QRef はフリーウェアです。バグの報告をいただくことが、機能の改善のために是非必要です。是非バグについてのご報告をお願いします。
バグが見つかった場合でも、その大部分は小さなミスなのですぐに修正が可能です。不具合、使い勝手に関するご意見などを作者までお寄せください。
Version 0.99
- 文献ファイルを開いたら、まず『File』−『Check the datafile』で文献ファイルのチェックと修復をしてください。
- 修復の一度目では文献ファイルに問題があると言うメッセージが出るかもしれません。そこでは、不都合な削除リンクの修復を行います。
- もう一度『File』−『Check the datafile』を実行すると、今度は一回目の修復の後始末をおこない、修復は終了します。二回目が終了すると、修正されて文献ファイルは healthy state であるというメッセージが出るはずです。脆弱性はこの操作を行えば修正されます。
引用文献作成機能の修正
引用文献をWord 2007、2010で作成されたリッチテキストファイル(*rtf)に対しておこなうと、日本語が文字化けするバグがありました。これはWord 2007以降においてリッチテキストファイルのフォントテーブルの記述の形式が拡張されているために発生する問題で、対処しました。また、WindowsアクセサリにあるWordPadで作成されたリッチテキストを利用した場合にも、ファイルが適切に作成され ないバグがありました。いずれも修正しています。
引用文献作成において、現在のデータファイルの範囲を逸脱した番号の書き込みが見つかった場合や引用しようとするレコードが削除されている場合には、適切な警告を表示し、テキストの書き込みの場所にもそれを書き込むように修正しました。
また、テキストの中に "The lot number was #12345" のような書き込みを引用指定とは別にしたい場合には、"The lot number was ##12345" と書き込んでおけば、適切に処理できるように修正をしました。
引用文献リスト作成のダイアログにおいて、文中の引用を番号でおこなう場合には、文末の文献リストにも番号が必要です。一方、文末の引用に番号を付けない場合には、文中の引用を番号でおこなうことはできません。このように設定が連動する必要がありますが、連動が不十分でしたので、改善しました。
引用文献リスト作成において、番号が改行やタブの直前に書き込まれている場合や、番号が表の中に書き込まれている場合に、適切に処理されないバグを修正しました。
検索結果や選択結果とのシンクロナイズ
検索結果と選択結果の一覧表示において、その画面とリスト画面あるいはレコード画面とをシンクロナイズさせる機能を追加しました。
リンクの複数表示
リンクされたファイルやURLを複数選択し、一挙に表示できるように機能を強化しました。
Export 書式の修正
Source field にフィールド区切り文字を用いて Page と Location を定義していた場合に、その両方を同時に書き込むことができない状態になっていましたので、その書き込みの順序にかかわらず、書き込むことができるように修正しました。
Addin update の修正
レコード画面において、入力をした直後に addin update をおこなっても、入力が直ちに反映されず、一度セーブして初めて反映される不具合を修正し、表示されている内容が update に使用されるように修正しました。
また Addin update を利用して、最後にプログラムを終了するとエラー表示が出る場合がありましたので、そのようなことの無いように修正をしました。
レコード画面からそのレコードのAddin update を行うと、定義されていたリンクが表示されなくなるバグを修正しました 。
Export の不具合の修正
Exportにおいて@著者名につける句読点(punctuation)が指定通りに追加あるいは削除されない問題、AテキストファイルのExportにおいて、改行幅を指定しても、その通りに改行されない問題、およびB Source field に Journal 12(3):45-67||Somewhere のように区切りを入れても、Location (O) として適切に出力されない問題を修正しました。
プラグインについて
正式版に添付予定であった、全てのプラグインを添付しています。インポート用のプラグインについては、ユーザーが自分で作成していただくことが可能です。ユーザーからデータの提供および読み込みチェックの情報を頂ける場合には作成して提供する予定です。
backupについて
backupに使用していた関数では、すでにbackup先に同名のファイルが存在する場合に、上書きができないバグがありましたので、上書きされるように修正しました。 またbackupをしたファイルのタイムスタンプが適切に更新されないバグも修正しました。
ファイルをドロップしてスタートさせる方法について
