言語と国際化

言語の切り替えは、初期画面(まだファイルを開いていない状態)の『File』-『Language』で表示される以下のダイアログによっておこないます。

このダイアログから、プログラムおいて表示される言語の選択ができます。ダイアログでは、プログラムそのものの置かれているフォルダ (Program folder) の下の language ディレクトリに存在する翻訳ファイル、プログラムの設定ファイルなどが置かれているプログラムデータのディレクトリ (Folder for program settings) に置かれている翻訳ファイルを示しています。通常表示されるのは、プログラムの置かれているフォルダの下の language ディレクトリにあらかじめインストールされている翻訳ファイルのみです。

現状では日本語の翻訳ファイルだけが利用可能です。

『Reset』を押すと、これまでの設定がリセットされ、初期状態の英語による表示に戻ります。翻訳ファイルを選択し、『Set』を押すと、その言語が新しい設定となります。プログラムを終了し、次回に起動したときから設定は有効となります。

翻訳ファイル

QRefで使用する翻訳ファイルは、言語によってあらかじめ決まった名称があります。qref_ja.qm の "ja" などの二文字は ISO  639 言語コードです。

翻訳ファイル名

言語
qref_de.qm German
qref_fr.qm French
qref_ja.qm Japanese
qref_ko.qm Korean
qref_ru.qm Russian
qref_zh.qm Chinese

<<解説>>

言語の選択と国際化

QRef では言語の切り替えを翻訳ファイルによって行います。翻訳ファイルをプログラムの置かれたディレクトリ、またはプログラムデータの置かれたディレクトリに置き、プログラムの初期画面で、その翻訳ファイルを選択すれば、プログラムの全ての表示がその言語に切り替わります。

新規の言語を使用する場合には、その言語の翻訳ファイルを Qt の Linguist というソフトウェアを使って作成します。この作業にはプログラムそのものに関する知識やプログラミングの経験は必要ありません。

具体的には、新しく翻訳ファイルをたとえばフランス語で作成しようとする場合、qref_fr.ts という元のファイルを用意します(必要な場合には、作者に請求してください。ホームページから連絡が可能です。ソースファイルをダウンロードし、Qt の lupdate というプログラムで新たに作成することもできます)。そのファイルをもとに Qt の Liguist というプログラムを用いて翻訳ファイルを作成します。翻訳が終了した qref_fr.ts をもとに、Qt の lrelease というプログラムを通して、qref_fr.qm を作成します。

ただし、ヘルプ文書は現状では日本語だけしか用意されていません。ヘルプ文書を翻訳すれば、その言語での詳しい情報を得ることができるようになります。

出来上がった翻訳ファイルを使えるようにするには

QRef が提供する翻訳ファイルは日本語用の『qref_ja.qm』のみで、そのファイルは最初からインストールされています。別途の翻訳ファイルを使用する場合には、まずリスト画面の『File』-『Backup』の機能を使用し、『Restore program settings from the backup directory』により、その翻訳ファイルを送り込んでおいてください。