョンアップは1999年になります。
1998年2月18日 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 V5.4

いくつかのバクを修正しました。
 「同比率」でソフトがハングアップするエラーがありましたので、修正しました。画像を表示するには、ちょっと面倒です。では。
1998年2月19日 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 V5.5

 1998年のバージョンアップはこの機能で終了する予定です。今年はソフト開発の時間が十分にとれませんので、別ソフトを1つ作成した時点で、しばらく凍結します。来年の春からまた開発を続けていきます。
 今回は、フォント効果を中心に手を入れました。まだまだ、手を入れたい所はたくさんあるのですが、それらは次回にしたいと思います。
 現在興味があるのは、拡大印刷ができるかどうかです。大きな紙に印刷する必要性がたまにあります。しかし、印刷業者に出すと、かなりの値段ですし、また、拡大コピーの料金もばかになりません。B4の紙に4枚に拡大印刷するとかの機能があると便利だと思います。すでにオンラインソフトではその機能を入れたソフトも出てきてます。それは、プリンタのスプールを利用しています。しかし、スプールを利用すると、他のソフトにも影響が出ます。なんとか、独自でできないものかどうか考えています。今のところ、メタファイルを作成して、それを分割する方法を考えてます。
かくかい ソフトウェアライブラリもやっと、そろいって来ました。次の開発ソフトも実は80%出来ているのですが、細かい点できになっているので、しばらく寝かせてます。もう一年前に作成したもので、もうしばらく様子を見てから来年の開発となります。
もう一つは、指定位置に文字を印刷するソフトです。たとえば、上から5センチ、左から3センチのところに、幅3センチ、高さ2センチの範囲で文字を印刷、というものです。簡易文字DTPといったところでしょうか。市販のDTPソフトは高機能な分だけ、使い方の修得に時間がかかります。もっと、簡単なものがないか、考えてます。あるいは、マクロ型のソフトも考えてます。表示に、
 textout(30,50,'text print');
などの入力をして印刷する方法です。まあ、いずれにせよ、来年の秋に公開になりそうです。その時には、ぜひ、ベータテストなどをお願いしたいと思います。
パソコンは道具です。あくまでも主体は人間です。人間にとって便利な機械であるべきです。ソフトももっと、便利で使易いべきだと思います。今後もなるべく使易いよう工夫したいと考えています。
こまかいバクがなければ、次回は来年です。では。
1998年10月18日 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 V5.8

 1999年に入ってすぐに、V6.0への準備を始めました。今回は、V6.0の前にプレバージョンとして公開するものです。
 さて、懸案の拡大印刷ですが、いろいろな手段で拡大印刷はできます。一番簡単なのが、ビットマップに作成して、それを拡大して印刷する方法です。一番簡単な半面、ぎざぎざになるということと、色が正しく再現されないということがあります。そこで、拡大してもぎざぎざにならないメタファイルを使うことにしました。ところが、このメタファイルは作成すると多量のリソースを消費します。今回もその試行錯誤の連続でした。最初に試したのが、分割した印刷のサイズごとにメタファイルを作成するのですが、9枚の時点でリソースがなくなりました。その後、いろいろ工夫して、9枚までは印刷できるようになったのですが、それでも、一部異常な表示がでます。
 しかし、ここでは、メタファイルの一部切り取り方法がわかりましたので、それはとても収穫です。いずれ、この方法はどこかで公開します。
 そこで、メタファイルを一枚作成し、それをもとに印刷するときに操作することで、解決することにしました。今のところ16枚まではテストしています。それ以降についは、現在調査中です。
 ソフトはバージョンアップするごとに重くなります。そこで、フリーソフトで最低限の機能の「用紙いっぱいに印刷 とこしなへ」を公開しました。フリーソフト愛好の皆様にご利用いただければと思います。このソフトは、そのうちにソースを公開いたします。あとは、マニュアル印刷ソフトを作成すれば、用紙いっぱいに印刷シリーズは完結します。
 今年に入ってから、開発情報をホームページで公開しています。どうぞ、ご覧下さい。
 http://www.parkcity.ne.jp/~kakukai/
細かなバグを修正し、動作確認が終わりましたら、V6.0として正式公開します。一応めどを7月にしています。
ご利用ありがとうございました。
1999年5月2日 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 V6.0

 さて、ようやっと、拡大印刷もある程度実用に耐えられるようになりましたので、正式公開いたします。予定では、7月までかかるのでしたが、早く使いたいので正式公開としました。しかし、niftyやvectorに公開するには、もう少したってからにいたしますので、多分、5月下旬になるでしょう。
 コンピュータの普及により、印刷が今までより増えました。それにより、環境問題ともなっています。一番いいのは、紙を使用しないことです。
 たとえば、教科書の再生紙利用が騒がれて、現在はほとんどの教科書で再生紙が使用されています。しかし、それでは、紙の使用量は減りません。仮に、小学1年から高校3年までの児童・生徒の数を200万人とするし、一年間で使い終わる教科書を6冊とします。すると1200万冊の教科書がゴミとなっています。この分の灰とダイオキシンたるものは、何人の致死量となるのでしょうか。
 ならば、欧米のように、教科書を6年間ぐらい使い回すようなハードカバーとし、フルカラーで、オールコート紙とすれば、耐用出来るでしょう。そうなれば、1200万冊×5年間=6000万冊分のゴミが減ります。
 しかし、こうなると教科書会社は困ります。また製紙会社、印刷会社、製本会社などいろいろな印刷関連業者が倒産に追い込まれます。
 環境保全問題は多くの失業を伴います。しかし、いずれは取り組まなければならない問題です。どのようにすべきかは、総合的に判断すべきでしょうが、いつかはしなくてはならないことをいつすべきかということだけです。
 まずは、自分の出来る範囲から一つ一つ実行すべきでしょう。そのためにも、なるべき印刷は少なくしていくべきです。
 もう一つ最近感じたことですが、この間温泉に行きました。そこでは、多くの子どもがプールと勘違いして泳いでいました。客が少なければ、多少は泳いでもそれで終わるならよいでしょう。しかし、多くの人が入っているのにもかかわらず、他人の足をけりながらもやめないでいるのを、その親は何も注意していないのです。後から、笑いながら話しかけています。
 最近の学級崩壊や家庭崩壊、社会崩壊とも言える現象は、実は大人がしっかりと子どもを育てていないからです。特に親がきちんとしつけていないのが原因です。今の問題点は多くの大人がどのようにして子どもを育てるかを知らないことにあります。すべてを楽にしてきたこの社会で、文化ともいえる人と人との関わりを個人のエゴ中心にかえまえてしまったので、個人の意識は尊重しても、迷惑をまったく考えない、思いやりのない、つまり、相手の視点にたって物事を考えることができなくなってしまったのです。
 視点を多く持つことでできないこと、これが現在の社会の状況です。今後の対策は、この視点を多く持つ教育を家庭、学校、社会でしていくべきでしょう。
 マニュアル人間を多く育成してしまった大人の責任がいま問われています。
いろいろと書いてしまいましたが、しばらくは、開発は中断します。次回開発再開は、2000年の冬になりそうです。
ご利用ありがとうございました。
1999年5月4日 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 V6.1

 「拡大印刷」のルーチンを大幅に変更しました。これにより、「行設定」が有効になりました。ただ、一部のピットマップは正しく印刷できません。ご注意下さい。
 「拡大印刷」をする時に、リソース不足が表示される場合は、一度終了して、「保存wmfから印刷」をして下さい。「保存wmf」はkwide.wmfで保存したものを使います。これによって、リソース不足は解消できます。
 とりあえず、使用に耐えられますので、niftyやvectorにも公開することにしました。バグが見つかりましたらまた修正します。5月中は様子を見て使用するのもよいでしょう。
 さて、人間、リラックスしている時は、いいアイデアが浮かぶものです。私の場合は風呂に入っている時に、いままでのコードが頭に浮かびます。そして、間違いを発見します。そこでまたデバッグするので、結局深夜になってしまいます。そのため、開発は集中して、1週間程度、毎日帰宅してから行うことにしています。年齢とともに集中力がなくなってきますので、いかに緊張を持続するかが決め手です。
 「使いやすい」とは人によって異なります。ある人から便利と言われても、違う人からは不便となります。多くの人に共通して使いやすいものを求めるには、かなり悩みます。ただ、結局は自分にとって使いやすいものを作ってしまいます。自分のレベルがいいかどうかはわかりません。しかし、自分のレベルに自信を持たないと、表現できません。
 表現は大切なことです。表現不足は人間疎外を生みます。まだまだ表現し続けていきます。
次回は、2000年の冬になりそうです。ご利用ありがとうございました。
1999年5月6日 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 V6.2

 「拡大印刷」は大分安定しました。これで続けていきます。但し、プリンタによっては画像が印刷できないので、拡大印刷もできないことになります。
 今回は、「枠」の線の幅が変更できない不具合を修正したものです。また、JPEGファイルの作成を追加しましたが、このJPEGはかなり大きな画像ですので、必ず、画像ソフトで小さくして下さい。
 また、「フォント効果」も行設定の一部がそのまま残されるように変更しました。これは、あまり利用頻度はないと思われます。
 もともと、貼り紙を作るのにワープロソフトだと不便なので作ったソフトです。使いやすいのと高機能は反比例します。バージョンアップのたびに使いにくくなってしまったのなら、これは、ソフトのデザインが悪いことになります。
 今後も、機能は増えるでしょうが、最低限の機能追加にしたいと思います。
次回は、文字装飾をテーマにしたいと思います。ご利用ありがとうございました。
1999年5月14日 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 V6.3

修正点
 今回は、細かな修正です。この修正が終了した後で、8月下旬に「aorist」と「とこしなへ」を修正します。両方に搭載する機能は、拡大印刷です。「aorist」には、jpegの読み込みをするようにします。
試用期間
 V6.2から試用期間を10,000枚印刷するまでとしました。フリーソフト「とこしなへ」を公開しているので、試用期間を伸ばす必要はないのですが、しかし、シェアウェアとはいいながらも、十分に評価してから使うのがソフトとして正しいことだと思います。最近の市販ソフトではデモ版もあるのですが、ほとんどが、買ってみないとわからないソフトが多く、買ってみたものの、けっきょく使わずにそのままになってしまうソフトもあります。そんなことのないように、十分に評価できるまで使えることができないと、利用者には不便極まりないのです。車でも試乗があります。服でも試着します。ソフトも試用があってしかるべきです。そう考えると、試用期間は無期限が正しいようです。
 ただ、実際に考えると、週3枚の印刷としても、3,000週、50数年は使えることになります。毎日1枚印刷しても、30年弱は試用できますから、十分でしょう。その頃には、私も生きてはいないかもしれません。
 ソフトの寿命と作者の寿命との勝負です。まもなく、作者死亡のソフトもたくさん出てきます。その時は、どのような対応になるでしょうか。
理解することとコミュニケーション
 最近理解することをテーマにして考えています。相手の立場になって考え、それを自分の場合と比較して理解することが大切です。正しく相手を理解し、その上で自分の意見を持つことが必要だと考えます。それがひいては自分を理解することです。この理解をコミュニケーションと呼びたいのですが、一般的には単なる言葉の提示をもコミュニケーションとしています。実際には、自己理解、他者理解をする行為をコミュニケーションと呼ぶのがよいと思います。
 このことを深く考えると、いろいろな現在の問題が解決できると思います。ここには詳しく述べることはできませんが、相手のことを考えるのは、それは理屈ではありません。知ではなく情です。その情の育成が必要なのです。人と人との交流によってこの情が深まります。ますます、大人の使命は増えます。もっともっと大人がしっかりしないと、この情の育成、情の伸長、ひいては個性の伸長は難しいかもしれません。
ヘルプの作者から
 私のソフトのヘルプには、それぞれこのような雑談を入れています。これによって、このソフトの作者は個性を表現しているのだとお考え下さい。もちろん、これは一方的ではありますし、このページを読む人は少ないと考えます。しかし、作者はプログラムのみならず、その思想をも、個性をも表現していくと考えます。それのせいで、ヘルプは大きくなりますが、しかし、それも含めてこのソフトとお考え下さい。機械が作製者の個性を表現しないと、無機的な生活になってしまうと考えます。
対面コミュニケーション
 パソコンによって、時間がとられ、かえって、人と人との対面コミュニケーションがなくなっては困りものです。あくまでも、パソコン、コンピュータは道具です。使うのは人間です。パソコンに使われないためにも、他者理解をするためにも、もっと使いやすい便利なソフトが必要だと考えます。このソフトもその意味で使いやすいものにしていきたいと思います。
ご利用ありがとうございました。
1999年5月30日 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 V6.4

