QRefで使用できる文字について

QRefで使用可能な文字

QRefは文字コードとしてUnicode (UTF-16) を使用しています。従って、適切な表示用フォントを指定すれば、Unicodeで表現可能などのような文字でも使用することができます(アラビア語のような右から左への表記はできません)。

ただし、QRefからテキスト出力をする場合、出力するファイルが UTF-16またはUTF-8形式のテキストファイルではない場合、必ず正確に文字が出力されるとは限りません。この点に充分注意してください。

また、文字をできるだけ正確に出力するために、リッチテキスト形式 (*.rtf)、LaTeXソースファイル形式 (*.tex) に出力できる文字には制限があります。

リッチテキスト形式 (*.rtf)、LaTeXソースファイル形式 (*.tex) に出力する場合には、通常の英文と和文に加え、Latin-1 (ISO/IEC 8859-1) に含まれる欧文特殊文字、ギリシャ文字、上付き数字、下付き数字は可能な限り正確に出力をします(LaTeXソースファイル形式では必ずしも全ての文字が正確に出力されない場合もあります)。レコード画面において、『Tools』-『Character table』で表示される文字が、上記の使用できる特殊文字にあたります。

Latin-1 の文字では以下のような問題があり、解決するためにWindowsではWindows-1252文字が追加されています。また、Windows-1252には文字に加え、各種の記号も追加されています。

レコード画面において、『Tools』-『Character table』で表示される文字テーブルにはWindows-1252文字も登録されています。

Windows-1252

Windows-1252はLatin-1において制御コードとして登録されている 0x80-0x9f までの32文字分のスペースを左図の赤で示すように、文字または記号として登録し直したものです。

ASCII文字とLatin-1に定義された特殊文字に加え、Windows-1252で新たに定義された文字を加えると、ヨーロッパ言語のアルファベットと記号をほぼ網羅しています。Windows-1252に登録された文字はWindows環境下、あるいはMicrosoft Wordなどのソフトウェア環境下では適切に使用できます。

Windows-1252に含まれる以下の記号は、リッチテキストの中で一般の文字として処理され、その具体的な文字コードとの対応はワードプロセッサに委ねられてい ます。

0x91    Left single quotation mark
0x92    Right single quotation mark
0x96    En dash
0x97    Em dash