メインに戻る

Cats

cats 我が家のレオ.
1999 年の夏,初めて我が家にやって来た日の写真.

人と猫の歴史は,意外と古くない.およそ四千年前,エジプトで作物を鼠から守るために飼われたのが最初だと言われる.古代エジプトでは,猫は神の使いとされている.

2001.11.1 付けの "小泉内閣メールマガジン" によれば,首相官邸の正面玄関に二体の猫の石像が置かれている.おぉ,この Home Page と同じ守り神ではないかぁ ! (笑)写真はこちら

そのメルマガでも,猫が古代エジプトでは神の使いであったことが触れられている.太陽が,夜においても闇の中で光る猫の目を通して下界を見張っているという.

日本では,およそ一千四百年前,聖徳太子が日本に仏教を取り入れた頃と言われる.これも仏教の仏典を鼠から守るためだと言われている.

一方,人と犬の歴史は数百万年前まで遡ることができる.およそ数百万円前の人の墓の遺跡から,人と一緒に犬が埋葬されているのが,発見された.そして,そこからは花の花粉らしき化石も.可愛がっていた犬と一緒に埋葬され,そして花が捧げられたためであろう.人類とチンパンジーが共通の祖先から別れたのが,およそ五百万年前と言うことから,人類の歴史と犬とは切り離せまい.

この違いは,元々犬は群れ単位で行動するのに対し,猫は単独行動するためである.犬は群の中においてボスの言うとおりに従うという習性を持つ.その習性を人間が利用し,大切なパートナーとしての歴史を刻んできたのである.最近は,人間がだらしがないために,犬がリーダーシップをとろうとするトラブルも起こっているらしい.

では,人間と猫の関係はどうか ? 猫が行動を共にするのは,基本的に親子である.猫は飼い主を親だと思っているらしい.

猫とノストラダムス

猫とノストラダムス ?

意外と思うかも知れないが,これは猫の悲劇と,そして人間の愚行の物語である.

中世ヨーロッパ,魔女狩りが行われた時代.黒猫を飼っているだけで,魔女だと疑われた時代である.当然,猫達にもその矛先は向けられた.ベルギーの西フランダース州のイーベルという場所では,今でも "猫祭り" が行われる.猫の姿に仮装,そして特徴的なのが,猫のぬいぐるみが投げられるのだ.今ではぬいぐるみだが,当時は本物の猫が投げられたのだ.

そして猫達は迫害され,やがて鼠が増えたためであろう,ヨーロッパ中でペストが大流行する.この時代,フランス王妃カトリーヌ・ド・メディチに医者として,そして占星術師として雇われていたのが,ミシェル・ド・ノートルダムことノストラダムスである.

何故,医者であり,占星術師であるのかというと,この時代,占星術とは最新の科学だったのである.その名残がインフルエンザである.元はインフルエンス (影響する) という言葉から発生した.当時は病の流行は星の運行の影響と考えられたのである.

ノストラダムス自身,この時のペストで妻や子を失っている.異端審判も受けている.そして何より,医者として実際にペストと闘っている.人々がバタバタと倒れ,命を失っていく様は,それはもうこの世の終わりだと感じたとしても,仕方あるまい.そんな時代を彼は生き,そして四行詩を書いたのだった.


Valid XHTML 1.0 Strict

Valid CSS!


メインに戻る
ASA mailto