修正点
 今回はちょっとした修正だけです。今まで使えた方には、何も便利な機能はありません。
拡大印刷
 WindowsNTで拡大印刷ができないことを修正しました。その原因は、メモリの残り量をチェックし、それが15%以下の場合、印刷を停止する処置を入れましたが、NTの場合、正しくメモリの量がよめない場合がありました。とくにネットワーク方式の場合はひっかかるようです。一応、95/98かNTかチェックしていますが、もし表示された場合は、ご連絡下さい。
プリンタ名
 メニューの右にプリンタ名を表示することにしました。複数のプリンタをお使いの場合、どちらかわかりにくいことがあります。そのためにメニューに表示しました。私の場合は、印刷する場合もあれば、PostScript式ファイルに保存するときもあります。その場合は、プリンタにPostScriptのドライバを入れて、ファイルに出力します。それをもとに、画像ソフトや、TeXなどで利用します。少しずつ利用が増えるのが、ソフト利用の上達でしょうか。
画像の中央印刷
 もう一つ、画像ページに「左右中央」と「上下中央」を追加しました。画像を中央に印刷するのはかなり面倒なので、ほぼ中央になるようにしました。また、画像印刷の位置をいままで用紙全体からの計算をしていましたが、今回から、印刷範囲からの計算に修正しました。これにより、印刷範囲を指定した場合はその範囲からの相対的な位置になります。もともとは、矢印を印刷するときに、どうも中央にならないので、どうにかならないと思って実装しました。
新製品中毒
 カーマニアというか車が好きな方は、新製品が出るとすぐに買い換える場合があります。そうでなくても、車検費用などを考えると、車検ごとに買い換えることもあります。
 パソコンも最近そのようなことが起きてきました。以前は、それほど新製品ラッシュではなく、ちょっと我慢して使用していました。特にBASICやDOSなどです。しかし、段々パソコンのスピードや容量が多くなると、新製品ラッシュとなりました。実際、この「用紙いっぱいに印刷」を開発した当初の1996年に使用していたWindows3.1パソコンでは、Paintum133MHZで、430MBのHDDでも当時は十分に使えました。現在では、550MHZはもとよりそれ以上のスピードのCPUが出てきています。そのうちに1GHZも出るでしょう。そして、1THZとなり、HDDも1TBとなるでしょう。ワープロのデータも、簡単な文書で1MBとなるかもしれません。一年のうち、4回はスピードアップしているCPUの現状を見て、パソコンを買い換えたくなる人も増えているようです。
 新製品が出ると、買い換えたくなる、いわば、新製品中毒の症状があちこちで出ているようです。そして、それに加えて、パッケージソフトも新製品に対応し、旧製品に対応しないものが出てきています。そうなると、新製品を買わないとならなくなってしまいます。
 この現状によって、産業廃棄物は増えているようです。企業や、パソコン教室などでは、一斉に買い換えるため、かなりの量の廃棄物が出てしまいます。そのことが新聞などで報道され、問題視されていますが、全ては、旧製品でも十分に対応できるような、OSやソフト開発になっていないからでしょう。
 もちろん、パソコンは情報処理機器です。ならば、速度が命なのは当然です。しかし、速度と同時に汎用性も大切です。いつの世のソフトでも使えること、その姿勢が基本的な設計思想に活かされていないと、いつまでもユーザーは混乱します。新しいパソコンにあわせて、開発言語もバージョンアップし、そして、その内容がすっかり変わると、また学習しなおしです。そんなことでは、文化を継承しにくくなります。もちろん、新しく作ることで、産業としては利益を得るわけで、その方が有利なのは必至でしょう。しかし、その思想自体を疑う時代ではないでしょうか。
電気がなくなれば
 パソコンは電気で動きます。インターネットも電気です。その電気が通じなくなればパソコンは使えません。そうなると、電気の上にパソコンは成り立っています。電気が無くなったらどうでしょう。いろいろな事故によって、電気が止まると、さまざまな損害が生じます。その事故が大きいとどうでしょう。発電所の事故や石油の輸入に影響が出るとどうなってしまうでしょう。
 そう考えると、道具として、いつでも使えるものとなると身体になっていきます。例えば、鉛筆とノート。これでいつでもどこでも情報を書き込むことができます。私の場合は、400字のB5の原稿用紙です。この原稿用紙の升目はほとんど無視しますが、自由に書いていきます。その書いたものがまとまって使い終わると、捨てます。ある意味、メモ帳であり、スケジュール表でもあります。しかし、その便利さはパソコン以上です。
 道具というもの、本来古典的な使い方のもの、その使い良さというものと、パソコンの使い良さというもの、その両方が共存するには、基本的に「手で書く」ということの意味を再認識する必要があります。
隙間ソフト
 「用紙いっぱいに印刷」はパソコンを使うのに必要なソフトというわけではありません。なくても、ワープロソフトなどで代用できます。その意味では、嗜好ソフトです。ちょっとした便利なものです。それが、便利を求めすぎて便利にならなくなることもあります。
 利用者ごとに分けられたソフト、一つのソフトでも、対象者ごとにいろいろと機能を限定できるもの。それが使いやすさの指針となるかもしれません。シェアウェアであることも、ある意味不便となっています。総合的に使いやすいソフト、それは、かなり基本的な使用方法のみのものとなりそうです。
 今までも「ちょっと便利なソフト」を作りたいと願ってきました。今後もメジャーになり得ない「隙間ソフト」を作りたいと思います。
 しばらく開発を中断いたします。別のソフトを開発する必要があり、1年、あるいは、2年ほど、中断します。
ご利用ありがとうございました。
1999年10月17日 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 aorist


用紙いっぱいに印刷 aorist V3.0

 1996年11月27日に、用紙いっぱいに印刷[1行]を発表してから、NIFTYでは約100、VECTORデザインのサイトからは約110のダウンロードを数えました。その間に、正式版である「複数行」対応版を発表し、1997年5月5日に当初の目的であった、KWIDE.EXE(Windows95対応版)を発表しました。その間、様々なご意見をいただきました。  実際に使うのは1行が多い。
  機能が多すぎるとかえって使いにくい。
これら、ご意見を考慮して、Windows95対応版の[1行]版を公開することにしました。正式版とほぼ同機能なのにもかかわらず、フリーソフトにした理由は、使いやすく、なおかつ、多くの人に使っていただきたいからです。もちろん、正式版の利用をしていただくことが、本望ではありますが、このソフトは、高機能ではなく、急ぎの時に使用する場合が多いはずです。世の中は、高機能な印刷ソフトや、きれいな飾りが多用できるソフトが販売されています。それらを使えば、より美しく、訴求力のある表現ができます。しかし、それらは初心者には使いにくい面があります。
  使いやすく、なおかつ、最低限の機能があるもの。
これが目標となりました。
 オンラインソフトでは、もっと多機能のすぐれたソフトがあります。たとえば、堀田さんのWinLPrtはその代表的なソフトです。また、画像を印刷する高機能なソフトもあります。それら、ソフトに学ぶことも多くありました。しかし、それらのソフトに対抗するようなソフトは今後作りません。あくまで、機能はシンプルにするのことが目的だからです。
 ユーザーからの様々なご意見が寄せられています。今後はその声に答えて、使いやすいソフト、シンプルなソフトを目指して作成していこうと思います。
 もし、このソフトが使いやすいようでしたら、多くの人に紹介して下さい。
 7月にはDelphi3.0を購入して、今年度中にはWindows97(仮称)対応版を作成する予定です。
1997年5月18日 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 aorist V3.4

 1997年5月18日に、用紙いっぱいに印刷 aorist を発表してから、総ダウンロードが600を越えました。
今回の調整は以下の通りです。
1.800×600以上の解像度の場合、印刷画面が小さくなってしまうのを、大きくなるように修正しました。
2.ツールポタンを新しくしました。
3.かくかいホームページからダウンロードできるようにしました。
    http://www.parkcity.ne.jp/~kakukai/
次回のバージョンアップは1997年12月の予定です。
1997年7月26日 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 aorist V4.0

今回の調整は以下の通りです。
1.画像を印刷できようにしました。
2.画面表示をスプリッターで移動できるようにしました。
すでに「用紙いっぱいに印刷」に織り込んだ機能を追加しました。今回からは、WindowNTでの動作確認もしました。(一部の機種では起動しないこともあります)
印刷にはなるべくwmfなどのメタファイルをご利用下さい。bmpですと、どうしても画像がきれいに印刷できない場合があります。
シェアウェアの機能縮小フリーソフト版を公開することについては、複数のソフトが余計ユーザーに混乱を招くとの指摘もありました。しかし、フリーソフトであるからこそ、利用しやすいということもあります。しかし、フリーソフトの場合は、ノンサポートです。その分、ユーザーの様子がうかがえません。一方的に伝えるだけのフリーソフトのあり方は、自己満足になりやすいものです。幸い、「用紙いっぱいに印刷」の方ではいろいろな意見が寄せられていますので、その意見をaoristに組み込むことができます。aoristはシェアウェアがちょっと気になる方には便利なソフトでありたいと思っています。
かくかいソフトウェアライブラリもいくつかそろってきました。今後もなるべく多くのフリーソフトを公開していきたいと思っています。
ソフトの文化は、利用者と作成者の文化です。その文化は、いくら資本を導入しても崩せるものではありません。使易いということは、世界同一ではありません。日本語ソフトには日本語文化というものがあります。日本語版のWindowsであれば、日本語に適した表現があってしかるべきなのです。
パソコンを使うということと、消費するということ、そして、共生ということをもう一度考え直す時がきていると感じています。
次回のバージョンアップは1999年12月の予定です。
1998年5月7日 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 aorist V5.0

 今回は「用紙いっぱいに印刷」のバージョンアップに伴う機能追加です。
「用紙いっぱいに印刷」のラインナップは、
 「用紙いっぱいに印刷」シェアウェア版
 「用紙いっぱいに印刷 aorist」フリー版 1行専用
 「用紙いっぱいに印刷 とこしなへ」フリー版 数行の簡易版
となっています。「用紙いっぱいに印刷」一本でもよいのですが、しかし、フリーでなくては使いたくないという方もいます。その人のためにも、使いやすいソフトを公開しようと思ったものです。
次期バージョンの構想もすでにありますが、次回は、2000年の秋か、2001年の春になります。
1999年6月6日 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 aorist V5.1

 WindowsNTで拡大印刷ができないのを修正しました。
 原因は、メモリが15%以下になると、自動的に拡大印刷を回避するのですが、それが、NTではメモリが正しく認識していなかったようです。
 また、メニューの左にプリンタ名を表示しました。これにより、どのプリンタが現在選択されているかわかります。
 新規バージョンアップは2000年以降、2001年後半までの間で行います。当面バージョンアップがあるとすれば、不具合修正です。
1999年8月18日 黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 とこしなへ


用紙いっぱいに印刷 とこしなへ V1.0

現在のソフト開発状況から、「用紙いっぱいに印刷」のフリーソフト開発を考えました。極めてシンプルな内容にして、利用しやすいものにすることも必要と考えました。このソフトを使っていただいて、それで気に入りましたら、どうぞ、シェアウェア版に乗り換えていただきたいと思います。
 もっとも、このソフトを継続利用していただいてもかまいません。末永くご利用下さい。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
1999年3月23日  黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 とこしなへ V1.1

 ほんの少し内部ルーチンを変更しました。また、kwidet.txtの表記の違いを直しました。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
1999年3月26日  黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 とこしなへ V3.0

 黄色が抜けていましたので追加しました。シェアウェア版「用紙いっぱいに印刷」もどうぞ、ご利用下さい。なお、内部ルーチンの関係上、バージョンを3.0にいたしました。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
1999年4月4日  黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 とこしなへ V4.0

 「用紙いっぱいに印刷」に搭載した拡大印刷機能を入れました。拡大の枚数は、あまり無駄にならないように、必要最低限の枚数にしました。
 基本的にこのパージョンアップはしませんが、「用紙いっぱいに印刷」のパージョンアップの内容に伴って、考えます。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
1999年7月19日  黒川 孝広

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用紙いっぱいに印刷 とこしなへ V4.1

 WindowsNTで拡大印刷がうまくできないのを修正しました。それと同時に、拡大印刷の枚数を「用紙いっぱいに印刷」と同じにしました。もともと印刷枚数が多いと無駄になると思い少なくしましたが、どうも機能制限になってしまうようで、心残りでした。これで、「用紙いっぱいに印刷」のシンプルなバージョンとして「とこしなへ」は存在することになります。
 今後の開発については、「用紙いっぱいに印刷」に連動しますが、「とこしなへ」の基本方針である、「シンプルで使いやすい」からして、大幅なバージョンアップはいたしません。もし、するとしたら、別ソフトになるでしょう。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
1999年8月18日  黒川 孝広

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フォント見本の表示と印刷


フォント見本の表示と印刷 V1.0

 フォントは豊かな表現効果をもたらしてくれます。最近は多くフォントがパソコンにインストールされるようになりました。しかし、多くのフォントから自分の表現にあったフォントを選ぶのは時間のかかる作業です。そこで、テキストをフォントごとに確認できるようなものを考えました。
 すでに多くのフォント見本のソフトがあります。今回は、自由に設定できるように考えました。工夫すれば、5行までは自由にテキストを加工できます。
 このソフトのルーチンのほとんどは、「用紙いっぱいに印刷」に織り込まれた機能を強化したものです。
 以前に「色見本の表示と印刷」を開発しました。このソフトは人が高く、多くの雑誌に紹介されました。今回も、使用頻度は少ないけど、とても便利なソフトを開発することを目的としました。もちろん、自分が欲しいソフトが開発するソフトでもあります。
今回はフリーソフトにしましたが、次のバージョンアップからはシェアウェアにいたします。登録料金は100円です。今後開発するソフトの半分はフリーソフトにし、残りの半分はシェアウェアにします。それも登録料金は100円にします。NIFTYの送金代行では100円は受け付けないので、郵便振替やインターネットでの送金になりますが、詳しくは次回のバージョンアップでお知らせします。
 なお、次回のバージョンアップは1999年3月を予定しています。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
1997年12月24日 黒川 孝広

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フォント見本の表示と印刷 V2.0

 前回はフリーソフトにしましたが、このバージョンアップからはシェアウェアにいたします。登録料金は100円です。今後開発するソフトの半分はフリーソフトにし、残りの半分はシェアウェアにします。それも登録料金は100円にします。NIFTYの送金代行では100円は受け付けないので、郵便振替やインターネットでの送金になります。
 今回は、大きさ表示を追加しました。次回は、フォントの詳細な内容も表示できるようにしていきます。
フォントは文字部分の基本です。フォントは多く使うと饒舌な表現になってしまいます。2種類のフォントをうまく使いこなすことが、訴求力のある表現となります。ぜひ、よりよいフォントを利用して下さい。
なお、次回のバージョンアップは1999年3月を予定しています。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
1998年1月6日 黒川 孝広

