MEM-Storage Driver
(2022年6月某日曜日)
1.開発の経緯
Ram-Storage Driver作成当時、FAT および exFATのEFS(暗号化)はサポートはされていなかった。
しかし、Windows 10 バージョン 1607からFAT および exFATのEFSサポートが開始された。
作者はフォルダ毎に暗号化の有無を設定している。
暗号化フォルダからファイルをRAMディスクに集めて圧縮する。
EFSがサポートされこの手順位に暗号化を解除する手順を追加しなければならなくなった。
NTFSサポートのRAMディスクを作成すれば余計な手順が不要になるのでMem-Storage Driver作成する事にした。
2.インストール
@Mem-Storage Driverを
ダウンロードする。
Aダウンロードファイルを解凍する。
Bインストール(MemStrgSetup.exe)プログラムを実行する。※UACが表示されるので"はい"をクリックする
C設定画面が表示されるので
@ABを設定し最後に
C[設定]ボタンをクリックする。
※
Bはお好みに応じて設定する。
D設定画面で[Install]ボタンをクリックする。
Eインストール確認が表示されるので[OK]ボタンをクリックする。
FWindowsセキュリティ確認が表示されるので[インストール]ボタンをクリックする。
Gインストール完了ダイアログが表示されるので[OK]ボタンをクリックする。
HPCを再起動しMem-Storage Driverがインストールされたことを確認する。
新しいバージョンをインストール時はアンインストールせずにインストール操作を行ってください。
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Iインストール後の設定
@Aを設定し最後に
B[設定]ボタンをクリックする。
@セクタ書き込み時にチェックコードを生成し読み込み時にチェックする。
Aパフォーマンス計測プログラムを常駐させる。
3.アンインストール
@アンインストール(MemStrgSetup.exe)プログラムを実行する。
A設定画面で[Uninstall]ボタンをクリックする。
Bアンインストール確認が表示されるので[OK]ボタンをクリックする。
Cアンインストール完了ダイアログが表示されるので[OK]ボタンをクリックする。
DPCを再起動しMem-Storage Driverがアンインストールされたことを確認する。
4.購入登録
@購入登録(MemStrgSetup.exe)プログラムを実行する。
A設定画面の左上のアイコンをクリックしメニューの"購入登録(P)..."をクリックする。
B購入者、pass wordを入力し[登録]をクリックする。※パスワードは購入時に通知された文字列
C購入登録完了ダイアログが表示されるので[OK]ボタンをクリックする。
D購入登録完了すると作成フォルダ名が設定可能になるので設定を行う。
E環境変数を設定する場合は行う。
もし環境変数を設定する場合、zipの圧縮可能な出力サイズが4GB(中間ファイル)なのでRAM-DISKのサイズは5GB以上を推奨します。
※圧縮ファイルもRAM-DISKに有る場合は圧縮ファイルサイズ+5GB以上に成ります。
昔はシステム環境変数をRAM-DISKに設定するとシステム更新に失敗すると言われていましたが、
windowsの更新ファイルはC:\Windows\SoftwareDistributionディレクトリに置くので問題はありません。
F[設定]をクリックして設定を確定する。
G設定完了ダイアログが表示されるので[OK]ボタンをクリックする。
HPCを再起動し購入登録が行われたことを確認する。
※ボリュームラベルがTST-STORAGEからMEM-STORAGEに変わったことを確認。
※指定したフォルダが作成され%MemoryStorage.logに登録情報が設定されていることを確認。
5.パフォーマンス計測
5−1.パフォーマンス計測常駐
パフォーマンス計測常駐を有効にするとログインする度に常駐起動ダイアログが表示されます。
OKをクリックするとパフォーマンス計測プログラムが常駐します。
@常駐プログラムにカーソルを合わせる。
A常駐プログラムを右クリックする。
5−2.パフォーマンス計測操作
@パフォーマンス計測を表示する。
常駐プログラムを右クリックし表示をクリックするする。
@書き込み/読み込みの積算MBサイズが表示される。
