質問集 (FAQs for QRef)


質問 QRef と Ref 2000 (Ref for Windows) の違いを説明してください。


QRef は Ref 2000 で作成したファイルをそのまま Windows でも Linux でも Mac OS X でも使用することができます。ただし、QRef で作成したファイルを、Ref 2000 に戻して使用する場合には、いくつかの制限事項があります。これは三つのプラットフォームの差異を吸収するためのものです。

詳しくは、こちらをお読みください。

 


質問 Ref 2000 (Ref for Windows) からQRefへ移行する方法について知りたいのですが。


QRef は Ref 2000 で作成したファイルをそのまま Windows でも Linux でも Mac OS X でも使用することができます。従って、同じコンピュータの中でRef 2000からQRefへ移行するのであれば、データファイルをQRefから開くだけで利用できます。細かい問題については、こちらを読 んでいただく必要がありますが、まず問題なく利用を続けていただくことができます。

ただし、リンクを付けたファイルの取り扱いや、部分ファイルの記録するフォルダなどの仕様は変更になっています。また、書式ファイルや特殊なファイルのインポートの設定などについては、形式が変更になっていますので、Refを立ち上げておいて、QRefも同時に立ち上げ、手動で設定しなおしていただく必要があります。

他のパソコンにデータを移動する場合には、以下をお読みください。


質問 QRef (Linux) にデータを移行しようとしたら、ファイルが開けません。


データファイルを変更なしに Windows でも Linux でも Mac OS X でも使用することができます。ただし、次のことにご注意ください。

  1. データファイルは一つではありません。Papers という名称のデータファイルでは、Papers.ref と Papers.ovf が必須ファイルです。この二つがなければ開くことはできません。またWindows と異なり Linux ではファイル名の大文字と小文字を区別します。
  2. データだけではなく、部分ファイルやリンクされたファイルを移行したい場合には、『File』−『Backup』を利用してください。そのデータファイルに関係する全てのファイルをバックアップフォルダにコピーすることができます。詳しくはヘルプをお読みください。
  3. プログラムの設定や書式ファイルも、同じように『File』−『Backup』で移行させることができます。Linuxではインストールされた場所によってはroot権限が必要となる場合があります。

質問 プログラムを動かしているうちに画面が表示されなくなってしまいました。


ディスプレイを二面で作業をしていて、その一つをoffにすると、消えた方のディスプレイで作業をしていたウィンドーは表示がされません。(以下はWindowsでの説明です)

プログラムが起動しても全く何も表示されない場合。

画面の一番下のタスクバーに表示されるQRefのボタンを左クリックし、続いて右クリックするとコンテックスメニューが表示されるので、『移動』を選択します。続いて、QRef が右方に隠れている場合には、『←』を押し続けることで左方向の移動をすると、表示範囲が現れてきます。そこで『Enter』を押すと、QRefのリスト画面移動させることができます。
なお、コマンドラインで『QRef -home』と引数付きで起動して一挙に元に戻す方法もあります。

リスト画面が見える状態

文献ファイルを開き、『Display』−『Restore display settings to default』あるいは『Display』−『Adjust window position』でレコード画面の位置を戻すことができます。


質問 DOI を記録することはできますか?


DOI (Digital Object Identifier) は最近の科学論文で広く用いられるようになりました。QRef には DOI 専用のフィールドはありません。しかし、DOI を出典に含めることは簡単です。

DOI は出典フィールドの [.....] の中に記録します。たとえば

Nature 123:45-56 [12.3456/1234NA00056]

のように記録します。DOI を文字列として指定するには @ を使用します。エクスポートや印刷に使用する書式を

J V:P {(doi: }@{)}

と指定すると、出力は

Nature 123:45-56 (doi: 12.3456/1234NA00056)

となります。[...] の書き込む位置は出典フィールドの何処でもかまいません。