データファイルをQRef のアイコンにドロップすると、そのデータファイルがスタートします。また、プログラムをスタートさせ、まだ全くデータファイルが読み込まれていない状態では、QRef の表示画面にデータファイルをドロップすると、そのデータファイルがスタートするように修正しました。一度リスト画面が開くと、そこにドロップされたファイルは、現在のレコードへのリンクとみなされますので、注意してください。文献ファイルをドロップしてリンクしても、全ての必要なファイルが一度のドロップでリンクされるわけではないことにも注意してください。
リスト画面の表示項目
リスト画面の表示項目の指定において、Group を表示するように設定した場合、Journal や Book のように表示されず、略号で表示されるという問題がありましたので、修正しました。
BibTeX形式ファイルのExport
BibTeX形式ファイルのExportにおいて、オプション設定が結果に反映されない問題がありましたので、設定通り出力されるように修正しました。
選択の自動復元
そのデータファイルを終了した時の画面の選択は自動的にセーブされています。その直前の選択の結果を自動的に復元することができるように改善しました。自動復元機能をONにしておけば、直前の操作の復元が自動的におこなわれます。 なお Ver. 0.998RC8 では読み込みにバグがあり、選択が正確に反映されない問題がありましたが、Ver. 0.998RC9 で修正しています。
選択の整列
選択されたレコードは、選択の順番で記憶されています。出力する場合には、その順番で出力されます。その順番は『Select』−『Show selected records』で一覧表示することができます。その画面の上で、マウスのドラッグアンドドロップでレコードの位置を変更することや、一挙に整列をすることができるように改善しました。
Date input
Date input が正常に行えないバグを修正しました。
Version 0.98f での改善点
書式の設定について
データを出力する場合には、書式の設定が必要となります。ファイルのエクスポート機能と印刷機能で使用する書式の記録と、引用文献リスト作成で使用する書式の記録とを分離しました。また、それぞれの場合に、OKボタンを押して書式が確定すると、その設定を自動的に記憶するように変更しました。必要に応じて標準的書式(Default
setting)を読み込むことを可能としました。
整列方式に関しても、通常の整列と引用文献リスト作成に用いる整列方式とを分離し、独立に使用できるように変更しました。
リンクに関する不具合について
リンクを互換モード(以前からの方式)を使用する場合に、一つのレコードに複数のリンクを設定しようとすると、固有のファイル名が適切に設定できないバグを修正しました。また、リンクに関するヘルプ情報に不適切な箇所がありましたので、修正しました。
文献リストの出力について
文献リスト出力の場合に、インデントの設定などの問題がありましたので、修正しました。
Version 0.98e での改善点
同一のレコードにおいて、UID が登録されているものと、そうでないものが別のレコードとして登録される問題
UID を全てに登録している場合を除いては、UID をもって二重登録確認に使用するメリットはありません。PubMed のように全てのレコードに PMID が付されているような場合を除いて、UID を二重登録確認に利用しないようにお願いします。二重登録の確認は主として「出典 (Source)」フィールドの文字列を用いておこないます。従って、出典文字列自体が数多くない文献などの場合に、二重登録の確認を楽にするためには、役に立つと思いますが、それも前例に UID
を付さなければ意味がありません。
UIDをもって二重登録をおこなうモードの状態で、あるレコードのコピーをUID 無しで作成すると、別のレコードとみなされます。これは論理的にやむを得ない問題だと考えています。出典を主体として二重登録の確認をおこなう方法は充分効率的です。数千件のレコードがあっても偶然の一致ということはまずありません。
ヘッダーカラムを表示させている時、ID でソートできない問題
ID でのソート(特に逆順)を可能としました。引用文献作成の場合にも IDで整列できるように機能を変更しました。ただし、通し番号での整列は、番号の意味からして意味がありませんので、整列はできません。
Find -> Search Command
で、検索履歴が表示されても、そのまま利用できない問題。
前に書き込まれて文字列だけを検索履歴に表示するようにしました。検索対象や検索の論理は、その都度確認してください。
書式文字列とタブについて
書式文字列においてタブ (\t) を指定すると、適切に出力されなくなるバグを修正しました。Preview画面には、Html 文書を使って文字修飾を表示しています。そのためにタブを適切に処理することができません。従って、テキストに出力した場合と、プレビュー画面とでは表示が異なって見えますので、ご注意ください。タブは QRef のテキスト表示では上手に表示する方法が与えられていません。
リンクの方式の変更について