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フォント見本の表示と印刷 V2.2

 フォント名+任意入力、任意入力+フォント名 を追加いたしました。前回のUPからいくつかの雑誌にも紹介されました。基本的によりよい表現をすめためのソフトを作成していますが、その一部とてフォント名の表示のソフトを作成しました。今後の予定としては、簡易DTPや任意の場所にテキストを印刷するソフトなどを開発する予定です。また、オリジナルフォントや画像の作成も手がけ
たいと思います。
次回のバージョンアップは1999年8月になりそうです。
ご利用いただきありがとうごさいました。
1998年2月19日 黒川 孝広

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フォント見本の表示と印刷 V3.1

 今回は、室谷 さんから、ご要望である、イラストフォントがどのような文字に対応しているかの、ということを確認するための「1バイトコード表示」を追加しました。もともとこの機能いずれ追加しようとしていた機能ですので、今回は予定を繰り上げて実装しました。
 2バイト文字のコード表示についても、いずれ追加する予定です。もともと、最終的目標がフォントのコード一覧表を印刷することにあったのです。色々、表示する方法は考えていたのですが、それぞれ一長一短があって、困りました。きちんと、枠を引いてその中に入れることもできたのですが、それだと、他のワープロなどで読み込むことができません。他のワープロなどでも加工できることが、パソコンを使う利点です。そこで、かなり強引ですが、幅が多少ずれてもなんとか一覧として認識できる形式にしました。
 前回のUPからもかなりの雑誌に紹介されました。今まではパソコンの初心者向け雑誌だったのが、さまざまな専門誌に掲載されました。フォントについては、多くの人が困っていることが分かりました。今後もより使いやすい便利にソフトとして変更を加えていきたいと思います。
 簡易DTPや任意の場所にテキストを印刷するソフトなど、まだまだ、開発の予定はたくさんあります。これらは、全て1999年以後になります。1998年は忙しい年となりますので、バージョンアップはしばらくお休みです。
次回のバージョンアップは1999年8月になりそうです。
ご利用いただきありがとうごさいました。

1998年3月21日 黒川 孝広

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フォント見本の表示と印刷 V3.2

 フォントの設定の一部が機能していませんでしたので、急遽、不具合を修正しました。
1998年3月22日 黒川 孝広

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フォント見本の表示と印刷 V3.3

 ツールバーを使用していたために、COMCTL32.DLLのバージョンが4.70でないと、起動しない不具合を修正しました。V3.2が使える方はバージョンアップする必要はありません。
1998年4月9日 黒川 孝広

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フォント見本の表示と印刷 V4.0

 いずれ実装したいと思っていましたフォントのコード一覧表印刷を果たすことができました。ここ数年は忙しく、今回の改訂もかなり時間がかかってしまいました。

 Windows2000になり、Type1フォントもインストールできるようなりましたが、それの対応はどうしてよいものか分からず、今回は実装していません。

 フォントは表現として便利なものです。表現を多様にしてくれるものです。しかし、むやみに使うと訴求力が劣ります。基本的には明朝とゴシックとの2つを使い分ければよいと思っています。

 ことに、ワープロが出現してからは、横倍角や縦倍角などの今まではなかった大きさの文字が登場しました。斜体もそうです。特に必要のなかった形が出てしまったのです。私は横倍角は反対です。漢字は、それぞれの文字の形があって、基本的に、正方に近いのです。それになのに不自然な、横倍角は見苦しいものでした。そのような機能を入れたことに、文字意識について疑問を持ったのです。

 最近、大日本スクリーンの「ヒラギノ」シリーズを使用してます。これはかなり気に入っています。肉太であり、漢字よりもひらがなが少し小さいのです。このような読みやすいフォントがもっと登場してもよいと思ってます。

 その影響で、今関心があるのは、秀英明朝体です。「新潮文庫の100冊」などのCD-ROMにハンドルされていますが、個別にはまだ販売されていません。まだ手に入れていないのですが、築地書体の流れの基本的な文字なので、いずれ入手する予定です。

 フォントのもっている美しさというものてがあります。また、漢字とひらがなのバランスもあります。「布置」ということばがあります。配置とは違って、空間にバランスをとって置くことなのです。文字を印刷するというのも、この「布置」ということなのです。

 また、「字野」ということばがあります。これは、字と空白のバランスのことです。字は空白があって活きます。文書でも、行間がないものや、字間がおおいものもよくみかけます。ワープロの普及によって、行間や字間がまちまちになってしまいました。きれいな行間や字間に出会うことが少なくなりました。行間や字間は可読性からすれば、大切なものなのです。ひらがなが漢字より大きいと、書籍本文としたら読みにくいものです。見出しならよいとしても、もっと書籍本文に対応したフォントがあるべきなのです。

 コンピュータにはフォントは必需品です。印刷業界もほとんどが、電算処理となっているのですから、もっと高品質フォントが出てきてもよいと思います。

 最近、京都の中西印刷のホームページをよく見ます。
 http://www.nacos.com/nakanishi/
ここで紹介されている本の一読を勧めます。印刷というもの、活字というものの面白さを味わえると思います。電算化によって活字はなくなりつつあり、印刷は変化しました。その分、もっと美しくなってよいと私は思います。そのためにも、もっときれいな、読みやすい、文字文化であると胸を張って使えるフォントの出現を望みます。

次回のバージョンアップは2002年12月になりそうです。
ご利用いただきありがとうごさいました。
2000年5月3日 黒川 孝広

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フォント見本の表示と印刷 V5.1

 起動時にすべての初期化をしていましたので、起動時間がかかっていました。それを修正するために、起動時に2バイト文字などの初期設定をそれぞれのページを開いたときに設定することにしました。そのため、それぞれのページを開くとき、画面が静止することがあります。異常ではありませんので少しお待ち下さい。
 しかし、リソースは相変わらず減ってしまいます。もしかしたら、このソフトもそろそろ限界なのかもしれません。ただ、私にとって「フォント情報」は思いの外利用頻度が高いものです。文字を埋め込む時の、いろいろな問題をクリアーできるからです。
 最近、PostScriptプリンタドライバを入れました。Adobe社のですが、これが面白いのです。印刷データをファイルにすることで、保存できます。また、Adobe社のAcrobatなどで変換すれば、いろいろ使い道がありそうです。ワープロでは、その機種ごとにしか使えないのに、pdf方式ならだれでも使うことができるのです。この汎用性というものと、可搬性というものが、一番いいのではないかと思っています。ワープロもいずれXMLやTeXになるでしょう。その方が可搬性と汎用性が高いからです。
 このソフトの限界が見えてきました。そろそろ、「用紙いっぱいに印刷」のように、分化する必要があるかもしれません。実際に使いやすいのはデザインが
 フォントによってどのように変わるかというものでしょう。そうなると、デザイナーなどの方に有利なソフトの方がよいのかもしれません。もっとも、ほとんどの場合は、フォントが限られた現場で作成している人も多いはずです。となると、このソフトはフォントが多くなってしまったWindowsパソコンを使っている方が、それぞれのフォントを記憶できない(私がそうですが)ので、確認のために使用するというのが正解なのかもしれません。その目的を考えると、どのようなソフトが一番使いやすいのか、もう一度原点に返って考える必要がありそうです。
 もちろん、ここまで進化してしまったソフトを壊すことはありません。別ソフトとして独立することになるでしょうが、それは、当分先のことでしょう。というのも、私自身は、このソフトで十分満足しているからです。
 一つ将来の予定として考えていることがあります。それは、このソフトのオープンソース化です。そして、フリーソフト化です。フリーソフトについては、すでに計画済みでして、その時期としては、今のところ私が突如死んだ時か、あるいは障害を持って、ソフト開発ができなくなった時、老いてパソコンを触らなくなった時、破産した時などです。早ければ明日かもしれませんし、あるいは6,70年後かもしれません。いずれにせよ、私が死んだときは、まちがいなく、私の作成したシェアウェアは全てフリーソフトとして残していく予定です。
 そういえば、他のソフトでは、使用者が死亡した場合、ライセンスを遺産相続できるようになっているのでしょうか。このあたりは疑問です。 
ご利用いただきありがとうごさいました。
2000年6月1日 黒川 孝広

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桃 V1.0

 テキストファイルを閲覧するソフトのほとんどは、ファイルを開いて読む必要があります。フレビューが常時展開していて、ファイルの内容がすぐわかるソフトとして開発しました。ただし、あまり難しい操作は入れずに、テキストファイルの閲覧ができるようにしました。
 キー操作もできるようにしました。キー操作があると、すばやく動作ができるからです。
いままで「かくかいソフトウェアライブラリ」は作品名が内容名を示していましたが、今回から、違う名前を付けることも考えました。開発時の作品名は、「テキストファイルの閲覧」でした。
名前については、反応を見て、元に戻すかどうか考えたいと思います。
今回は多くの公開されたコンポーネントにお世話になりました。そのおかげとしてフリーソフトとして公開できました。多くの作者の皆様に感謝いたします。
 なお、次回のバージョンアップは1999年3月を予定しています。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
1998年3月8日 黒川 孝広

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桃 V1.5

 今回は、LHA書庫操作を入れました。LHA.EXEは 吉崎 栄泰 さんの作成した世界標凖ソフトです。その機能をDLLにして下さった、UNLHA32.DLL の Micco さん、そして、統合アーカイバを作成してくださっている皆さんに感謝します。
 書庫操作には、今後、コマンドごとに操作できるようにしたいと思います。しかし、このソフトはあくまでも、テキストビューアなので、テキストの閲覧機能を強化したいと思います。
なお、今後の開発予定としては、
 「栗」
 「柿」
 「桜」
 「梅」
と予定しています。
 なお、次回のバージョンアップは1999年3月を予定しています。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
1998年4月2日 黒川 孝広

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桃 V1.6

 今回は、dirコマンドを追加しました。これは、今までファイル情報の表示が不十分だったことにあります。dirコマンドはファイル情報を表示するにはとても效果的なコマンドです。しかし、dosコマンドであるために、Windowsでは使うまでが少し面倒です。そこで、Windowsから操作できるようにしました。
 少しずつ、バージョンアップをしていくことにしました。このソフトは作者の趣味で作られています。どんどん、好きな機能を入れていきます。ファイルのドラッグ&ドロップがまだ実装されていませんが、いづれはできるようにするつもりです。しばらくは、いろいろ細かい機能を追加していきます。
 ご利用ありがとうございました。
1998年4月14日 黒川 孝広

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桃 V1.7

 今回は、マウスポインタに対応してファイル選択ができるようにしました。また、リッチテキストフォーマット形式でも表示できるようにしました。新井様からのご要望ですが、きわめて簡単な設定にしてしまいました。RTF形式の場合は、「設定」メニューで変更して下さい。また、テキストの文字種類も追加しました。テキストのフォント表示がおかしい場合に指定して下さい。
 前回追加したdirコマンドについては、独立して、「dirコマンドの結果表示」というソフトで公開しました。機能は全く同じですので、簡単に使いたい場合は、こちらをご利用下さい。
 なにかと忙しくなってきましたので、バージョンアップの速度が低下しています。気長にお待ち下さい。
 ご利用ありがとうございました。
1998年5月11日 黒川 孝広

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桃 V1.8

 詳細表示の幅が不定になっているのを修正しました。それにともない、「表示」メニューに「ファイル情報幅」を追加しました。
 ご利用ありがとうございました。
1998年5月13日 黒川 孝広

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桃 V1.9

 ディスクのフォーマットを追加しました。ショートカットは「F,ハ」です。
 ご利用ありがとうございました。
1998年5月14日 黒川 孝広

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桃 V2.0

 さまざまな不具合を修正しました。いろいろ気が付かないうちに、バグになっていましたので、この際に手を入れました。
 今回残念ながら実施できなかったのが、grepと、文字コード変換です。インターネットにより、JISコード,unicodeなどさまざまな文字コードが使われてきました。それにより、表示がうまくいかない点がでてきます。それをうまく表示できればと考えましたが、設定の時点でエラーが続出しましたので、今回は見送っています。
 それと、マウスのドラッグ&ドロップによるコピー、移動です。これも、様々なエラーにより今回も実装できませんでした。これは、気長に実装しようと思います。
 今回も多くのDelphi用フリーコンポーネントを利用させていただきました。多くのコンポーネントのおかげで、様々な機能が強化されています。ほとんど、コンポーネントの作品とも言えるのがこのソフトです。ソフトの機能をこのように共有できるのも、Delphiのすぐれた機能の一つです。「かくかいソフトウェアライブラリ」でフリーのコンポーネントを利用しているのはこのソフトだけです。今までは自分でコードを書くことに重点を置いてきました。しかし、多くの優れたコンポーネントを使用しない手はありません。多くの文化を育成するにも、企業が用意したものでなく、プログラマーが作成した様々な機能を利用していくことが、ソフト文化を向上していきます。
 Delphiを使っていると、ソフト文化とは何かということを考えさせられてきます。これも、プログラミングの成果だったと思います。
 ご利用ありがとうございました。
1998年5月24日 黒川 孝広

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桃 V2.1

 「ファイルの並び替え」に「ファイルの種類」「更新日時」を追加しました。
 以外と簡単なことに気が付かないでいます。ちょこちょことバージョンアップ
をしますが、使いにくくならないよう気を付けていくつもりです。
 ご利用ありがとうございました。
1998年5月25日 黒川 孝広

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桃 V2.2

 「URL先を開く」を追加しました。
 インターネットのアドレスがある場合は、それを標準で使用のブラウザでジャンプするようにしました。ハイパーリンクもどきです。特に、リンク先をマウスで範囲指定していない場合は、カーソルのある行の先頭の英文小文字から判断しています。このあたりはかなりいいかげんです。
 ご利用ありがとうございました。
1998年6月1日 黒川 孝広

