RIOS SYSTEMS の解散


去る 1999 年 3 月 31 日、日本 IBMRicoh の合弁会社 RIOS SYSTEMS が解散しました。 幾つかの IBM 製携帯機の開発元として知られ、 「ウルトラマン PC」こと PalmTop PC110 や、ThinkPad 230CS といった名機を世に送り出して来ました。
最後に開発した Chandra2 (Clavius) は、 A5 サイズで PCcard slot を 3 つも搭載する優れたデザインで、 IBM ThinkPad 235 としても販売され、 未だに根強いファンがついている名機でした。 その後継機として IEEE-1394 port を搭載した Chanrda3 が開発中だっただけに、 突然の解散は余りにも残念でなりません。

ここでは、 RIOS 解散に伴い、 Chandra2 のサポートがどうなっているのかをまとめてみました。 BIOS のアップデート等、解散以前からの流れも書いてあります。


保守

保守サービスは Ricoh生産事業本部 PCUP 事業部に移行し、 BIOS 等のダウンロードサービスも Ricoh サイトに移動して運用されています。 ここには、RIOS 解散後に update された BIOS もあり、 今後も暫くはサポートが継続されていく様子です。

Chandra2 の BIOS

Chandra2 用の BIOS アップデートプログラムは、 上記保守ページ以外にも各 OEM 先でも公開されています。 Prius note 210{g|h} 用ThinkPad 235 用などがありますが、 最新版を追随したい場合は本家のものを、 メーカサポートを厳密に期待したい場合は OEM 先のものを、 と用途に応じて使い分けると良いでしょう。
実際はどこから持ってきても、 同じ日付のものはどれも同じ中身になっていますが、 Windows2000 対応の最新版は Ricoh サイトにしか存在しません。
尚、これらの install 時には注意すべき点があって、 AC 電源とバッテリを両方とも接続しなくてはなりません。 付属のドキュメントには「AC 電源で動かせ」としか書いてないので注意して下さい。

電源投入時に F1 を押すことで「装置構成ユーティリティ」画面が起動されますが、 そのメニュー画面のトップで、 Ctrl-A -> Esc -> Esc の順に押すと拡張セットアップメニューが選択できます。 電源キーをハイバネーションに割付けたい場合はこの拡張セットアップメニューで設定可能です。
BIOS が 07/06/98 以降のバージョン (Windows98 対応版) の場合、 ハイバネーションキー割付の設定は一般メニューでも可能になりましたが、 ACPI の設定など拡張セットアップのみで可能な設定がまだ幾つかあります。


Chandra2 の CD-ROM 起動

RIOS SYSTEMS が解散直前に release した 03/26/99 版 BIOS (英語キーボード用もあります) を用いると、 ATAPI/ATA PC card からの boot が可能になります。 これを使えば CD-ROM 周りの設定を全くせずに CD-ROM boot ができます。 各種 install CD-ROM からの install が楽になる他、 Live Linux 等の CD-ROM boot を前提とした OS の使用が可能となるので、 大変便利な環境です。

但し、boot 可能な ATAPI CD-ROM PC card には幾つかの条件があって、 I/O address に 170h-177h を用いるものでなくてはいけません。 この条件を満たす CD-ROM card は少ないので、 それを探す方がむしろ難しいかも知れません。
私の知る限り、 NOVAC の CD-ROM/DVD-ROM 用 PC card がこの条件を満たすのですが、 現在店頭に出回っているものではなく、 旧タイプの「Model I」というものでなくてはいけないので、 これの入手は困難だと思います。
他には、メルコCDN-D12EX, CDN-D24VA が ATAPI boot 可能な drive であることを謳っていますが、 実際に購入して試してみたところ、二機種共に boot できませんでした。 CDN-D12EX の方は I/O=170h が CIS の tupple にも書かれているのですが、 何故か boot 時には認識されません。
また、 東芝PA2673UJ が I/O address に 170h-177h を用いているという話も聞いていますが、 メーカに問い合わせたところ、 この機種が PanasonicKXL-808AN 互換品であることを確認しました。 この機種は、上記の条件中でも boot しなかったことが報告されていますので、 互換品である PA2673UJ も同様に boot できないと思います。


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