QRef を使って論文を書く

手順

1、文献の収集

文献の現物のコピーが必要な場合には、

2、論文を書く

引用するべき文献の番号を論文中に書き込んでいきます。

QRefでの作業

QRef を起動しておいて、ここに引用する文献にカーソルを合わせて、マウスの右クリックをします。

ここでは、6 Wstson JD.... を引用しようとしています。赤い矢印の『Write record number to clipboard』をクリックします。引用指示の文字列がクリップボードに書き込まれます。この他に Ctrl+W を押す方法、 ボタンを押す方法など、いくつかの方法があります。

論文の方に戻ります

引用をする場所でマウスの右クリックで、ボップアップメニューを出します。

赤い矢印の位置の『貼り付け』をクリックすると、次のように引用指示が書き込まれます。

引用指示の書式の設定によって、上のように三種類の文字列が書き込まれます。例2ではそこに引用した論文の内容が分かるようになっています。例3は複数のQRef データファイルから引用指示をする場合に使用します。

もし # を別の用途(The number of the lot was #1234. などの文章で、#1234が必要)の場合には、#の場所に ##(The number of the lot was ##1234.)のように入力してください。

全部の論文ができあがったら、ここで、テキストファイルまたは、リッチテキストファイルとして保存します。リッチテキストファイルの方を使用すると、それまでに入力した論文テキストの形式がそのまま保存されます。

ただし、元のファイルで変更履歴を記録している状態では処理が正常に行われない可能性があります。その場合には、変更履歴を確定して消してから作業をおこなってください。

3、文献引用の自動化(ここが最も重要なステップ)

ここで QRef を起動し、『Tool』−『Make references ...』を用います。設定 で注意することは、

を設定することくらいです。以上の設定が終了すると、後は一瞬のうちに文献引用が完成します。

完成した結果は、元のファイルが Manuscript.txtであれば、Manuscript2.txtに保存されます。この後で修正が必要になった場合には、必ずもとのManuscript.txtに対しておこない、その後に上記の手順を繰り返してください。

リッチテキストファイルを用いた場合には、Manuscript.rtf が元の論文のファイルとすると、結果は Manuscript2.rtf に書き込まれます。

投稿しようとする雑誌には投稿規定があり、執筆者はその規定を注意深く守ることを要求されます。英文の医学・生物学関係の雑誌であれば、以下のサイトからほとんどの投稿規程のリンクが得られます。リンクはそれぞれの雑誌のホームページそのものであり、またupdateもよく行われており、信頼性はきわめて高いと思われます。

INSTRUCTIONS TO AUTHORS IN THE HEALTH SCIENCES

引用された文献と文献リストの対応関係を知るためには、ログファイルを参照してください。ログファイルは自動的に作成されます。元の論文ファイルがmanuscript.rtfの場合には、結果が書き込まれるファイルの名前はmanuscritpt2.rtf、ログファイルは manuscript2.log となります。

番号による引用が一つの (....) の中に並べてなされる場合、ログファイルで左側に示される引用の元となる文字列と、=> の右側に示される番号とはその順番が必ずしも一致しません。これは文中の引用の順番を番号の若い方から並べるルールによるものです。

ログファイルはテキストファイルであるために(特にrtfファイルの場合)、ドイツ語のウムラウト(äö...)やフランス語のアクサン(áêôè...)のような特殊文字のついた引用があった場合には文字化けをします。これは本体の論文自体には影響をしません。shift-JISなどのコードで漢字と特殊文字が同居できない限界によるものです。ログファイルは引用元と引用の結果との対応を調べるためだけに利用してください。

4、論文の完成

ここで、Manuscipt2.txt(またはManuscript2.rtf)に対して必要に応じて 最後の修正を加え、プリントアウトします。同僚や先輩に読んでもらって、修正が必要になったら、Manuscript.txt あるいは Manuscript.rtf に戻って修正をおこない、再び に戻って文献引用を自動化します。

修正を Manuscipt2.txt(またはManuscript2.rtf)に対して行いますと、もう元には戻れません。以後は引用文献に関するは修正がない状態で、最終段階での細部の修正が必要な場合以外には、Manuscript.txt あるいは Manuscript.rtf に戻って修正を行ってください。