Xray
MSXturboR/1997年11月発売/レース/FDD1枚
前作F−nano2のリニューアル、コースは一新された16+4+1コース、機体は2体増の6体、コンティーニュー無限などの改造改良がほどこされています。前作の時点で完成度が相当に高く、安心してあそべます。が、初心者対応とかいうわりにコースが前より凶悪になってるんですけど気のせいですか?
コースの難易度も含め、前作で遊んだことを前提にした作りを感じさせます。先にそちらを遊んでからならより楽しむことができるでしょう。
視点は各車後方からのものになります。レースといっても各コース各機体で最高の走りとして記録されているデータと一緒に走り、また順位そのものはゲーム進行にほとんど影響がないようなのですが・・・これが意外に熱い。相手は毎回同じ走りしかしないと承知の上でもかなり燃えます。なお、最初はそれほど全速力全開ではないデータが入っていますので、いきなりみんなにおいてけぼりくらって寂しい思いをすることはない・・・はずです(汗)
それにしても、「GreatestDriver」や「F1スピリット3Dスペシャル」などが一人で走ることのむなしさを考慮していなかっただけに、割と他の車が見えているのはすごくうれしい。
MSXturboRでの可能性を追求した貴重な作品のひとつ。複数段の走査線割り込みを使用し、screen5,4,3を併用。ゲーム画面がscreen3で、思い切って高速化を目指したのが成功している。スプライトにも走査線割り込みを利用しているらしく、コースはスプライトでかかれているようだ。単体でも二人で同時プレイができるほか、ケーブル接続でturboRを4台つなぐことによる4人同時プレイなど実に高度な作品。
疑似3D処理、いわゆる爽快感、コースの数より多いBGMなど、演出に関してはほぼ文句無しといったところ。磁気嵐ステージでドツボにはまることがあるのは勘弁してほしいが。
バックストーリーはやや暗め、タイトルや機体選択の顔イラストもクールなのに、ゲームストーリーでの彼らはむしろ陽気。これは意図的にそうしてあるそうだが、どーせなら人物の後ろが真っ黒けなところも何か書いてほしかったってのはぜーたくかな?
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