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桃 V2.4

 最近、ノートパソコンなどで「桃」をご利用になっている方が増えています。キー操作が基本的に多いソフトであるからでしょう。どちらかというと、自分が使いやすいソフトを目指してきたために、いろいろな機能が入ってしまいました。そのためか大分バグが出てきました。大沢さんからも指摘されましたが、フォームの最大化の部分は不十分な機能でした。今回それを機能低下しました。
 まだ、機能としては不十分な点が多いのです。ドラッグ&ドロップに対応していない点もそうです。しかし、このソフトはあくまでも、テキストファイルビューアーです。ファイラーではありません。その点を守っていると考えれば多少は許されるかもしれません。
 ソフトは肥大化しやすいのは事実です。拙作「用紙いっぱいに印刷」ではそのことに気が付いて、織り込んだ機能を別ソフトとして独立させました。独立させた「フォント見本の表示と印刷」「色見本の表示と印刷」方が利用が高く、元のソフトの数十倍のダウンロード数となっています。「桃」もいくつかの機能は独立させて、別ソフトとして公開する予定です。とりあえず、「分割・結合」「htmlのテキスト化」「ディスクのフォーマット」などを予定しています。
 現在興味を持っている日本語形態素のことで、いくつかのソフトがすでに公開されていることを知りました。そのソフトをWindows95から利用するGUIのソフトを現在作成中です。いずれ公開しますが、利用頻度は極めて少なくなるでしょう。
 また、昔よりソフト開発を支援していただいている大石さんからは、次回作のリクエストが来ています。ソフト名はすでに決まっていて、「栗」になります。内容はまだ発表しません。なぜかと言うと、
そのソフトが完成する自信がないからです。(笑)
 ※大石さんのサイトは次のurlです。http://www.inh.co.jp/~kei/
 この夏から冬にかけて忙しくなりますので、大きなバグがなければソフト開発は今月いっぱいで中断します。
 もしよろしければ、「桃」を多くの方にご紹介下さい。このソフトは将来もフリーソフトにしていきます。いろいろソフトについての考えもあるのですが、今回はここまで。いずれソフト開発の考えについて述べたいと思います。すでに構想はあるのですが、日本の文化とソフト開発との融合を考えています。
 次回のバージョンアップは来年1999年の予定です。ご利用ありがとうございました。
1998年7月17日 黒川 孝広

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桃 V2.5

 今回は、「かわだ」さんからのご指摘で、フォント設定が保存されていないことと、Windows98の「MyDocuments」が閲覧できないことの不具合修正が目的です。「桃」のダウンロード数はまだ200ほどで少ないのですが、それでもご利用される方から見れば、致命的な修正でした。
 で、今回の修正は、実はフリーで公開されています、「かみけん」さんのFileViewコンポーネントの修正から始まりました。しかし、どうやっていいやらわかりませんでしたが、NiftyのFDELPHIで、「K.OHNO」さんが修正点を公開なさいましたので、修正できたわけです。(nifty:FDELPHI/MES/10/4949を参照)
 ですが、まだ、Windows95で開発していますので、いずれ、Windows98で開発したいのですが、何分、年末までは、とても忙しく、開発できそうにありません。
 次の開発は1999年2月より着手します。ご要望やご意見はその頃にいただけますと、助かります。どうぞ、ご意見やご要望をお寄せ下さい。では、バグがなければ、来年まで。
1998年10月21日 黒川 孝広

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桃 V2.6

 ちょっと「コピー」などで使いにくい点がありましたので、急きょ、少しだけ修正しました。いわば息抜き修正です。そのために、公開は私のホームページだけにしました。では、よいお年を。
1998年12月09日 黒川 孝広

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桃 V2.7

 登録フォルダーと、いくつかの不具合を修正しました。次のV2.8には、大きく手直しを入れます。ご要望は、2月16日以降にメールでお寄せ下さい。
1999年1月21日 黒川 孝広

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桃 V2.8

 今回の修正は、ファイルリスト(リストビュー)からフォルダーリスト(フォルダーツリービュー)へマウスでドラッグ&ドロップでコピーできるようにするものです。次が、文字コード変換です。
 さて、V3.0の開発もカウントダウンとなりました。「桃」はそれほど要望が集まらないソフトで、というよりもユーザーが少ないソフトなので、どんな機能を入れようか考えている所です。入れたいものの最優先が、grepと正規表現検索です。実は既に実装してあるのですが、エラーが発生しているので、メニューからはずしてあります。現在の開発はDelphi3で開発していますが、Delphi4で開発に移行するときにgrepは入れようと思います。
 次回入れたい機能が、画像ファイルの表示です。これもテストは終了しているのですが、自分の思うようにいきません。むしろ、画像ファイルを表示する優れたオンラインソフトの方が使いやすいので、しばらく据え置きます。
 2月20日よりV3.0に向けてユーザーからのご要望を受け付けます。ご要望はメールにてどうぞお寄せ下さい。ただ、「桃」は極めてシンプルなプログラムなので、難しいことはできません。つまり、私の技量の問題です。(笑)
1999年1月29日 黒川 孝広

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桃 V2.9

 今回の修正は、
1.文字コード変換の追加
2.ファイル処理先のフォルダーを開く
3.ファイル名の表示
です。V2.9から、EarthWave Soft(Takahiro Ikeda)さん作成の「Delphi 用 文字コード変換ライブラリユニット jconvert」を使用しました。これにより、文字コード変換が簡単に出来ました。ここのところ、気が詰まるとソフト開発をしています。まだ毎日忙しいのですが、ちょっとした息抜きに開発もいいものですが、意外とストレスがたまるのが、ヘルプなどのコード以外の部分です。とくに、アーカイバを作成するには、とても疲れます。まあ、それも完成すれば、さっぱりしますが。
 「桃」と同じようなソフトもどんどん出てきて不思議はないのですが、まだ見掛けません。いずれ、きっと、もっとすばらしいソフトが他の方から開発されると思います。それまでは、どうぞおつき合い下さい。
1999年1月31日 黒川 孝広

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桃 V3.0

 今回の目的は、ダンプ表示です。結局、grepは先送りになりました。また、いろいろ積み残したものも多くあります。大和様からご指摘いただきました、COMCTL32.DLLについては、確かめてません。どうかエラーが出ないことを祈ります。また、ソートもいいかげんでしたので、次回は厳密にしたいと思います。次のバージョンアップは、ソートの厳密さを取り入れる予定です。
 ご利用ありがとうございました。
1999年2月25日 黒川 孝広

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桃 V3.1

 大和様からご指摘のソートのファイルサイズを修正しました。修正方法は、かみけん さんのTFileViewコンポーネントの、
procedure TFileView.InitView;

var
 FileSizereal: real;
と、
FileSizereal:=FindData.nFileSizeLow+1;
を追加し、
FileSize := Format('%16.0n',[FileSizereal]);
としたものです。これにより、キロバイト表示をバイト表示に変更しました。今回は、これでご勘弁願います。
 まだまだ、発展途上の、手抜きソフトですが、当初の目的のテキストビューアーとしてではなく、なぜかファイラーとして紹介されたりします。「桃」は、テキストビューアーで、それも、小さいファイルのためにあります。大きなファイルを読み込むには、エディターの方が適しています。まあ、どっでもいいのですが、あまり大きな期待をされたくないので、低レペルソフトということにしておいて下さい。(笑)
 HTML変換の不具合がだいぶ見つかりました。
 この「桃」を公開した1998年3月ごろは、作成した私が、このソフトを使っていませんでした。何しろ、不便だったからです。今は、HTMLをテキストに変換するのに使っています。ブラウザでもテキストで保存すればいいのですが、それだと、改行がうまく処理できません。「桃」ですと、表などはまったくだめですが、私の希望通りの効果を発揮します。
 もう一つが文字コード変換です。HTMLをテキスト処理して、データ処理しているので、文字コード変換は必需品でした。しかし、毎回毎回ダイアログを開いて処理するのは、なんと面倒だと思っていました。これもなんとかできました。
 ですが、この「なんとかできた」は自分の力ではなく、多くのコンポーネントや他の方のコードを使用しています。自分でコード記述するよりも、多くの方の努力のたまものです。ですから、フリーソフトとして公開しています。
 どう考えても、「桃」はマイナーなソフトです。DOSの香りがする過去の遺物ソフトです。でも、こういうソフトがなじむ人もいて、それを使う人と、作る人がいて、それでもいいのではないかと思っています。
 「桃」は作成中は楽しいのですが、ヘルプの修正やインストール版の作成が面倒でいらいらします。なぜかというと、まあ、こだわりでしょう。やめればいいのに、書庫の中のテキストに書庫のバイト数を入れてます。一回ずつ書庫を作成し、kmomo.txtを書換え、また書庫を作成する、このくり返しです。で、書庫のバイト数と、kmomo.txtの記述のバイトが一致するまで行います。インストール版では、インストールファイルの中にも入れるので、一致するまで、だいたい、10数回かかります。この作業で、1時間はかかります。そして、ホームページの更新と、ベクターとニフティーへの登録、まあ、時間がかかります。でも、完成したソフトのダウンロード数を見て、「この苦労で、テキストファイル処理が楽になる方がいらっしゃったら、それで本望」と、次のバージョンアップの事を考えます。ソフト開発の時間は、週に3日ぐらい、それも、夜になってからの数時間しかないので、集中力が必要です。
 今は、「フォント見本の表示と印刷」「用紙いっぱいに印刷」のパージョンアップをしたいのですが、なかなか、処理方法が浮かばずそのままになっています。もっと時間が欲しいとは思いますが、今のペースでゆっくり楽しみたいと思います。
 オンラインソフト作成には、自律と自制が必要です。そして、想像力。まあ、パソコンに使われたくないという思いから作成しているのですが、どうも、パソコンに使われてしまっています。
今回は、多少愚痴めいたことも書きました。いずれ、優れたソフトを開発した方から受けたインスピレーションなども書いていこうと思います。ここのところ、この「作者から」も書く量が少なく、手を抜いていましたが、やはり、少しずつ書いた方がいいと思ってきました。ここをお読みになる方は少ないのですが、その方に何か伝わればと思います。
 開発状況をインターネットでお知らせしています。作者ホームページのソフトウェアライブラリからジャンプしています。どうぞ、ご利用下さい。
 ご利用ありがとうございました。
1999年2月27日 黒川 孝広

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桃 V3.2

 大和様のご指摘の、NTで終了時にCOMCTL32.DLLのエラーが発生する点を回避するために、終了時にファイルビューを初期化して終了することにしました。そのため、終了時に少し時間がかかることがあります。また、ファイル数の表示が1バイトずれていましたので、修正しました。
 ご利用ありがとうございました。
1999年3月2日 黒川 孝広

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桃 V3.3

 前回のNTで終了時にCOMCTL32.DLLのエラーが発生する点を回避するために、終了時にファイルビューを初期化して終了する処理は、そのエラーが出ない人にとってみては、時間のムダになることがわかりました。そこで、「設定」で選択できるようにしました。
 それでは、バージョンアップのかいがないので。「編集」に空行の削除と、空
白文字の削除を追加しました。それ以外にもこまかい所で少しなおしています。
 また、ここのところ忙しくなりましたので、バージョンアップはしばらく据置です。
 バグも見られます。たとえば、文字コード変換で、EUCからSJISにすると、一部の文字が化けます。原因が不明なのでやっかいです。また、タグも無視されてしまいます。いずれ大がかりな修正が必要のようです。あまり、「桃」を信用しない方がいいかもしれません。あくまでも、簡易ビューアですから。
 いろいろ手を加えたいのですが、うまくいかないのが残念です。
ご利用ありがとうございました。
1999年3月4日 黒川 孝広上へ


桃 V3.4

 Delphi4で開発することができました。今回は、Grepが中心です。
bmonkey さん作成
正規表現を使った文字列探索/操作コンポーネント集ver0.16
  Copyright(C) 1998 bmonky
を使うことで実装できました。このコンポーネントは、DUDEさんの、AirCraft97にも実装されているほど、高機能コンポーネントです。
 今回Delphi4に移植するときに、少々今までには出なかった不具合が見つかっています。そのため、今回は、V3.3も公開したままにしておいて、ベータ版扱いにすることにしました。
 それにしても、開発は夜か、日曜になりますが、なかなかこれでは休めません。(笑)
 次にしたいのもいろいろあるのですが、また考えていきます。
 ご利用ありがとうございました。
1999年3月7日 黒川 孝広

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桃 V3.5

 今回は、置換が中心です。また「検索」メニューを追加しました。もう、しばらくやめようとしましたが、また手を加えてしまいました。今回も、まだテストが不十分なので、ベータ版扱いといたします。
 さて、『日経クリック』1999年4月号を見ましたら、日頃お世話になってます、大石さんのインタビューが掲載されていました。ちょと見たら、横浜ベイスターズの佐々木投手に似てませんか?(笑)
 ネットワークで知り合った人が雑誌に載ると、ちょっと、心がはずみます。
 不具合の方ですが、あいかわらず、EUCからの変換がうまくいきません。また、html->テキストもなどうまくいきません。ここを重点的に修正したら、あとは、正規表現検索と、検索行削除を入れる予定です。
ご利用ありがとうございました。
1999年3月9日 黒川 孝広

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桃 V3.6

 今回は、置換−正規表現が中心です。中止しようと思いながら、手を加えるのは、もう、病気です。(笑)
 ある程度完成されてきましたので、正式公開とします。
 ふと、思ったことですが、最近、多くの人がホームページを公開してます。それも、とても貴重なデータをダウンロードできるようにしている方もいます。でも、その方が亡くなった場合、そのホームページの契約が切れれば、当然消えてしまいます。公のホームページができないかぎり、そのような貴重なデータは消えていきます。その意味では、Vectorが行っているソフトの公開と同じ様に、データを集める機関が欲しいと思います。Vectorがその責任を担うこともできますが、(データとして登録する) しかし、データ量が多いこと、特殊なデータもあることから、どこかの機関で保存するのがよいでしょう。
 現在は、進行形のホームページですが、死亡というリストラになることも考えると、文化の継承とはどのようなものが望ましいのか、考えてしまいます。
 私のソフトも、私が死んだ後はどうなるのでしょうか。フリーソフトとして、私のホームページ以外からダウンロードできるようになるのでしょうか。それとも、OSが変わって、使えなくなる方が早いでしょうか。
 この世の中の変化、OSの変化、個人公開のメリット、デメリット。いろいろ考えなくてはならないことが、多くあります。一つ一つ、整理して考えたいと思います。
ご利用ありがとうございました。
1999年3月11日 黒川 孝広