以前の Ref for Widows ではリンクをファイルの位置と名前、およびそのファイルのメモ欄への登録によって管理していました。つまりファイルの存在位置と、メモ欄の記録とが必要となっていました。従って、リンクの方式が複雑で、ユーザーのみなさまから、質問を受けることの多い事項となっていました。実際には、このように複雑にリンクを管理する意味はほとんどなく、ハードディスク容量が大きくなった現在では、意味がありません。そこで、標準的なリンクの方法は非常に単純化しました。ただし、従来の方法も Compatible mode として利用可能です。
新しい方式では、リンクは全て文献ファイルの下にある文献ファイル所属のフォルダの下にリンク専用フォルダを設け、その下に、それぞれのレコード固有のフォルダを生成します。リンクされているということは、ファイルがそのフォルダの中に存在する、ということを意味します。従って、リンクの記録は文献ファイルには記録されません。つまり情報はファイルの存在・非存在のみで規定されるので、データの安全性が高まったと思います。
古い方式から新しい方式に全面的に変換するプラグインを作成して提供する予定です。ただし、それぞれのレコードに、一件以上のリンクを付けないような場合には古い方式(compatible mode) でも殆ど支障はありません。
詳しくは、プログラムのリスト画面で「Tools」−「Link option」を押し、ヘルプ文書をお読みください。
Version 0.98d での改善点
アドインアップデートの機能
UIDを新たに入力したり変更したりした後に、「Use UID when it is registered」オプションをチェックすれば、UIDを優先して使用できるように修正しました。
レコード画面で文字のモード(太字、イタリック、下線、上付き、下付きなど)を変更すると、それが次のレコード画面に影響する不具合を修正しました。
PubMedの読み込み、特に著者名の読み込みに、オプション指定通りに行かないバグがありましたので、修正しました。
LaTeX 形式のテキストをもとに論文作成をすると、途中でプログラムが停止するバグ、適切に引用指示が読み込めないバグがありましたので、修正しました。
Mac OS X でプログラムを実行すると、Qt を全くインストールされていない状態の Mac ではプログラムが停止するバグがありましたので修正しました。
プログラム起動時のコマンドラインオプションを設定しました。
-style=[windows, motif, cde, plastique, windowsxp, macintosh] 画面表示のスタイルの選択
-shift 画面の位置を右下にずらして表示する機能(別のウィンドーにデータファイルを開く場合に自動的に使用)
-home 画面の表示位置をdefaultの位置に戻す(二画面表示で、二画面目を表示しない場合に表示を元に戻す)
-addin=[off] アドイン機能を全く使わないようにする
Version 0.98c での改善点
レコード画面で『Find』−『Find in this record』を用いて検索をすると、OKボタンを押した直後にクラッシュする問題を修正しました。
レコード画面において、直接キイボードから "、&、< > など記号を入力すると、対応するHTMLの文字列に置き換えられ、表示が適切にされないバグを修正しました。
検索、マルチファイル検索で、何も入力しないままOKボタンをおすと、意味のない検索結果を返す不具合がありましたので、適切に修正しました。
一般分割マーカーは出典フィールドで使用すると、分割マーカー以降を Location(出版地)として出力することができます。それ以外のフィールドで使用した場合には、分割マーカーより後方はコメントとして無視されます。このことをヘルプ文書に明記しました。
現時点においては、Mac OS X版でのアドイン機能には問題がありますので、Mac版ではアドイン機能をoff にしてあります。
レコード画面のそれぞれのフィールドのサイズを全体のサイズに対応してある程度調整するように修正しました。
Version 0.98b での改善点
印刷の条件やフォーマットを設定するダイアログはテスト不足で、いくつもの不具合がありましたので、修正しました。
ダイアログで使用するフォントはOSのシステム標準を使用しますが、フォーマットの出力をプレビューする場合には、画面表示のフォントや印刷で使用するファントを用いて表示するようにしました。
PubMedボタンでの設定が正しく保存されない問題、自動的にファイルを削除しない問題などを修正しました。
Remarkの入力のドロップダウンリストが表示されず、Remarkへの入力が保存されないバグを修正しました。
このバージョンはWindows版とLinux版をアップロードします。Mac OS X版はしばらくお待ちください。
Version 0.98 での改善点
リスト画面の『Record』−『Send records』と『Record』−『Receive records』の機能を実装しました。受ける側から見て、送る側が自分自身と同じ場合や、他のデータファイルから送られている場合を区別し、同一のレコードが重複して登録さらないように機能を整備しました。
