リンクフォルダとリンクパスについて

ファイルのパスについて

QRef では Windows だけではなく、Linux、Mac OS X で作成されたデータも何の変更も無く扱えるようにしています。そのために、

    D:My DocumentsRefDataRecord.pdf は
    D:/My Documents/RefData/Record.pdf

と自動的に変換されて利用されます。

Windows では当たり前のファイルパスは Linux や Mac OS X では通用しません。まずドライブという概念がありません。従って、上記のような絶対パスを Linux や Mac OS X で通そうとすること自体が無理です。つまり、上記のような絶対パスの指定は、プラットフォームの間を行き来する場合には避けなければなりません。QRef が自動設定するリンクフォルダ、またはユーザー指定のリンクパスの指定するフォルダの中に格納するようにしてください。

リンクフォルダ

標準モード(規定モード)では、リンクフォルダは自動的に設定されます。従って以下の説明は読む必要がありません。

互換モードでリンクの設定をする場合には、以下の点にご注意ください。また詳しくはリンクについての説明をお読みください。

互換モードでは、一度登録されたリンクに関しては、できる限りリンクが切れないような工夫をします。リンクの対象となるファイルが

LINK:D:/My Documents/RefData/LinkFolder/Record.pdf

のような絶対パス(フルパス)名で登録がなされている場合でも、

Record.pdf

のようなごく簡単な登録の場合でも、できる限りの可能性を考えてリンクを探し求めます。以下の4つの可能性の全てを以下の順番で探索を行います。最初に該当するファイルが見つかったら、そこでリンクに定義されているファイルを表示して機能を終了します。

1. 絶対パス

まず、絶対パスで定義されている場合はその通りに探します。すなわち

D:/My Documents/RefData//LinkFolder/Record.pdf

では、絶対パス(それ以外の場所がありえないパス)のファイルを探します。もし絶対パスに無い場合には、リンクファイルの探索は失敗し、ここで終了します。上記のような絶対パスは、LinuxやMac OS Xでは通用しないことに注意してください。

2. 文献ファイルのリンクフォルダ

次に、現在の文献ファイルに所属するフォルダの下のlinkフォルダ、すなわち文献ファイルが Papers.ref の場合、同じフォルダにある Papers の下の link というサブフォルダ

D:/My Documents/RefData/Papers/link/Record.pdf

を探します。拡張子(.pdf, .doc, .html, .htm, .txt など )は省略できません。

3. 文献ファイルに所属するフォルダ

次に、現在の文献ファイルに所属するフォルダ、すなわち。

D:/My Documents/RefData/Papers/Record.pdf

を探します。拡張子(.pdf, .doc, .html, .htm, .txtなど )は省略できません。

4. リンクパスに指定されたフォルダ

次に、現在の文献ファイルに設定された外部のリンクパスに指定されたフォルダを探します。リンクパスはリンクのオプション設定 『Tool』-『Link options』 で複数設定することができます。例えば

D:/My Documents/Link;D:/RefData/LinkFolder

などと設定をしてあると、その順番で探します。すなわち

D:/My Documents/Link/Record.pdf
D:/RefData/LinkFolder/Record.pdf

の順番で探索し、見つからなければ失敗します。 なお、リンクパスの設定はそれぞれのプラットフォームでのパスの設定の書式に従います。そのために、リンクパスには、プラットフォーム間の互換性がありません。注意してください。

5. いずれも失敗した場合

以上のいずれにおいても、ファイルが見つからない場合エラーメッセージを表示します。リンクファイルにジャンプすることはできません。

お問い合わせは qref@jcom.home.ne.jp まで