A書き込み/読み込みの積算MBサイズ情報をクリップボードにコピーする。
BTrip値をクリアする。
Cログ出力&警告ダイアログの閾値を設定する。
Dログ出力表示エリア。
Eログ出力表示をクリップボードにコピーする。
Fログ出力表示をクリアする。
Gログ出力をファイルに書き込む有無設定。
Hログ出力のファイル格納先パス設定。
Iログ出力のファイル格納先参照設定。
Jログ出力のファイルを削除する。
K設定変更を有効にする。
※閾値60%を設定した場合は60%,70%,80%,90%,95%を超えた時点の1回だけ表示されます。
※リフレッシュ周期は250msなので飛び越えて表示されることが有ります。
Aログ出力&警告ダイアログ表示。
5−3.パフォーマンス計測をタスクスケジューラに登録(常駐)する。
ログイン時に常駐起動ダイアログが表示されるのが嫌な人は手動でタスクスケジューラに登録する方法が有ります。
※パフォーマンス計測常駐のチェック設定を外してください。
@windowsからtaskを検索してタスクスケジューラを起動する。
Aタスクスケジューラ。
@タスク スケジューラ ライブライを選択する。
Aタスクの作成...をクリックする。
Bタスクスの作成(全般)。
赤枠内を適宜に設定する。
Cタスクスの作成(トリガー)。
新規(N)...をクリックする。
Dトリガー設定。
赤枠内の設定を行いOKをクリックする。
Eタスクスの作成(操作)。
新規(N)...をクリックする。
F操作設定。
赤枠内の設定を行いOKをクリックする。
※プログラムは解凍フォルダのMemStoragePerformance.exeを指定する。
Gタスクスの作成(条件)。
赤枠内の設定を行う。
Hタスクスの作成(設定)。
赤枠内の設定を行いOKをクリックする。
Iタスクスケジューラに作成したタスクが表示される。
MemStorageDriverをアンインストールする時は今回登録したタスクを削除してください。
6.性能
性能はお使いのCPU、DDRメモリのスピードに左右されます
CPU:Core I5-12400,DDR:DDR4-3200,OS:Win11,信頼性+:ON,ファイルシステム:NTFS
※スピードの早いCPU/DDRを使えばスコアは上がりますし、遅ければスコアは下がります
7.RAM-DISK事情
7−1.RAM-DISKバックアップ機能
作者はバックアップ機能は不要だと考えています。
バックアップ機能により動作が不安定に成ったり、機能しなくなったりするリスクが有るためです。
もし、必要ならバッチファイルを作成しユーザーが好きなタイミング、周期で作成することをお勧めします。
逆に考えると一時的なファイルの利用に適しています。
圧縮ファイルを解凍し必要なファイルだけを不発性記憶装置にコピーする。
メールの添付ファイル編集など基本的に後で不要になるファイルの扱いに適しています。
7−2.RAM-DISK不要説
ネット上ではRAM-DISKは古い、RAM-DISKにメモリを割り当てるより何もしないことでwindowsがメモリを効率よく使用する。
などの意見が有りますが、実際にWin11で確認してみるとそれほどメモリを効率よく使っていない事が分かる。
@アイドル状態のメモリ使用量:7.9/79.7GB(10%)
A61.2GBのフォルダをC:からD:にコピーする。
コピーデータが徐々にメモリに取り込まれメモリ使用量が増えていく。
Bコピー完了前のメモリ使用量:17.5/79.7GB(22%)
コピー完了前でもメモリが使われた量は17.5-7.9=9.6GB(空:62.2GB)
61.2GBのデータをコピーしているのにキャッシュに使われる量が少ない。
これは当然である。
キャッシュに使用可能なメモリを殆ど割り当てたら新しいプログラムロード実行する時はキャッシュを捨ててメモリを空けなければならない。
巷で言われているような都合の良い(間違った解釈)メモリ管理をwindowsは行っていないのである。
Cコピー終了後キャッシュは解放される
※処理が終わればキャッシュは解放され同じファイルを開く時は最初(キャッシュでは無く記憶媒体)から読み込まれる。
メモリを多く積んでいるシステムではRAM-DISKの導入は有りだと思います。
16GB以下のメモリの場合はRAM-DISKを導入しない方が良いかもしれません。
※特定な用途に使用する場合は少ないメモリでもRAM-DISK導入は有りだと思います。
※RAM-DISKの導入を勧めているわけではありません。
RAM-DISKを導入するしないは個人の自由です。