ダイアログの表示が適切でないものを指摘していただきましたので、修正します。
Linux版やMac OS X版のテストを実施しました。Mac OS X版のメニューバーをMac形式かWindows形式かを選択できるようにするなど、それぞれの特殊性を吸収できるように修正をしました。
Version 0.97c での改善点
文献リスト作成画面の『Save as
Default』ボタンが機能していない
『Save as
default』ボタンは意味がありませんでした。このダイアログで『OK』ボタンを押すと、その設定は自動的に保存され、その設定が次回以降も使用されます。この状態に『Save
as
default』を加えたことは論理的に矛盾していました。ボタンを削除しました。特別の設定を保存したい場合には、書式ファイルをエクスポートするようにお願いします。
著者名リストを省略し "et al" をつける際、最後の著者名と "et
al" の間に正しくカンマが入らない。
『String for others』において ", et al"
と設定してある場合には、直前にスペースを入れないように設定しました。最後の著者の後にコンマを入れない書式を選択する場合もあるので、このようにしました。
ツールバー内各アイテム (File, Help, Edit, Addin
など) の表示・非表示情報が保存されない。
ツールバーの標示、非表示は個別には保存されません。Addinを全く使用しない場合には起動オプションにおいて、>qref -addin=off
とする方法もあります。こうすると、全くaddinツールバーを標示することがありません。
Version 0.96 で見つかったバグや修正点(Version 0.97および0.97bで修正されています)
Windows XP においてプログラムがクラッシュするバグがありました。原因は Codec の設定の誤りでした(Codecが適切に設定されない場合の分岐ができていませんでした)。
ファイルの選択を行うダイアログにおいて、上のフォルダに移動する『Go up』ボタンを押し続けるとファイルの選択ができなくなる問題を除きました(この不具合は Windows のみにおいて発生していました)。
ページ番号を省略するコードに不具合があり、適切なページ番号が書き込まれていませんでしたので修正しました。
ツールバーをの標示・非表示とPubMed ボタンの標示
一度ツールバーを非表示にすると、PubMedボタンの表示が前から非表示なのか、ツールバーを非表示にしたときに同時に非表示になったのか区別が付きません。プログラムを終了しないで表示させるには、ツールバーを右クリックして
Addin ツールバーの表示にチェックを入れてください。
リスト画面のヘッダーおよびステータスバーの標示・非表示状態
ini ファイルに保存され、再現されるように修正しました。
レコード画面の Remark/UID 表示状態
再現されるように修正しました。ただしレコード画面のサイズがあまりに狭い場合は自動的に表示が off になります。
レコード画面のサイズの再現
レコード画面をフローティングにしている場合、再起動後に画面サイズは必ずしもそのまま再現されません。レコード画面の描画の最適化は自動的に行われますが、現状ではその自動調整が強すぎるようです。工夫してみます。しばらくお待ちください。
PubMed プラグインの機能のメニューからの起動
プラグインは今後何を実現することになるのかまだ未確定なので、現状ではメニューに加えていません。
終了時の "Do you want to quit?" のダイアログ
標示・非表示をリスト画面の 『Tool』-『Confirm on exit』で切り替えられるようにしました。default では表示します。
著者名に句読点の追加をする場合に、イニシャルに句読点が追加されないなどの不具合を修正しました。
レコード画面 - Tools - "Confirm on save" - "Automatically save without confirmation" が正常に動作するように修正しました。
せず、また状態も保存されません。
誌名、巻、ページなどが適切に出力されるように修正しました。
"Record 画面" - "PubMed ボタン Update current record" で "Old data are preserved in the following fields" 以下 4 つのチェックボックスの情報を保存するように修正しました。
レコード画面の幅を640ピクセル程度まで狭く標示し、それが次回以降の表示でも保存されるように変更しました
Version 0.94 で見つかったバグ
ファイルの選択を行うダイアログにおいて、上のフォルダに移動する『Go up』ボタンを押し続けるとファイルの選択ができなくなる問題を除きました(この不具合は Windows のみにおいて発生していました)。
ページ番号を省略するコードに不具合があり、適切なページ番号が書き込まれていませんでしたので修正しました。