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桃 V3.7

 文字コード変換で、EUCからシフトJIS変換に異常がありました。その原因は、EUCのファイルを一度 RichEdit に LoadFromFile をしたのですが、その時に、RichEdit では、自動的に画面に表示できないコードを変換していたのです。そこで、TStringList に読み込んでから、コード変換することにしました。
 さて、htmlが一部機能しない部分があり、修正したいと思います。
 ご利用ありがとうございました。
1999年3月14日 黒川 孝広

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桃 V3.8

 もう、いいかげん、ハイペースのバージョンアップで、自分でも笑っています。さて、今回は、htmlが一部機能しない部分の一部修正をしました。変換率は90%程度まであがりました。これで、自分のために使う部分は、ほとんど修正できました。
 今日、niftyのFAIRTERMで、AirCraftの作者、DUDEさんの文章を読みました。ソフトとハードの文化、で、ソフトとハードの有機的な発展が必要だという論です。とても共感しました。その共感の理由というのも、この社会という文化を創り上げている大人たちへの警鐘という点です。
 このことは、私も文章にしました。『子ども文化フォーラム』の最新号(3号?)(明治図書、1999年3月「授業研究別冊」)に「表現不足が人間疎外を生む」というようなタイトルで書いています。
 現在の子どもの現象は、大人たちが文化の継承ということを軽んじたことによるという内容です。この継承とは守るということではなく、過去のことを活かして、発展的につなげていくことなのです。そのつなげるという所に、人と人との関わりがあります。このことを無視すると、文化阻害、あるいは、パーソナリティー障害が生じると思うのです。詳しくはいづれ述べます。
 風呂にはいるとアイデアが浮かびます。今回のアイデアは、英語中心のプログラム言語を、ラテン語やサンスクリット語にするというものです。そうなると、実は、面白い現象が出てきます。
 GetVersionInfo
を VersionInfoGet , InfoGetVersion , VersionGetInfo などと言い換えてもよくするのです。これは、実に面白い現象です。これもいつか完成したいのですが、まあ、20年後でしょう。(笑)
 
 先週末に左手の薬指の爪を半分ほど剥がしてしまいました。ちょっと痛くて、キーを叩くときも、中指でやってますから、効率がわるくて仕方がありません。という理由ではないのですが、次は「用紙いっぱいに印刷」のバージョンアップがありますので、「桃」はしばらく開発中止です。
ご利用ありがとうございました。
1999年3月15日 黒川 孝広

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桃 V3.9

 禁断の画像読み込みを実装してしまいました。しかしそのリスクとして起動時間がかかること、全体的に1Mを越えてしまうほど、重くなりました。
 現在の学級崩壊のことは、大人の問題であります。このことは軽んじると、大学崩壊、会社崩壊、社会崩壊へとつながります。早急に大人は子どもとコミュニケーションを取る必要があります。コミュニケーションとは、話すだけでなく、相手を理解することです。
 学歴社会はなぜ続いているのでしょうか。単に大学というレッテルだけではないのです。偏差値教育が学歴重視の傾向を生むのではなのです。それは、人間は、他人の資質を見抜くことは基本的にできないのです。よほどの職人でないと、その職人の得意技能については資質を見抜くことはできますが、全体の技能は見抜けません。そこで、一般的に信用度の高い、高学歴者を任用しようとします。これが、学歴社会の基本構図です。人の資質を見抜くことができたならば、ペーパーテストは必要ありません。ペーパーテストは、見抜くことができないので、ある一定の尺度で他人を調べるのです。
 これからは、実際に試してみて、その人の資質と会社が合うかどうかを調べる必要があります。入学試験もそうです。選択肢から答えを選ぶのではなく、答えを探して求めていくように変えなくてはなりません。
 これから、社会をよりよい方向にしないと、文化が崩壊します。ソフトも日本の言語文化によって作られるのでしょう。
 それを活かすためにも、今後とも、日本語の文化に合うソフトを作りたいと思います。
 
ご利用ありがとうございました。
1999年4月4日 黒川 孝広

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桃 V4.0

 V3.9の画像読み込みは、「もも」という別バージョンのソフトで継承することにしました。これは正しい選択ではないかと思っています。
 ご利用ありがとうございました。
1999年4月14日 黒川 孝広

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桃 V4.1

 いろいろな機能を入れましたが、ほとんど使用しないものかもしれません。私か一番使用しているのは、html->txtです。これに、空行を削除と文字コード変換が加わり、テキストの加工をしています。しばらくたまってから公開しようと思いましたが、最近発刊された雑誌の記事で、大きなファイルの読み込みに時間がかかるとありました。私もそのことは十分に承知していましたが、つい大きなファイルを読み込んだときに、時間がかかるのは、ストレスを感じます。そこで、「読み込み制限」をすることで、ある一定以上の大きさのファイルを読み込むことはしないことにしました。
 ホームページと個人の生命という関係についてしばらく考えました。ほとんどのホームページが個人によって営まれています。それもとても優れたデータを公開している方もいます。しかし、その方がなくなれば、そのホームページもクローズされます。つまり、個人のホームページはいくらいい機能があろうと、その人の寿命と同じ命なのです。
 そこで、考えたのが、ソフトをパブリックドメインとして、著作権はありながらも、改造や配布に対して無制限とすることです。いずれ私が公開しているソフトはすべてフリーソフトにするつもりです。その期限はいつかわかりませんが、私の生命に危険を感じた時からにするつもりです。
 ソフトの寿命も短いものです。だからこそ作者は手を入れるのかもしれません。しかし、そこにいろいろな工夫を入れるので、かえって迷い込むこともあります。
 情報教育とは何でしょうか。単にパソコンを使うだけではありません。このことは問題点を列挙して、いずれホームページに公開する予定です。情報という概念をもう一度考え直さないと、情報教育は情報工学教育に偏ってしまいます。正しい情報を正しく理解し、取捨選択し、自分から情報を発信すること。これは、コミュニケーションの原理でもあります。単なる伝達から理解し合うという言語活動をすること、これが情報教育の原点です。そのために一番効率的なのは図書館での学習です。これからは、図書館での学習をより取り入れるべきです。
 大人はもっとしっかりしないといけません。現在のさまざまな教育の問題や、社会、ソフトも含んで、いろいろ大人たちがしっかりしないことが原因と考えられます。その一部の考えは、明治図書の「子ども文化フォーラム」に掲載しました。子どもは大人を見て育ちます。その模範となる生き甲斐をもって生き生きと活躍する大人が必要なのです。そのためにも、努力という語がキーワードになります。そして、その努力に楽しむことが必要です。
 テクノロジーがいつまでたっても、消費の対象とするのではなく、自分の生き甲斐として、その機能を使うこと、ここにコンピュータを使う理由があるのではないでしょうか。
 ともかく、またまた公開してしまったいいわけです。今後こそ、しばらくこのソフトの開発を休みます。また、「もも」の方も「桃」と同じ機能にバージョンアップしますが、それは、7月まで延ばします。
 ご利用ありがとうございました。
1999年4月29日 黒川 孝広

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桃 V4.2

 今回は前田さんの要望で、「編集−全ての空白を削除」「設定−テキストツールバーを表示」「設定−サブフォルダーを展開」を追加し、表示−テキスト表示を隠す/表示する」のメニュー表示の不具合を修正しました。また、「送信」の不具合をご指摘いただきましたが、まだよくわかりませんので、次回のバージョンで修正を試みます。
 この間、「用紙いっぱいに印刷」のバージョンアップをしました。今までどうしても実装したくても技術的に不可能であった拡大印刷です。しかし、拡大印刷を画像でしているため、一部のプリンタでは印刷できないこともわかりました。ソフト開発は不具合との戦いです。現在は、「色見本の表示と印刷」を修正していますが、エラー回避のコードがメインコードの10倍以上になるということもあり、その原因解明に時間がかかります。
 また、ヘルプなどのドキュメントやインストールファイルの作成に約1時間かかり、ソフトは出来ていても公開できないもどかしさは、つのります。
 まあ、それでも作るときの楽しさがあるから作るわけですから、それぐらいはどうでもいいことかもしれません。
 このヘルプも使いにくいと感じています。というのも、メニューを中心として構成しているからです。しかし、使い手から見れば、使い方の手順や機能を中心として考えます。このメニュー形式を私は今まで使っていましたが、いずれは、メニューも変えていくべきかも知れません。
 ただ、知り合いに聞いても、メニューを使う人は、5人に1人で、ほとんどが有識者に聞くとのことでした。
 結局は画面を見て使いやすいソフトが一番ということになりそうです。
 「桃」はユーザーの要望を多く取り入れています。もし、ご要望などありましたら、お寄せ下さい。
 私の方でもいろいろアイデアはあるのですが、それは次のバージョンにとっておいてあります。全てを実装するよりも、次の開発の余地を残すのも、楽しいものです。「色見本の表示と印刷」の修正が終わったら、新規開発を2本して、それから「フォント見本の表示と印刷」のバージョンアップとなります。ここまでで夏となるでしょう。
 気温の差が大きくなる時季となりました。パソコンの使いすぎで体をこわさないよう、ユーザーの皆様、ご自愛下さい。
 ご利用ありがとうございました。
1999年5月14日 黒川 孝広

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桃 V4.3

 今回は改行コード変換が中心です。ほとんど使用しないと思いますが。それと、HOMEキーの処理を普通に戻しました。
 さて、パソコンソフトを使用することは、自分にとって楽しみや、あるいは、仕事にとって楽になることでしょう。しかし、それよってかえって自分の時間をとられてしまうこともあります。そうなると本末転倒です。
 パソコンソフトを使いこなすだけでけっこうやっかいなものです。それでは本当の目的は達成できません。もちろん、馴れるまでは時間がかかるものです。しかし、馴れてもさまざまなソフトの使い方が異なるのは、問題でしょう。
 そのためにも、使用者にとって使いやすいソフトを選ぶということになります。ならば、ソフトの数も多くなければなりません。しかし、自分に合うソフトを選ぶ時間も無駄になります。
 よって、その時間を省くために、データベースが必要となります。公共性の高いデータベースの作成が急がれると思います。
 特に日本ではさまざまな古代からの情報があるのにそのデータベース化はまだまだ進んでいません。パソコンを導入するよりも、パソコンから利用できるデータベースを作成することが先決だと考えます。
 その考えのもと、今年から個人的に実験する予定です。残念ながらソフトではありません。まずは書籍情報から始めます。これも楽しみかもしれません。
 ご利用ありがとうございました。
1999年5月21日 黒川 孝広

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桃 V4.4

 今回は予定外のバージョンアップで、元々はTAB文字の削除と行番号を付加する必要があったので、手を加えました。ついでに、他の種類の書庫の一覧もあると便利なので、追加しましたが、一覧表示は、こちらで手を加えています。
 現在KWICソフトの作成にとりかかっています。これは、日本語形態素分析ソフトのBreakfastとJUMAN用の辞書を作成することから思いついたものです。テキストの品詞分解するソフトとして学校文法に合わせた辞書を作成する予定です。これは、今年度中に終えたいと思っています。
 もともと、ソフト開発は、自分が必要としているものを作るために始めたので、それが一般公開とともに自分というよりも、多くの人の共通性を求めることになります。しかし、Windowsという仕様では、自分と合わないこともあり、その壁を乗り越えるのには、時間がかかります。
 このデジタルが普及する世の中では、そろそろアナログや人間とのふれ合い、つまりコミュニケーションに重点が置かれるようになります。技術的に優れたCGよりも、手のぬくもりが伝えるものへと回帰するのは必然でしょう。
 最終的には人間が操作し、人間が表現するものです。その人間のためであることをしっかり認識していないと、様々な問題を引き起こしてしまいます。
 このことは、現在の社会状況が昭和10年代から20年代と似ていることと、関連があります。詳しくはここでは述べられませんが、時代は繰り返しています。それゆえ、過去の過ちの過程をもう一度認識し、繰り返さないようにしなければなりません。これは、戦争のみではなく、あらゆることなのです。戦争のみに目がいってしまう所に、視野が狭くなりつつあることを認識する必要があるのです。
 この文章を見ているということは、あなたは、パソコンに向かっていることでしょう。つまり、人とのコミュニケーションではなく、私の一方的に伝達に目を通しています。
 電話もいいですが、手紙もいいものです。しかし、もっともいいのは対面コミュニケーションです。このコミュニケーションですが、私は、単に伝達というよりも、相手のことをしっかり理解する行為として定義したいと思います。単に、言葉のやりとりではなく、言葉を発した人、言葉を伝えた先の人を理解すること、これが必要です。
 コミュニケーションには、理解が必要です。そのためには、多くの文章に出会い、多くの人と話すことが必要です。もっと本を、もっと人との交流を。これが私の願いです。
 いずれこのことはまとめてホームページに公開しようと思います。
 しばらくは、「桃」のバージョンアップはありません。不具合修正以外は、来年になりそうです。
 ご利用ありがとうございました。
1999年8月21日 黒川 孝広

