############################################################ # # MHpopd Ver. 1.02 に関して # # Takashi SHIRAI, # Sep 14, 2019 # ############################################################  MHpopd は MH 形式のローカルメイルフォルダを POP3/SMTP 経由 で制御し、MH を常用しながら別のクライアントマシンからのメイ ル送受環境を提供するサーバプログラムです。  サーバプログラムは、メイル受信用の mhpopd とメイル送信用の mhsmtpd からなり、それぞれ以下のプロトコルに対応しています。 但し、通常の SMTP サーバと異なり各 SMTP コマンドの実行には認 証が必須となります。 mhpopd: POP3 (APOP) (RFC1939) POP3 AUTH (RFC1734) mhsmtpd: SMTP (RFC2821) SMTP AUTH (RFC2554)  また、POP3 及び SMTP の各認証には下記のメカニズムが実装さ れています。 LOGIN PLAIN (RFC2595) CRAM-MD5 (RFC2195)  mhpopd は、MH コマンドの inc(1) を用いて取得したローカルメ イルを POP3 経由でクライアントに配送し、またクライアントから の指示によっては MH コマンドの rmm(1) を用いてローカルメイル を削除します。  mhsmtpd は、SMTP 経由でクライアントから受信したメッセージ ファイルを MH コマンドの send(1) を用いてワールドワイドに配 送します。  これらの MH コマンド及び MH コマンド用環境の構築が別途必要 となりますが、各 MH コマンドに相当するコマンドを別途用意でき るならば、MH 形式のローカルメイルフォルダを扱える他のメイル ユーザエージェントと併用することもできます。  元々個人的なニーズから始まったサーバプログラムですので、汎 用性に欠ける面や使い勝手の良くない面は多々あると思いますが、 お役に立てるようでしたら是非お使い下さい。 --  MHpopd-1.02 のパッケージには、以下のファイルが含まれます。 README このファイル (英文) README.jp このファイル HISTORY これまでの改定履歴 (英文) HISTORY.jp これまでの改定履歴 TECHKNOW テクニカルノウハウ (英文) TECHKNOW.jp テクニカルノウハウ Install MHpopd のインストール方法のドキュメント (英文) Install.jp MHpopd のインストール方法のドキュメント LICENSES 権利規定に関するドキュメント (英文) LICENSES.jp 権利規定に関するドキュメント Configur 環境設定用ヘッダの自動生成プログラム (Makefile 内で実行) Makefile メイクファイル Makefile.in メイクファイル本体 (雛型) mhpopd.man man ページ用 roff ファイル (英文) mhpopd_j.man man ページ用 roff ファイル (JIS 版) mhpasswd.man man ページ用 roff ファイル (英文) mhpass_j.man man ページ用 roff ファイル (JIS 版) kanjicnv.c 簡易漢字コードコンバータ expfunc.c sh 関数展開プログラム (旧式の /bin/sh 用) mkmfsed.c メイクファイル加工用の sed スクリプト生成プログラム mkdir_p.c ディレクトリ生成プログラム mhpasswd.c MHpopd 用ユーザパスワード生成プログラム main.c MHpopd のメインソース syscall.c システムコール用ラッパー libc.c ライブラリ関数用ラッパー printf.c フォーマット出力関数モジュール printf.h printf.c 用のヘッダ string.c 文字列操作関数の置換え string.h string.c 用のヘッダ stream.c ストリーム入出力ライブラリソース stream.h stream.c 用のヘッダ var.c 大域変数 var.h var.c 用のヘッダ list.c 文字列リスト関連 time.c 時間関数関連 term.c 端末制御関連 signal.c シグナル関連 wait.c プロセス待ち関連 md5.c MD5 関連 (RFC1321) base64.c BASE64 関連 (RFC3548) passwd.c パスワード関連 pid.c プロセス ID 関連 log.c ログ制御関連 config.c 環境設定関連 socket.c ソケット関連 stat.c ファイル状態関連 filesys.c ファイルシステム関連 pwd.c パスワードデータベース関連 pty.c 疑似端末関連 wild.c ワイルドカード関連 argv.c 引数解析関連 dirent.c ディレクトリエントリ関連 mhcmd.c MH コマンド関連 message.c インターネットメッセージ関連 auth.c 認証関連 (RFC1734/RFC2554) pop3.c POP3 関連 (RFC1939) pop3.h pop3.c 用のヘッダ pop3recv.c POP3 受信関連 pop3send.c POP3 送信関連 smtp.c SMTP 関連 (RFC2821) smtp.h smtp.c 用のヘッダ smtprecv.c SMTP 受信関連 smtpsend.c SMTP 送信関連 mhpopd.h MHpopd のカスタマイズ用ヘッダ machine.h 機種依存性を吸収するヘッダ config.hin ダミーで用意してある環境設定用ヘッダ headers.h 基本的なヘッダをまとめたヘッダ depend.h オプション識別子の依存関係をまとめたヘッダ types.h 各種型宣言 kctype.h 文字コードに関するヘッダ typesize.h 型サイズに関するヘッダ func.h プロトタイプ宣言 fileio.h ファイル入出力に関するヘッダ version.h バージョン mhpopdrc.sam /etc/mhpopdrc の雛型 mhpopd.spec RPM 用スペックファイル --  MHpopd の著作権は、[ 白井 隆 ] が保 持します。但し、全てのソースの配布、改変、引用、2 次利用につ いては、何ら束縛されることなく自由に行なって頂いて構いません。  MHpopd のソースを元に、私の著作物からまた新たな発展が見ら れるならば、作者としても本望ですので、自由に再利用して下さい。  但し、MHpopd の利用・配布に制限を加えてしまうような行為、 例えば、無断で MHpopd に関するパテント申請を行なうといったこ とは、フリーソフトウェアの理念に反する行為となるので、一切こ れを禁止させて頂きます。  CD-ROM や各種ネットワークにおける実行バイナリの頒布につい ては、別途個別にご相談下さい。  但し、既に頒布されているバイナリの二次配布については、各々 の頒布元の条件に従いますので、条件の詳細は頒布元にお問い合わ せ下さい。 --  詳細は各種ドキュメントを参照して下さい。`Install' の指示に 従ってコンパイルし、機能詳細はインストール後の man ページを 参照して下さい。 --  UNIX は、X/Open Company Ltd. がライセンスする登録商標です。 しかし、MHpopd の各ドキュメント内で呼び示される UNIX という 呼称は、X/Open によって許諾された UNIX OS を指すものではなく、 1969 年、AT&T ベル研で開発された unics から派生するシリーズ の OS 全般を指すものとします。  これは、X/Open の権利を侵害する目的ではなく、これらを総称 する呼称が消失してしまったことに起因する、便宜上の表現である ことをご理解下さい。