本サイトの意図
※ 本サイトの意図について、注記しておきます。(誤解を避けるために。)
本サイトでは、従来の学説とは異なった学説を提出します。
ただし、本サイトの意図は、「既存の学説はすべて間違っている」とか、「本サイトに書いてあることだけが正しい」とか、そういうふうに独断的な主張をすることではありません。
もちろん、「相対性理論は間違っている」というふうのに類する主張(いわゆるトンデモ)でもありません。
では、何か? それは、「新たな仮説を提出すること」です。
一般に、科学の歴史では、新たな仮説が次々と出てきました。既存の学説を「よし」として受け入れるだけではなく、既存の学説では解決できない事柄(未解決の問題)について解決しようとして、既存の学説とは異なる仮説が出てきました。
そういう仮説のすべてが正しいわけではなく、ほとんどが間違いでしたが、それでも、ときたま、正しい仮説が誕生しました。
科学の歴史とは、このように、「試行錯誤」(トライ・アンド・エラー)の連続でした。
ここにおいて、「新たな仮説を提出する」という試行(トライ)がなされなかったなら、科学は停滞していたでしょう。その時点の水準に留まっており、その先へとさらに発展することはなかったでしょう。
だからこそ、「新たな仮説を提出する」という試行が大切なのです。
しかも、もっと大事なことがあります。それは、「新たな仮説は通常、提出された時点では、支持されなかった」ということです。
たとえば、物理学では、「量子」という概念は、登場した時点では支持されませんでした。(古典力学が優先されており、量子という概念はあやふやなものでした。)
同様のことは、他の概念にも当てはまります。たとえば、「クォーク」、「ブラックホール」、「ビッグバン」……これらの概念も、提出された時点では、支持されませんでした。ほとんど「トンデモ」扱いされたと言っていいでしょう。
しかしながら今日では、これらのすべての概念は、大多数の支持を得ています。
だから、仮説は、提出された時点で支持される必要はないのです。むしろ、提出された時点では支持されないような仮説こそ、革新的であり、有意義なのです。
逆に、提出された時点であっさりと支持されるような仮説は、既存の学説の枠を出ていないわけですから、たいして重要性がないと言えましょう。コロンブスの大陸発見のように、人々の世界観を根底からくつがえすような理論こそ、重要性があるのです。そういう重要な学説は、出現した当時には、支持されにくいものです。
まとめて言ましょう。
本サイトの目的は、「これが正しい」とか「他の説は間違っている」とかいう、ひとりよがりの学説を出すことではありません。では、何が目的か? 学問のフロンティアを切り開き、学問の領域を広げることです。そのために、新たな革新的な仮説を出すことです。
ここでは、正しいかどうかよりも、革新的であることが重要です。学説が正しいかどうかを決めるのは、理論家ではなく、実験家です。
だから、本サイトの見解に対して、「正しい」とか「正しくない」とか評価するのは、妥当ではありません。本サイトの見解に対してなすべきは、「仮説として成立するか」ということだけです。
もし「仮説として成立しない」と思うのであれば、そのための実験事実を出せばいいでしょう。もし「仮説として成立する」と思うのであれば、それを証明する実験事実を探せばいいでしょう。……いずれにせよ、実験が解答を出します。
一方、「既存の学説に合致するか否か」だけを論じる立場もあります。それは保守的な態度です。しかしそれは、「新たな仮説を否定する」という態度であり、科学の停滞をもたらすがゆえに、非科学的なのです。
だから、本サイトが読者に望むのは、「新たな仮説を検討しよう」という態度です。つまり、科学的な態度です。それこそが真実へ至る道だからです。
【 補足 】
いわゆるトンデモとの違いは、何か? 次のように対比できます。
・ トンデモ …… 従来の学説を否定する。
・ 本サイト …… 従来の学説と競争する。
本サイトは、従来の学説を否定しているのではなく、従来の学説と競争しているのです。
比喩的に言えば、トヨタと日産とか、巨人と阪神のように。これらは、相手を否定しているのではなくて、相手と競争しているのです。
「否定」と「競争」の違いに、留意してください。
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