入力フォーマットについて

QRef は文献に関する基本情報を

著者 (Author(s))

題名 (Title)

出典 (Source)

年度 (Year)

の4フィールドに書き込むことを基本としています。この中で年度フィールドは役割がきわめて単純ですから、残りの三つについて説明します。

特別な機能コードの入力について

それぞれのフィールドの途中に改行を入れる場合には Ctrl+Enter を、タブを入れる場合には Ctrl+Tab を入力します。

註:改行やタブを多用する場合、このルールを逆転し、改行にはEnter、タブにはTabキイを使い、入力フォーカスの移動には、Ctrl+Enter、またはCtrl+Tabを使うように設定することもできます(それぞれ独立に設定できます)。

またフィールドの文字列で文字修飾を入れる場合には

イタリック <i> と </i> に挟む(<I> と </I> でも可)
太字 <b> と </b> に挟む(<B> と </B> でも可)
下線 <u> と </u> に挟む(<U> と </U> でも可)
上付き <sup> と </sup> に挟む(<SUP> と </SUP> でも可)
下付き <sub> と </sub> に挟む(<SUB> と </SUB> でも可)

のようにします。例えば題名に

The method of <i>in situ</i> hybridization.

と入力すると、リッチテキストやTeX形式への出力、書式設定のプレビュー画面、印刷の際には、

The method of in situ hybridization.

と出力されます。ただし、タグを出典などに直接指定した状態で、出典から誌名や巻、ページなどを取り出して使用する場合、タグは無視されます。

註 ここに記述する引用論文の書式については、Uniform Requirements for Manuscripts Submitted to Biomedical Journals (http://www.icmje.org/#prepare) に従い、また、具体的な論文の例などは http://www.nlm.nih.gov/bsd/uniform_requirements.htmlから引用しました。

学術雑誌に掲載された論文の場合

学術雑誌の論文の場合、入力するべきフィールドははっきりしていますので、 著者のフォーマット出典のフォーマットを一定の方式にして入力することだけに注意をはらってください。

著書の場合

著者の場合に問題となるのは、著者のフォーマットの他に出典のフォーマットです。著書の場合には出典に出版社とその所在地を入力します。 フィールド分割マーカーを用いることによって、出版社とその所在地を分離して独立に出力することも可能です。

著者が個人ではなく、組織の場合

著者が個人ではなく、組織などの場合には、その組織の名前をそのまま入力しても差し支えはありません。ただし、組織の名称には、Family nameもFirst nameもなく、イニシャルもありません。従って、ファイルに出力する場合や、印刷の場合、引用文献リストを作成する場合に、 フォーマット設定のダイアログの『Author-2』で、句読点やイニシャル、Family nameとFirst nameに関係する処理をすると、おかしな結果となります。そのような問題を回避するために、組織の名称を "Organization name" のように引用記号で囲っておきます。このようにすると、引用記号に挟まれた文字列には処理がなされず、適切な結果が得られます。

本やモノグラフなどの章の場合

編者 Editor(s)

編者は著者フィールドの著者の次の行に並べて入力をします。編者の入力は次のようにします。レコード画面において『編集』−『編者入力』を選択するか、Ctrl+Eを押すと、カーソル位置が改行され、先頭に (Ed) と書き込まれた位置に移動します((Ed)は著者分割マーカーです)。そこに編者を入力します。編者の入力フォーマットは著者の入力フォーマットと同じにします。

このようにすると、著者を A で指定して出力したと同様に編者には E を使うことが可能となります。

書名 Book Title

書名は題名フィールドの論文の題名の次の行に並べて入力をします。書名の入力は次のようにします。レコード画面において『編集』−『書名入力』を選択するか、Ctrl+Bを押すと、カーソル位置が改行され、先頭に (In) と書き込まれた位置に移動します((In)は題名分割マーカーです)。そこに書名を入力します。

このようにすると、題名を T で指定して出力したと同様に書名には B を使うことが可能となります。

出典フィールドの入力の方法

このような場合には、出典フィールドには出版社の情報を書き込みます。単純な出版社情報であれば、

Mosby, St. Louis

McGraw Hill, New York

のように入力すれば充分です。ただし、出版社とその所在地(LOcation)を分離する必要がある場合には、一般分割マーカー(この場合、|| であったとします)を使い、

Springer || Kinsdale, Ireland. Berlin

のように入力します。こうすると、出典 S で Springerを、所在地 O でKinsdale以下を独立して出力させることが可能となります。通常はここまでする必要は無いでしょう。

特殊ページの入力

ページだけを独立に必要とする場合には、特殊ページとして入力します。特殊ページの入力は、レコード画面において『編集』−『特殊ページ入力』を選択しておこないます。行の最後に (pp) を書き込み、そこにカーソルが移動します((pp)は出典分割マーカーです)。そこにページを入力します。

このように入力されたページは通常の場合と同じく P で出力させることができます。

電子的IDの入力

電子ジャーナルなどの電子的媒体などを示す電子的IDを隠し文字として書き込むことができます。電子的IDは出典(Source)のいずれかの位置に置いた[....]内に書き込みます。[...]は通常は隠し文字列とみなされ、エクスポートや印刷で表に出ることはありません(ただし、全情報の出力を要するタグなしテキストファイルではそのまま出力されます)。また [...] 内の文字列をエクスポートや印刷で使用する場合には巻を V、号を I、ページを Pで表すように @ で表します。たとえば、

Nature 123 [12.3456/1234NA00056]

のような出典文字列があり、エクスポートや印刷に使用する書式を

S {(doi: } @{)}

と指定しますと、出力は

Nature 123 (doi: 12.3456/1234NA00056)

となります。

以上を全て総合すると、書式文字列として、

A: T {In:} E {editors.} B; O: S; Y. {p.}P.<br>

と指定すれば、

Christensen S and Oppacher F: An analysis of Koza's computational effort statistic for genetic programming. In: Foster JA, Lutton E, Miller J, Ryan C and Tettamanzi AG editors. Genetic programming. EuroGP 2002: Proceedings of the 5th European Conference on Genetic Programming.; Kinsdale, Ireland. Berlin: Springer; 2002. p.182-191.

と出力できることになります。

各フィールドの入力文字数について

以下の最大文字数を越えて入力することはできません。越える部分についてはセーブするときに無視されます(切り捨てられます)。

日付 (Date) 9文字
著者 (Full Authors) 1000文字
題名 (Full Title) 500文字
出典 (Source) 400文字
年度 (Year) 20文字
キイワード (Keywords) 1000文字
コメント (Comment) 5000文字
著者名英文表記リスト(Alphabetical List) 200文字
リマーク(Remark) 12文字
メモ(Memo) 2000文字
註(Note) 5000文字
UID (Unitary ID) 16文字