レコード画面からファイルやインターネットのページを表示することができます。
リンク機能が正常に動作するのは、そのファイルをオープンするプログラムに関連づけられている場合のみです。ファイルを一覧表示しておいて、そのファイルをダブルクリックした場合に、正常にオープンされるのであれば、QRef のリンク機能を使用することができます。
この機能を利用できるのは次のような場合です。
1) レコードの論文の原文(pdf ファイルなど)を保存し、必要な場合にオープンして読む。
2) レコードに関連の深いインターネットのページを表示する。
3) レコードに関連する図版やグラフのファイルを登録し 、必要な場合に表示する。
4) レコードに関連する文献ファイルを表示する。この方法により、文献ファイルを階層的に(例えばそのレコードにおいて引用された全文献を文献ファイルに記録してリンクするなど)利用することが可能となります。
いずれの場合にも、リンクに必要なファイルやインターネットのURLを登録しておく必要があります。
リンクされたファイルやインターネットページの表示
レコード画面で、『Tools』-『Show linked file/URL』を選択するか、リンクボタンを押すことによって表示します。
インターネットのページや、論文のPDFファイルのリンクが設定されていれば、それを表示して見ることができます。リンクの定義が一覧表示されますので、その状態で適切な行を選択して、OKボタンを押 して 表示します。
インターネットのページへのリンクの登録
インターネットページのリンクはメモ欄に登録します。例えば
http://qref.sakura.ne.jp/qref/ [改行] または
Link:http://qref.sakura.ne.jp/qref/ [改行]のように登録します。
ファイルへのリンクの登録
通常の場合(標準モード)
リンクを登録する時には、リンクフォルダの下にレコードに所属するフォルダを自動的に作成します。そこにファイルまたはフォルダをコピーして保存します。ファイルに関するリンクは、メモ欄などデータファイルそのものには書き込まれません。Papers00123 のようなフォルダが存在することが、すなわちリンクされていることを意味します。
メモ欄に書き込む(互換モード)
リンクに関する情報は文献ファイルのメモ欄にその名前を書き込むとともに、それぞれのファイルはそのレコードに所属するファイルまたはフォルダをコピーして保存します (互換性のためのモードですから新たにこのモードを選択する積極的な意味はありません)。一つのリンクフォルダにファイルを保存するために、ファイルの名前を個々のレコードに固有な名称 (例えば Papers00123.doc)を付ける方法を推奨しますが、そのままの名前で保存することも可能です。
混合モード
規定モードと互換モードの混合方式です。規定モードの状態で、互換モードの書き込みがすでに存在する状態で新たにリンクを登録すると、混合モードとなります。
レコードに固有のフォルダ名、固有ファイル名
リンクを設定しようとしている文献レコードのIDから作成される固有フォルダ名、ファイル名は自動的に生成されます。
文献ファイル=D:\RefData\Papers.ref
のレコードID123番のレコードの場合には、
固有フォルダ名=Papers00123
固有ファイル名=Papers00123.doc、Papers00123.pdf などとなります。ファイルの拡張子はそのときに必要に応じて追加されます。
<<解説>>
ドラッグアンドドロップでリンクを設定する
リスト画面のそれぞれのレコードの位置、あるいはレコード画面の入力欄(著者、題名、出典、年度、コメント、メモなど)はドラッグアンドドロップを受け付けるので、 フォルダまたはファイルをマウスでドラッグして入力欄にドロップすると、自動的にリンクが設定されます。また、フォルダまたはファイルをドラッグして、リスト画面に落とすと、落とした場所のレコードにリンクが自動的に設定され、そのままセーブされます。 ただし、互換モードではフォルダを受けることはできません。
リンクフォルダの外に存在するファイルへのリンクの定義
メモ欄に標準的な方法以外の方式でリンクを定義することは可能です。その場合には、ファイルの名称は絶対パスで指定されます。その場合には、次にような問題が発生します。
絶対パスで指定すると、Windows、Linux、Mac OS Xの間での相互のデータ互換性を失ってしまいます。プラットフォーム間でのデータ移行を全く考えない場合以外には、避ける必要があります。
リンクをさまざまな場所に分散して置くことは、データの安全性から言って推薦できません。リンクフォルダに一括してまとめておけば、バックアップを安全におこなうことができます。 従って、通常標準的な規定モードを使用してください。