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桃 V4.5

 今回は、html->テキストに一部不具合があり、テキストにできなかった部分を修正しました。原因は、コメントになる、のタグがうまく削除できないことにありました。今でも不十分なのですが、今回により、テキストできなかった部分の確率が減りました。
 また、TeX->テキストを追加し、TeXのソースをテキストにできるようにしました。もっとも、簡易変換ですので、実際には、多くの手作業が必要です。これは、いずれ削除する機能を増やして行きます。
 TeX(実際には使用しているのはpLaTeX2e)は現在もっとも興味あるソフトです。「組版ソフト」というのが正しい評価だと思いますが、ワープロとして使用することもできるわけです。何よりも、きれいな製版が出来ること、印刷に耐える版下が出来ることなどが魅力です。ルビや漢文の返り点、割り注、数式や化学式など複雑な表現も十分にできることです。
 難点としては、フォントを認識するに手間がかかること、インストールやTeX独自の構文がわかりにくいことです。現在は、色々な方がホームページで書式やスタイルなどを公開していますし、ニフティでは、FTEXもあります。
 NECのN-BASICの頃から文字をきれいに印刷することに興味がありました。最初、富士通のF-BASICでは、16ドットの漢字をプリンターを1/2送りにして、ずらして印刷するなど、工夫をしていました。その点、MicrosoftのWindowsになり、アウトラインフォントができて、便利になりました。もっとも、それ以前からも、ジャストシステムの一太郎用のアウトラインフォントがMS-DOSで使用できていましたので、使えることは使えましたが、種類は限られたものです。そして、TrueTypeフォントによって、より多くのフォントが公開され、そして、今までよりもきれいで訴求力のある表現が可能になりました。特に漢字やひらがな、カタカナ、英字の4つの文字を日常で使用している日本語文化圏では、フォントがきれいでないと、訴求力が劣ってしまいます。日本の出版文化は、文字に対する追究だと思っています。
 その意味では、文字についてもっとこだわってもよいと思います。こうして、電子テキストに入力していても、やはり、本当は自分の字というものにこだわりたいのです。字形や書体、そして自分の文字というもの、その上に自分のことばがあるわけです。
 最近では、子供向けのワープロ講習会があります。早いうちに機器に馴れることは、いいことです。しかし、文字の美しさを認識する最初は「書く」ことから始まります。「ひっかく」という行為から、残すという気持ちを込めた「書く」それを体得し、文化として継承するには、文字を書くという行為を大切にしないといけません。その上で、いくらでも応用することは文化を土台にして発展することです。しかし、この文化を土台にしていないとどうなるでしょうか。文化は継承されません。そこに世代による軋轢が生じてしまいます。日本語文化圏に必要なのは、文化の継承です。文化の継承とは、今までのことをそのまま受け継ぐのではありません。今までのことをしっかりと認識しながら新しいものを創り上げすることです。今までのことを認識しないで全く別のものを創るのではありません。守旧ではないのです。ここが極端に受け取られてしまうと、議論が進みません。
 文字を書くなら、どこにでも自由にどのようにでもデフォルメした文字を書けます。コンピュータでは、その通りに書くには、いろいろな操作が必要です。また、範囲も画面に入りきらないこともあります。文字と余白の関係である「字野」を意識することなかなか難しいことです。どこにでも自由に書くということを可能にするソフトは、各種DTPソフトがあります。その中でも、自分で使い方によって加工できるという自由性は、TeXの方が優れています。ただ、その構文を理解しないと完成しないという欠点もありますが、それは、いずれ優れたソフトが開発されるでしょう。
 自らが意識したレイアウトで、美しい文字によって、きれいな印刷物を可能にする、その夢が叶ってきました。しかし、まだまだ部十分なものもあります。これからそれを一つ一つ解決していかなければなりません。
 「桃」は、あくまでもテキストビューアです。いろいろな機能を入れてしまっていますが、テキストを見るものです。見るには、よりよく加工する必要もあります。すべて編集や変換するのは、テキストをよりよく見るための加工です。そのうちに入れたい機能としては、ある位置で改行されてしまったもの、特にプラウザからテキストに保存した場合は、改行が多くなってしまいます。本来の改行は残して、文中にある強制的な改行を削除することです。「桃」はだんだん重くなります。そのうちに、もっと軽いバージョンを出します。「桃」よりも軽いので「李(すもも)」でしょうか。名称はそのうちに考えます。
 最近読んだ本でおもしろいのが、安野光雅『散語拾語』(朝日文庫)です。考え方、創造力を育成するには、いい本ではないかと思います。秋の夜長には適量です。
ご利用ありがとうございました。
1999年9月2日 黒川 孝広

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桃 V4.6

削除中心の改訂  今回は、畠山正敏さんのご要望のうちから3点と、小野寺秀行さんのご指摘のフォームの大きさが480に戻る件について手直しをしました。もともと、「テキスト削り」の機能を「桃」に移植している作業中でしたので、順次取り入れていくことになりました。
 細かいことは、「テキスト削り」の「作者から」に書いておきましたが、情報が増えるということは、その情報を選択する必要があります。生の情報から、必要な部分を抽出し、不必要な部分削除することが求められます。
情報化社会と「読み」  情報化社会では、情報の的確な「読み」がもとめられます。多くの情報から正しく「読み」、そしてそれを元に判断していくこと、そのために「読み」の深化が求められるのです。多くの情報が氾濫する時代であるからこそ、その情報に左右されることなく、必要であるかないかを判断する能力の伸長が必要なのです。
自由と社会  情報化社会になればなるほど、個人の考え方が重視されます。そのため、自由という概念と社会的な通念とが入り交じります。子どもたちをとりまく状況で、「子どもたちは自由に育って欲しい」という願いがあります。しかし、「社会的なルールを守って欲しい」という意見もあります。この両方が入り交じるのはなぜでしょうか。自由という概念は個人の自由と社会的な存在としての行動規範ということもあります。その両方についてきちんと明確にして指導し育成していくことが必要なのに、自由にいてのみ強調されて、かえって自分勝手になってしまうことがあります。
大人として自覚  ここ十年ぐらいから気になっていたことがあります。演劇やコンサートなどで開演中に話をしている人がいるのです。また、話でなくても、袋から食べ物を出したりなど、音を出している人も増えています。話をしている人は、ひそひそ声ながらも、他人を気にする様子もなく、話をしています。気になってその人の方を見つめても、その人は知らぬふりをして話し続けます。その人の話を聞いてみると、演目や曲や演奏家のことについて話しています。まったく無関係ではない事を話しています。よく聞くと、どうもよく演目や演奏家のことを知っている人らしいのです。
 しかし、静かに聞きたい人からみれば、騒音にすぎません。ある程度分別ができている大人でもそういう状況です。子どもたちについて教育的にとやかく言われる現在ですが、その子どもたちがそうなってしまった状況には、大人たちの存在が大きいのです。大人たちをモデルとしてしっかり見ている子どもたちは、大人たちの行動から学んでいるのです。
 大人たちから、子どものあこがれにならない現在ですから、子どもたちは大人たちとは別の子どもたちだけの集団として存在してしまいます。子どもたちに行動として模範を示す大人が必要です。しかし、その模範となるべき大人たちがすでに自由と規律という分別ができなくなっています。
 開演中に話をする人はどうでしょうか。自分たちだけの空間として存在し、自分たちが話をしても、迷惑にはならないだろうという意識が働いてるはずです。電車の中の携帯電話についても、次の駅で降りるなど、ちょっとした工夫が出来るものの、その工夫ができないのです。ある意味では、工夫や対処ということができないこと、それが現在社会の現状であり、その原因というものは、自由と規律そして発想と知識との融合がきちんと学習できていないことです。
 このことは、一般社会だけでなく、情報社会でも通じることです。この現象をそのままで見過ごすことはできません。これからは、情報を取り扱う私たちが、自らの考えを深めて、大人としての規範を示す時です。そのためにも、もっと情報を取り扱える、加工できるソフトと、ハードの深化が必要であり、その反面として倫理的な部分をきちっと抑えていく必要があります。
 極端になりやすい日本の流行について、一つバランスを取りながら考えていく必要があります。それは、伝統に固執することではありません。文化を活かして、新しい文化を創る、いわば継承してくこと、ここに自分たちの存在意義があります。文化を創ること、それは自分の生き方を決めることでもあります。

ご利用ありがとうございました。
2000年1月2日 黒川 孝広
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桃 V4.7

 今回は、Takuho Maeda さんのご要望から手を入れました。もう少し手をいれたいところもありますので、今回は開発版とし、次回を正式版として公開します。
ご利用ありがとうございました。
2000年2月2日 黒川 孝広

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桃 V4.8

行->CSVデータ変換
 波奈さんからの問題提起で、いろいろ削除したデータをデータベースに変換できないかということでした。昨今は、インターネットの普及で、HTMLやCGIによるデータが送信され、その中から必要な情報を得ることが求められます。それゆえに、うまく削除する機能が必要となるようです。その最初の試みです。
想像する恐怖
 怖いと思うときは、どのような時でしょうか。真夜中の音や、見知らぬ他人、特定の動物など、おばけ、などいろいろでしょう。いくつかは、自分の過去の経験からの引きずりがあるでしょう。では、その経験は何でしょう。自分にとって、不利益となる、突然の行為がほとんどです。つまり、恐怖というものは、不可解なもの、原因がつかめないものなどとなります。それらは、想像を超えた範囲であります。つまり、恐怖というのは、想像の向こう側にわるものであり、それは、「不可解」という想像によるわけです。それは、素材が怖いのではなくて、素材に対して恐怖という感情を植え付けているからです。恐怖とは、その実態ではなく、それに恐怖というものを付加していることになります。
 もし、そうならば、恐怖というのは自分が作成したものであり、自分がその恐怖を乗り越える可能性を持っていることになります。恐怖を生んだ自分の心情はどのようなものか、そしてそれを乗り越えるにはどうしたらよいのか。その可能性をさぐるにも、恐怖と対面する必要があります。もし、それをしないと心の底に残って、自分をまた苦しめることになります。
 恐怖というもの、それからの社会は、恐怖を乗り越えるという構造が問題になりそうです。
ご利用ありがとうございました。
2000年5月10日 黒川 孝広

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桃 V4.9

 ついに4バージョンも最後の公開となり、次回はV5.0となります。
 ファイルのドラッグ&ドロップを入れました。私はこの機能を使わないのですが、やりは時代の流れはこの機能を必要としているようです。というのも、マウスでの処理というのは便利な反面、細かい点を指示するので面倒なことがあります。特に、初心者はマウスがぶれてしまうのです。これは大きな問題だと思います。
 パソコンの配線もパソコンの正面に比べたら不格好です。これもなんとかならないかと思います。
 インターネットが普及すると、表現力が問われると言われていますが、実はその逆です。理解力不足が露呈するのです。理解力の向上がこれからのインターネット社会での必要事項です。これについは、いずれ詳しく述べたいと思います。
 そして、インターネット万能の偏見が流行るでしょう。それも大きな誤解と同時に。これもいずれ述べましょう。
 はたしてパソコンは人間とのコミュニケーションの時間を奪っていないでしょうか。これもいずれ述べたいと思います。
 パソコンが環境破壊してはいないでしょうか。これもいずれ述べたいと思います。
 パソコンを導入すればペーパーレス社会が来ると信じていたのは昔です。書類の時代はまだまだ続きます。紙という可搬性が最大の利点だからです。詳しくはいずれ述べます。
 しばらくソフト開発を休みたいと思います。別のことで忙しくなりました。
ご利用ありがとうございました。
2000年6月29日 黒川 孝広

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桃 V5.0

  連番の追加 を入れました。
 ソフトには関係ありませんが、四人展の作品集を公開しました。デジカメを初めて使いましたが、解像度の問題はまだまだ解消されないようです。家庭用のプリンタでも、2400dpiを実装して欲しいですね。
 パソコンも初めて使ったFM-8の頃は8ビットでした。そして16ビットになり、32ビットになり、快適にはなりました。しかし、まだ32ビットです。十数年前は、21世紀には128ビットや256ビットのパソコンが出てくると思ってました。思いのほか、パソコンの進化は遅いと思います。新製品が多く出される反面、基本的な性能については、基本OSの進化スピードが遅くなってから、パソコン全般的に進化の速度が遅くなっているようです。一般に普及するのに、性能が進化すれば、一般の人にはつらいものです。それゆえ進化が遅くなるのは当然なのですが、それでももっとスピードアップしないかと思います。特に、データが多くて、10Mや100Mは当然の時代になると、スピードは必要です。
 かといっても、そんな簡単に買い換えることもできませんので、私は未だにMMX200でがんばります。
2000年7月2日 黒川 孝広

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桃 V5.4

  「行−>CSV変換」にいろいろ機能追加をしました。その関係でいくつかに手を入れました。そのなかでも「html−>テキスト」のルーチンを変更しました。その関係で処理に時間がかかることになりましたが、途中でも表示できるようにしました。
 携帯電話の機能がどんどん追加されています。e-mailはもちろん、インターネット、テレビ電話、fax、ゲーム、電卓、辞書、今はこの程度でも今後はTVやビデオやMP3などさまざまなメディアとて活躍するでしょう。日本人に合った機能だと思います。カーナビ機能も追加されるでしょう。DVD-ROMと接続することで、さまざまな機能が増えそうです。
 ところが、機能が増えても使う機能はそれほど増えるわけではありません。全ての機能を使うよりも、自分に合った機能を使うことになります。そのとき、自分は進んでどの機能を使い、どの機能を使わないかの選択が必要となります。自主的な選択です。
 使うということは、自分を照らし合わせる行為です。自分で使うこと、それは、自分の生き方を定義することでもあります。
 携帯電話が自分の尺度となるとき、その尺度をどこまで狭めていくか、それは、自分次第となりそうです。
 「桃」もいい加減機能を追加するのをやめようと思ったことが何度もあります。しかし、それでも機能を追加しているのは、自分がその機能を使うというよりも、使う人が選択できるという幅を広げることにあります。「桃」を使うときは、その機能に負けないで、自分が自主的に使う機能を限定するということが必要です。

