● スノーボードのコツをつかんだ? (1998/02/07)

 この前スノーボードに行ってちょっとしたコツをつかみました。かかと側のターンって滑りにくいと思いませんか? ちょっとバランスをくずすと、すぐ尻餅をついてしまいませんか? わたしもそうだったのですが、あることに気がついて転ばなくなりました。

 それは、かかと側のエッジを立てないという単純なものです。かかと側でターンしているときは、かかと側のエッジを使って滑っていますが、横滑りや、スピードの出過ぎを抑えようとする際にエッジの角度を立てようとする無理(自然?)な力が働いてしまいます。足首の角度は一定なので、エッジを立てようとすると体がその分だけ山側に傾き、ある程度を越えると尻餅をついてしまいます。体を傾けないように無理して足首だけを曲げようとすると足首がものすごく痛くなります。そこで足首を曲げない(=かかと側のエッジを立てない)滑りが良いということになるわけです。でもエッジをたてないととコントロールが出来なくなるんじゃないの?とお思いでしょうか、ところが出来るということに気がついたのです。

 スノーボードで横滑りやドリフトをしているときに、その横滑りを止めるのに、エッジを立てれば止まるというのは大体分かりますが、それはエッジの角度の自由度が効くつま先側で滑っているときだけです。かかと側ではダメです。もっとも効果的なのは体重をグッと瞬間的にボードにかけることです。エッジの角度など気にせずに体重をグッとかけるだけで、スッと横滑りは止まります。頭で考えてもエッジの角度を立てるより、体重を一気にかけた方がエッジ側に大きな圧力がかかるのが分かると思います。

 体重をグッとかけるフォームは、いわゆるかっこいいフォームになります。体重をグッとかけることは、別の言い方をすると体と膝を曲げていく下向きの力を雪面に押し付けることです。体を曲げきって止まるころが圧力のピークとなります。ターンのフォームとしては、ターンの前の直線部分からターンに向かって、体を徐々に沈めていきます。ターン前半には沈めていく圧力でエッジがよくかかり膝もよく曲がったままです。真下を向いたターン後半からは体を伸ばしはじめてエッジの圧力を最大限にして、横滑りしないように曲がりきります。その後の直線で体は少し伸びますが、次の逆方向のターンに備えて体をまた徐々に沈めていきます。その繰り返しです。まとめるとターン前半までは体を沈めていき後半からは体を伸ばして雪面に圧力をかける動きです。だらだらした流される滑りでなく、ボードに体重をかける、抜くというメリハリのある滑りで、かかと側ターンもエッジに圧力のかかったきれいな滑りになります。

 最後に、家でできる簡単な練習法として、上記のイメージトレーニングも良いけど、体重をグッとかける感覚にはお相撲の四股(シコ)を踏むことをお薦めします。(笑)

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