余市のおやじ 余市を語りき....。(取材日:05/29/1997 なまらーの はじめさん)

みなさんはおそらく一度は、余市と言う地名を聞いたことがあると思います。スキージャンプの笠谷選手の出身地・宇宙へ行った毛利さんの出身地あるいは、96年の冬の豊浜トンネルの事故、お酒の好きな方ならば、ニッカウヰスキー発祥の地として、地名だけはご存知の方も多いと思いますが、その余市が、北海道のどのあたりにあるのかをイメージできる方はどのくらいいらっしゃるでしょうかねぇ。ましてや、余市と言う町が実際にどのような町なのかをご存知の方は少ないのではないでしょうか。かく言う私も北海道へ移住して5年になりますが、ここへ来る以前は、北海道では「どの家でも牛を飼っており、各家は畑の中に点々と散在していて、冬にはわらぶき屋根に雪がまあるく降り積もり、母さんお手製のミトンの手袋をして、ほっぺたを真っ赤にした子供たちが雪の中を犬といっしょに遊んでいる」なんて風景を想像していたものです。(^o^)

余市というのは、札幌から国道5号線を小樽に向かって走り小樽を通りすぎて海沿いを約30分くらい走ったところにあります。ここから、国道5号線は、積丹半島をぐるっと回って函館のほうへ向かって海沿いを走る国道229号線と別れ、内陸の倶知安やニセコ方面へと大きく曲がっているのです。つまり札幌などから来る人たちにとって、余市とは、海で遊ぶか山で遊ぶかという決断の場所でもあるわけです。(^o^)
そういう地理的な事からはレジャーの拠点として便利な土地でもあります。余市にロングステーしながら、積丹半島で遊び、キロロで遊び、ニセコや水のおいしい京極、もちろん小樽や札幌、すこしがんばれば、岩見沢や富良野なども日帰りで遊びに行けるのですよ。しかし、残念なことに肝心のロングステーをする宿泊施設やキャンプ場がほとんど無いこともまた事実なのです。ですから、みなさんにもっと余市を知っていただいて、そういう施設に対する要望が増えればいいなぁと思っています。

実際我が家も本物の民宿ではなく、このホームページの作者の■あつみん■さんがそう呼んでいるだけの、ごく普通の家であり、私は余市から札幌へ毎日通うサラリーマンであります。

また、余市は北海道有数の農産地でもあります。特に果物は、北海道の果物は余市を抜きに語れないというくらいの割合をしめているはずです。北海道を旅行された方はちょっと思い出してみてください。そば畑や田園、牛の放牧地・ジャガイモや豆の畑などはあちらこちらで見かけられますが、りんごやぶどうやさくらんぼがたわわに実った果樹園が広がる風景にはあまり出会うことが無いと思います。これはいくつかの理由がありますが、果物が育つには、土地が肥沃でなければならないことやある程度の雪が降らないとならないことです。特に雪は重要で、北海道のような寒い土地では、雪が降り積もらないと地面が凍ってしまい、地中にある木の根が死んでしまうのです。そういう理由から北海道で本当に果物が作れる場所は数箇所しかありません。例えば北海道のあちこちで土地の名前の入ったワインを目にすると思いますが、そのうちのかなり多くの割合のものが、原料として余市産のぶどうを使用しているのをご存知でしょうか?聞いた話ではあの池田町にも出荷しているという事ですよ。そういう町ですから、りんご狩りやさくらんぼ狩り、なし狩りなど、くだものを自分で採って食べる事も何 軒かの農家でやっていますし、そうでなくても八百屋さんを覗けばとれたてのおいしそうなくだものが並んでいるのです。国道から少し入れば一面に広がるりんご畑や、ぷーんと甘い匂いの漂うぶどう畑の中を歩くこともできます。さらに、余市には海もありますから、魚も新鮮なものが手に入ります。近くのスーパーへ行けばびっくりするような安くて新鮮な魚が手に入りますよ。鮭・ほっけ・ほたて・イカ・かに・うに・わかめ・にしん、ほっきに蛸と、なんでもござれです。マグロの切り身とうにを買ってきて自分の家で酢飯を作って上に載せれば......(^o^)

あ〜だんだんお腹が空いてきましたので、この辺で失礼します。

# おーいみんな〜、庭でジンギスカンするべぇ!