 そしてこのことはコンピュータにも言えることなのです。

 ソフト開発は時間とストレスとの闘いです。ストレスはかなり掛かります。それでもソフトを開発するのは、プログラムすることによって、自己表現できると思うからです。私の個人的状況からここ3年ほどは仕事が忙しくなりまして、開発も何度も中断すると思います。それも自己実現のためです。ホームページの更新もそうで、なかなかできません。現在のは、自分の思っているホームページ構成の10%程度なのです。構想は壮大なのですが、作成する時間とスペースがありません。それでも、自分の時間のままで自分のままで作成していくことが、自己実現なのでしょう。
 そして、最近決めたことは、現在ソフトを多く開発していて、シェアウェアも3本ありますが、これをフリーソフトにすることです。2050年には無条件で全てフリーとしますが、その時期は今後早める予定です。その時々にアナウンスします。アナウンスできない、例えば死亡などの時は、その時をもって、フリーとなります。ホームページがアナウンスなしに忽然と消えたとき、その時もフリーとなります。
 風化しつつある広島の記憶の日に。
2000年8月6日 黒川 孝広

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桃 V5.5

「もも」の同期化(このことばが適切かどうかは不明ですが)をはかるために、いくつかの機能に手を入れました。不具合がなければ、しばらくこのままとなるでしょう。
 「もも」が「窓の杜」で紹介されて、ホームページの参照数が1日2,000ヒットとなりました。それまでは、1日50ヒット程度だったのに、ここ数日でものすごい勢いでヒットしています。
 インターネットは情報の蜘蛛の巣です。しかし、その入り口は一つの糸となっています。糸からリンクという枝葉状態に広がるあちらこちらのホームページへと飛びます。ですから、使いこなしてリンクを探して広げないと、いつまでも狭いままです。
 ところが、このリンクがやっかいなものです。検索エンジンに登録してあれば、簡単にいきつくことができますが、その内容が自分が求めているものかどうかは、わからないものです。結局何度も試行錯誤して探すことになります。以外とこの試行錯誤が楽しいのかもしません。本を探すときに、カードで一発で探すよりも、本棚を眺めて、本の背表紙を見て、「あっ、こんな本もあるのだな」と感慨に耽るのも、実は楽しいものです。探したいものがすぐ見つかるのも、楽しいものです。しかし、探していく過程でいろいろな出会いがあることに楽しみがある場合もあります。
 リンクと言いましたが、htmlのタグでは、<a href=''> です。つまり、高度な「参照」なのです。リファレンスワークというのは、図書館用語では常識的な語ですが、このリファレンスというのは、実は重要なものです。その重要というのは、結果をヒットするという経済的目的よりも、それを探す過程を身につけることなのです。結果というよりも、探す方法を身につけること、この喜びがあります。
 家族で車で出かけて、目的地に着いて、すぐに見る。そしてまた車で移動する。それは、結果を求めているからです。もちろん、車内でのできごとや、途中の風景、寄り道もよいものでしょう。しかし、そこに到着するまでの過程というものを、自分の力で到達したという喜びを味わうこと、これも必要かもしれません。目的が目的となることもありますが、達成感というものは、以外と細かい所にあるのです。 
 落花生を剥くという時間、その時間というのは、ちょうどいい間なのです。便利さというものと、過程の楽しみというもの、その差がわからなくなってしまわないように、一つ一つの努力を重ねていくのでしょう。
2000年8月16日 黒川 孝広

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色見本の表示と印刷


色見本の表示と印刷 V1.0

 プリンタによっては、色の表示がさまざまです。また、モノクロプリンタでは、色の表現が網目になったりします。そこで、どのように表示されるかをチェックするソフトを作りました。
 それだけでは、足りないので、プリンタや画面の情報を表示することにしました。ソフトを開発する人にも便利なように、用紙のピクセルや解像度を表示することで、フォームの大きさやコントロールの大きさを設定できます。
 このソフトのルーチンのほとんどは、「用紙いっぱいに印刷」に織り込まれた機能を強化したものです。
 以前開発したソフトは、Windows95の終了ソフトです。その次がWindows95のユーザー名を登録するものです。今回もそうですが、使用頻度の少ない、ちょっと便利なソフトを作って行きたいと思います。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
1997年9月7日 黒川 孝広

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色見本の表示と印刷 V2.0

 ソフト開発のために作成したものが、意外と普通のユーザーがプリンタの調子を確かめるのに使われるようになりました。
 そこで、機能を追加して、印刷範囲を示すようにしました。また、ページコントロールを使い、すぐに表示できるにしました。
 今回は、ライターのJF2AJA(アジャパー)さんからのご意見を中心に折り込みました。ユーザーのご要望がありましたら、今後も機能を追加する予定です。
 基本的には頻繁にバージョンアップをする予定はありませんが、次のバージョンアップは、来年の夏以降になる予定です。今度の改訂の内容は、グラデーションの印刷とフォント見本の印刷を織り込む予定です。それまでは、私の中心となる開発ソフトの「用紙いっぱいに印刷」の方に力を入れていくつもりです。
 今回もご利用ありがとうございました。
1997年10月27日 黒川 孝広

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色見本の表示と印刷 V3.0

 今回は、階調見本の表示と指定色の表示を追加しました。もともと、自分で色を確認したい時に使用するソフトなので、色が決まってしまっていると、その他の色はどうか気になります。大して必要な機能ではないのですが、10年に一度位は使うことがあるかもしれません。もともと、使用頻度は極めて少ないソフトですから、使用頻度がほとんど0の帰納があってもよいと思います。
 ここのところは、「用紙いっぱいに印刷」のバージョンアップで大忙しでした。その事情は、「桃」のヘルプに書いておきました。ヘルプはソフトを使う上でのガイドが本来の意味でしょう。しかし、私の場合は、表現の一部としても考えています。バージョンアップするたびにヘルプが大きくなるのは、機能が増えるだけでなく、この作者からも増えるからです。
 もっとも、このソフトのバージョンアップは、2〜3年おきですから、今度は2002年ごろになるでしょうね。
 ご要望がありましたらメールにてお寄せ下さい。私の技術でまかえなるものの範囲で対応いたします。と、書いても、要望をお寄せいただけるのは、一年に5回くらいですね。ソフトの作者にメールを出すというのは、かなり勇気のいる行為です。私も、他のソフトの作者にメールを出すときはかなり緊張します。見知らぬ相手ゆえに、緊張するのです。その意味では、メールは、コミュニケーションとしては不完全なものではないでしょうか。
 私はコミュニケーションを相互理解と解釈します。この理解とは、「そこの新聞取って」という言葉の伝達ではありません。言葉を発した人の立場に立って心情を理解する行為です。神経質と思いやりというのは近いのですが、相手の立場で考えられるのが思いやりで、自分の立場のみが神経質です。ここでは、神経質が悪いというのではなく、理解ということの説明で使っています。
 相手を理解することは、相手と自分の差を理解することになります。その意味では、表現することは自分自身を理解することでもあります。自分を理解しないこと、そのことが、現在の社会の問題点ではないでしょうか。理解することと同調することは違います。理解しても、嫌いな人はいます。とにかく理解し、その相手を自分との位置を確認すること、それが大切な行為であり、そして、それがコミュニケーションと言えるのではないでしょうか。
 私は、できるかぎり、コミュニケーションの一助となるソフトを作りたいと思いました。現在では、それとはほど遠いソフトばかりですが、使いやすく、便利で、生活に役立つようなソフトが理想的なソフトです。そのためにも、今後も開発を続けたいと思います。
 ご利用ありがとうございました。
1999年05月24日 黒川 孝広

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dirコマンドの結果表示


dirコマンドの結果表示 V1.0

 すでに公開しているテキストビューアーの「桃」に搭載した機能を独立させたものです。ファイル情報を取得するには、dosのdirコマンドがとても便利ですが、dosまどを開いてリダイレクトするなど、かなり面倒です。そこで、バックグラウンドでdirを実行し、それをリダイレクトで読み込んで表示しているだけです。
 実際には、本体のあるディレクトリにテンポラリファイルを作成しています。
 今回は多くの公開されたコンポーネントにお世話になりました。そのおかげとしてフリーソフトとして公開できました。多くの作者の皆様に感謝いたします。
 なお、次回のバージョンアップは1999年3月を予定しています。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
1998年5月3日 黒川 孝広

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dirコマンドの結果表示 V1.2

 空白を含むディレクトリでは実行できなかった不具合を修正することと、いくつかの修正を加えました。ご指摘いただいたKorosukeさんに感謝いたします。
 なお、次回のバージョンアップは1999年3月を予定しています。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
1998年11月24日 黒川 孝広

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KUSER ユーザー名の登録・変更


KUSER ユーザー名の登録・変更 V1.0

 パソコンの設定は以外と難しいものです。最初にまちがった登録をしてしまったら、最後まで、その通りになってしまいます。ユーザー名や会社名などどのようにしていいいのかわからず、自宅のパソコンに会社名を入れて、悔しく思うこともあります。また、会社のパソコンもインストールは別の人が行うことがあるせいか、各部署名がはいっていないものもあります。また、部署を換えてパソコンを設置したときに、古いユーザー名を消せなくて困ることもありますでしょう。
 そこで、ユーザー名、会社名、コンピューター名を変更できるソフトを考えました。特に、今まで変更したものを履歴して残し、情報も表示するようにしました。ユーザー名を変更するには、レジストリを操作すれば簡単にできますが、その変更の仕方は、難しく思えるものです。そこで、誰でも、簡単に設定を変更できるようなソフトを考えました。
 前回開発したソフトは、Windows95の終了ソフトです。今回もそうですが、使用頻度の少ない、ちょっと便利なソフトを作って行きたいと思います。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
1997年8月 黒川 孝広

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KUSER ユーザー名の登録・変更 V1.2

 今回は、ソフト名表示にWindows98を追加し、プロダクトキーとPlusのバージョン、そして情報の保存を追加しました。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
1999年2月 黒川 孝広

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もも


もも V4.0

 画像ファイル表示は、いろいろご意見もありまして、私自身も疑問に思いましたので、「桃」では、画像読み込みをはずすことにいたしました。しかし、時折、画像を確認することもありますので、別ソフト「もも」として公開することにいたしました。今後、「桃」がバージョンアップしますと、自動的に「もも」もバージョンアップします。パージョン番号も同じになります。
 ご利用ありがとうございました。
1999年4月14日 黒川 孝広

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Breakfastの実行


Breakfastの実行 V1.0

 日本語形態素ソフトには、Windows版として cahsen と Breakfast があります。 chasenはすでにWidnows版の Wincha があります。
 WindowsのDOS窓から実行するBreakfast 4.0.4f を Windows95 から操作できるソフトを作成しました。今後のバージョンアップは多分ありませんが、別ソフトとして chasen と Breakfast 4.0.4f を操作できるWindows95ソフトを開発する予定です。これはテキスト編集と解析結果を編集できるGUIソフトにする予定です。公開は1999年3月を予定しています。
 ご利用ありがとうございました。
1998年8月11日 黒川 孝広

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Breakfastの実行 V1.1

 終了処理がうまくいかない場合があるとの報告を北村様からいただきました。バクの理由がまだ解明できていないのですが、「キャンセル」を追加することによって、回避することにしました。まだ暫定的な回避ですので、いずれ修正したいと思います。
 また、茶筌とBreakfast 4.0.4f とを実行できるソフトの開発を計画しているのですが、時間の都合上、かなり遅れそうです。
 ご利用ありがとうございました。
1998年9月21日 黒川 孝広

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Breakfastの実行 V1.2

 北村様からいただきました、終了処理の不具合が、Windows98で確認できましたので、修正してみました。機種によっては終了できないかもしれませんが、とりあえず当方では終了できています。
 ご利用ありがとうございました。
1998年10月20日 黒川 孝広

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Breakfastの実行 V1.3

 空白を含むディレクトリでの実行ができない不具合を修正しました。
 ご利用ありがとうございました。
1998年11月25日 黒川 孝広

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テキスト削り


テキスト削り V1.0

 現在公開している「桃」のテキスト編集機能を中心にしたソフトを作成しました。もともとは、かなり前から個人用に使用していたソフト、「検索行削除」KDELLINE.EXE があり、その機能を整理してかなり追加したのがこのソフトです。
 現在はHTML文書をテキストにするために使用しています。ブラウザから印刷することもできますが、そうなると無駄な余白が気になり、必要最低限のテキストに編集するために作成しました。
 ここ1年ほどは「桃」で代用していましたが、「桃」がかなり重くなってきましたので、別ソフトとして作成しました。作成するとけっこう便利で、今では、「桃」も「テキスト削り」も両方使用しています。
 名前も「検索行削除」の方が、私が使いたい機能としてふさわしいのですが、それでは別の機能もあり、そのことを包括できません。そこで、鉛筆削りならぬ、「テキスト削り」としました。 
 情報社会においては、情報過多の問題があります。その中から必要な情報を選択できる能力が求められます。情報化社会では、情報選択能力がより求められます。しかし、現在は、情報発信能力の育成を重視しており、検索や抽出能力が不足しがちです。このことは、「理解」と「表現」の関係に似ています。この両者は密接に関係していて、独立することはありません。理解には表現が伴い、表現には理解が伴うのです。しかし、この両者を別物と考えるとき、人間を科学的な一面性しか捉えることができず、結局、情報選択ができなくなります。
 これが今の社会です。
 今後は情報処理ということを情報選択能力に、あるいは情報識別能力の育成を強化しないと情報に左右されてしまう、個性のない人間が育ってしまいます。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
1999年9月27日 黒川 孝広

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テキスト削り V1.1

 「編集−指定位置で改行」を追加し、「桁削除」と「桁抽出」に漢字文字処理を入れました。ただ、簡易版ですので、厳密ではありません。ご利用の場合はご注意下さい。このソフトは予想よりも利用度が高く、「隙間ソフト」の域のぎりぎりの線にあります。なぜかわかりませんが、普通ならテキストエディタで代用できるものなのに、「削る」という思想が、情報化社会の現状と合っているのかもしれません。むしろ、このソフトが使われるということ自体、情報の在り方が問題であると捉えた方が正しいでしょう。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
1999年10月16日 黒川 孝広

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テキスト削り V1.2

連続削除
 今回の主な目的は、「連続削除」です。正規表現などを毎回入力するのは、どうも面倒でした。そこで、連続して削除できないか考えたのです。当初、「連続削除」は便利な機能でしたが、その副産物としてできた、「検索行削除 連続」はもっと便利で、こちらを主に使っています。

情報化には「読み」の深化が必要
 情報化社会というのは、コンピュータ化社会だという、いわば偏った意見があります。しかし、情報というものは、何もオンラインや、コンピュータによるものだけではありません。本や雑誌、あるいは、人との話、あるいは、自然の風景や町の様子、相手の表情や、食べ物の臭い、感触、風などいろいろなものや感覚などが情報です。
 また、その情報は単に「受容」の問題だけではありません。「発信」も情報の一部です。情報化とは、自らの発信面の内容や方法の変化も意味します。変化とは、量が増えるだけでなく、量が減ることもあり、内容が簡素化したり、深化したりすることも含みます。
 この情報化社会においては、情報量が問題になります。そうなると、その情報の選択能力をより深化することを求められます。いわば、「読み」を深化することが必要なのです。
 この深化は情報の取捨選択だけではありません。情報がどのような意味をもつのか、そして、その情報が自分にとってどのような影響を及ぼすのかを、その情報だけでなく、その情報から考えて判断することになります。
 みかんがあるとします。そのみかんをさわったり、においをかいだりします。さわった感触は、かなり柔らかい。臭いは全くない。などは一次的な情報です。その感触から、どうもこれはおかしいと判断すること、これが「読み」です。一次的に入手した内容をもとに新たな判断を下すのです。
 新聞を読むとします。新聞には内容そのものが書かれています。しかし、その背景や経緯までは不十分なことがあります。その内容をさぐること、これが情報の「読む」です。ある新聞では、肯定的に書く、ある新聞では否定的に書く。それぞれがどのような立場から書いたらそうなるのか、それを判断してくこと、これが情報の「読み」です。
 ある意味では、この情報の受容は、分類と削除の連続とも言えます。内容を分類し、不必要な部分を削ります。そして、その分類をいくつも重ねていくことで、いろいろな視点から検討します。今までの視点ではない、新たな視点を見出すこと、これが情報の「読み」の成果です。分類と削除していくこと、それを人間は意識せずにしているのです。
 パソコンには電子テキストが多く蓄積されます。それを読みとる時、必要な情報を抽出します。その道具が必要なのです。必要な情報をすぐに得るソフトが求めらます。今でもいくつかありますが、より簡単で、より正確、そしてより速いソフトが出てくるようになれば、もっとパソコンは便利になります。

次回のバージョンアップ
 次回は2000年の夏になりそうです。次の構想はすでにあるのですが、実装することで、ソフトの処理が遅くなることがあるので、現在は検討を中止しています。もっとも、このソフトは、自らの「発信」ではなく、「受容」に使われるソフトです。その意味でも不十分な面はあります。あくまでも、ちょっとあると便利な「隙間ソフト」です。そんなソフトがいくつかあることが、ソフトの文化を育成してくものだと考えています。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
1999年12月10日 黒川 孝広

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テキスト削り V1.3

上へ検索  「桃」の改訂を行っている途中、本田勝彦さんの上へ検索するルーチンを使用しました。これにより、上へ検索と下へ検索できるようにしました。また、検索ダイアログに履歴を保存できるようにしました。これは、FindDialogを継承したコンポーネント化したものでなくて、新たにフォームで用意し、その設定をFindDialogを載せているものです。新しいコンポーネントを作成しなくなても、この方法だと、作成の時間が短縮できます。
コンピュータデータの有効利用・加工性と可搬性  ペーパーレス社会の典型としてコンピュータデータが扱われました。実際に、紙に印刷するよりも、保存は楽ですし、CD-RやMOに保存すれば、一枚の中に多量な情報を保存することができます。そして、その情報を加工し、別のスタイルにすることができます。
 つまり、コンピュータデータの利点は、データの加工性にあります。瞬時に検索でき、瞬時に計算できること、これがコンピュータの利点です。
 一方、書籍や雑誌などの紙に印刷したものはどうでしょうか。加工という点では、不便です。しかし、書籍や雑誌は、電車の中でも読むことができますし、寝る前でも、読むことができます。つまり、電気がなくても、それを閲覧する機器がなくても利用できます。つまり、紙に印刷したデータは可搬性に富んでいることになります。
 2000年問題でのコンピュータ誤動作が懸念されましたが、書籍ではその誤植はあっても、誤動作はありません。停電によりデータを利用できなくなることもありません。
 このように、なにがなんでも電子データ化することは、問題です。それぞれの媒体の利点があり、その利点を有効利用することで、より情報の有効利用ができることになります。
ソフトに振り回される現状  オンラインソフトのダウンロード数が公開されています。それによると、ツール関係が多くダウンロードされていることがわかります。エディタや解凍・圧縮、インターネット関係です。これらは、情報入手の手段を助けるものです。しかし、解凍・圧縮ソフトはほとんどが、解凍されたソフトを展開するのに利用されています。また、多くのコンピュータ雑誌が、オンラインソフトを収録しています。これらの現状は、ソフトのダウンロードが頻繁に行われている事を示しています。
 ある意味では、ソフトに振り回されてしまうのが、コンピュータなのかもしれません。文書作成やデータ解析などを中心にするよりも、ソフトのダウンロードにかける時間が多いということは、本来のコンピュータ利用の目的を達していないと考えられます。
 パソコンの新製品が出ると、つい買いたくなるのと同じで、所有することが目的であり、利用が目的でなくなることです。
 国語学専攻の大学生が言語データの解析に表計算ソフトを利用しているのを見たことがあります。言語データならデータベースソフトによる解析が中心なのに、なぜか表計算ソフトを利用しています。それは、それで賢い方法かもしれませんが、データの利用という本来の目的を十分に達成できるかどうかは疑問です。
最小のデータ量で最大の機能を発揮  コンピュータ利用の目的は、最小のデータを有効利用して、多くの情報を提供し、あらたな考えや機能を構築することにあります。その反面、インターネットなどにより情報量は増えすぎています。それをどう加工して自分が欲する形態に変えていくか、これが今後の課題です。
 1日に5時間以上コンピュータを操作しているとしたら、それはどこかに非効率があるかもしれません。もう一度システムを考え直す時かもしれません。

 ご利用いただきありがとうごさいました。
2000年1月2日 黒川 孝広

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テキスト削り V1.5

改行コードを削除
 「桃」と連動して改訂すべき、ところでしたが、多忙ゆえ、そのままにしていました。範囲を指定しているときは、その範囲を含む行の改行コードを削除します。それ以外は全文の改行コードを削除します。
行->CSVデータ変換
 波奈さんからの問題提起で、いろいろ削除したデータをデータベースに変換できないかということでした。昨今は、インターネットの普及で、HTMLやCGIによるデータが送信され、その中から必要な情報を得ることが求められます。それゆえに、うまく削除する機能が必要となるようです。その最初の試みです。
 私が今、求めているのは、ある桁までの情報で同じものを削除するというものです。図書館などのデータベースでは、次のようなCGIで返信するものがあります。
タイトル テキスト削り
タイトル テキストケズリ
タイトル textkezuri
出版事項 東京 : かくかい, 2000.5.
出版事項 トウキョウ : カクカイ
出版事項 tokyo : kakukai.
シリーズ名 かくかいソフトウェアライブラリ
シリーズ名 カクカイソフトウェアライブラリ
シリーズ名 kakukai software library
この、それぞれの2行目以降を削除するものです。いずれ作りたいのですが、汎用性がないのが、弱点です。そのうち、いろいろ考えて追加します。
 ご利用いただきありがとうごさいました。
2000年5月8日 黒川 孝広

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郵便振替払込書に記入


郵便振替払込書に記入 V1.1

 郵便振替払込書の払込人欄に記入するのは、苦手でした。小さな欄に、住所、氏名、郵便番号、電話番号を書き込むには神経を使います。それに最近はメールアドレスを書き込むこともあるのですが、これがなかなか読みとりやすい字形に書き込むには、苦労します。
 そして受け取る側からすると、最近の郵便振替払込の連絡は、昔のように払込書が送付されるのではなく、画像でFAXのように送信されます。すると、メールアドレスなどが小さく印刷されると、読みにくくなります。
 そこで、郵便振替払込書に記入して印刷するソフトを考えました。ソフト名も「郵便振替払込書に記入」としました。「郵便振替払込書を印刷」とすると、私製払込書を印刷するように受け取られてしまいますので、「記入」としました。
 通信技術が進歩しても、郵便振替は、手数料が低額なので今後も利用されやすいものです。それを楽に印刷することで、手間を少なくできればと思います。
 今後は、連続印刷、CSVファイルの読み込みやEXCELからの読みとりなどを追加したいと思います。
 ご利用ありがとうございます。
2000年4月11日

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郵便振替払込書に記入 V1.2

今回は、設定の変更です。当初、貯金局から来た郵便振替払込書のままで設定をしていましたが、今回、追加して新しい払込書は、記入欄の大きさが若干違っていましたので、それぞれに対応できるように、設定を変更できるようにしました。連続印刷、CSVファイルの読み込みやEXCELからの読みとりなどは、8月下旬に追加する予定です。
 ご利用ありがとうございます。
2000年5月5日

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郵便振替払込書に記入 V1.4

今回は、払込人連続印刷の追加です。多くの顧客や会員などを持つ場合、それぞれの住所をあらかじめ印刷しておきたいことがあります。どうせ、印刷できるなら連続印刷できないと、意味がないと思いました。極めて、簡易的な印刷方法ですが、私にとっても使いやすいものです。
 郵便振込用紙の規定が変わると、印刷位置も変わるので、面倒な点があります。次回は、細かな設定もできるようにしようかとも考えています。これで、夏の公開は延期となります。次回のバージョンアップは未定です。
 ご利用ありがとうございます。
2000年5月22日

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ピーチ


ピーチ V5.2

 以前より「桃」の処理速度を向上したバージョンを公開する予定でした。名称も「スモモ」にすることにしていましたが、いろいろあり、「モモを投げ付けた闇の底に」としていました。ファイル名やフォルダー表示速度は変わりません。あいかわらず、表示は遅いのです。しかし、削除や変換などの処理速度を向上するために、テキスト表示は最低限の行数として、処理結果をファイルに保存することにしました。その結果、並べ替えは1Mのファイルでも数十秒、html変換も数十秒で処理を終えることができました。ファイルを書き換える関係上、もとのファイルを *.org として保存することにしました。当初テストバージョンを公開していましたが、多少のバグはあっても、安定はしていると思いますので、正式公開に踏み切りました。その際、「モモを投げ付けた闇の底に」という、『古事記』に由来した名称はよくないとの指摘がありましたので、「桃」と「もも」とにちなんで、「ピーチ」としました。かなり安易な名付けです。
 かなり多忙になっていますが、それでも、あったら便利だと思うソフトはたくさんあります。それゆえ、今回も「桃」から修正して公開しました。「ピーチ」も「桃」や「もも」と同期で公開していきます。今回は「桃」V5.6をベースにしています。
 情報量が増えれば、その中から必要な情報を選択し、「読む」ことが必要となります。情報発信者の意図や視点を読み込むこと、そして、自分の視点を持つことこれが情報の「読み」に関わる行動です。そのためにも、テキスト処理は必要です。テキストは汎用性のあるファイル形態です。テキストでの処理方法はDOS時代はいろいろありました。Windowsになってから全体的に遅くなりました。これを解消すべく、DOSの頃の速度向上が求められてもいいと思います。
 1970年代に、21世紀はどうなっているかという想像がありました。いろいろな雑誌でも特集していて、その多くが、超高層ビルと空を飛ぶ自動車(?)でした。部屋の壁には大型の壁掛けテレビ、月面基地があり、宇宙ステーションがあり、人々は簡単に宇宙旅行できるという想像でした。パソコンも8ビットの頃であり、21世紀には、128ビットパソコンが普及という想像でした。
 しかし、現実的には経済的効率から考えて、空飛ぶ自動車なるものはできません。むしろ、それは公害拡大として捉えられています。月面基地もその必要性はないでしょう。つまり、それほどに急激な変化はないと考えます。パソコンも、500MHZ程度で十分だと言われています。128ビットになって、それまでのデータやプログラムなどの資産が継承されなければ、だれも乗り換えません。つまり、経済効率が優先されるのです。
 人間にとって、便利とは何か、それは大きな変化はなくとも、より速く、苦痛を除くものです。その苦痛が除かれると、今まで苦痛でなかったものまでも、苦痛として考えられます。そして、大きな苦痛がなくなると、苦痛の程度が弱まり、苦痛を除く必要性がなくなってきます。
 日本が完全な資本主義にならないのは、資本格差による苦痛の拡大を危惧するからと考えられます。かといって、社会主義では苦痛の弱まりが生産意識をなくしてしまい、そうはなりません。資本主義と社会主義、その共存として、資本での競争原理を入れながら、最低限では社会主義的補償を入れること、これが、日本的なのでしょう。
 パソコンもそうです。GUIが広がると、もとのCUIには戻りません。マウスのクリックは便利ですが、DOS時代の数ストロークでの処理に比べれば、遅いものです。ただ、パソコンの速度が向上したので、以前よりは高速です。それでも私はDOSソフトを使うことがあります。それは、速度が速いからです。パソコンの速度が向上すれば、DOSソフトの速度も向上します。しかし、GUIを使用する習慣はなくすことはできません。ある意味での最低限がここにあります。
 その意味では、「桃」シリーズは、時代を逆行しています。それを私は「隙間ソフト」と読んでいます。年に一回開いている書の展覧会に出品している作品も、「隙間作品」と呼んでいます。
 全員が全員主流を望むものではありません。個性があるから、「隙間」が必要なのです。「桃」シリーズを使用する方は、いわば、「隙間」族かもしれません。それは、新しい展開への第一歩だと信じています。 
 ご利用ありがとうございます。
2000年9月6日 黒川 孝広

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