Time-stamp: "May 18 2003"

RedHat Linux 7.2

RedHat Linux 7.2 のインストール, Emacs 21 の感想, ウィンドウマネージャ twm, fluxbox, カーネル再構築, タブレット使用

RedHatLinux7.2インストール記録

2002/2/02 xinetdの設定
/etc/xinet.d/ の下の telnet を disable=no にした。proftpd というファイルも作り、telnetのものをコピーして、service proftpd, disable=no, server=/usr/sbin/proftpd と書き換えた。

LANの設定
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0

  DEVICE=eth0
  IPADDR=192.168.0.10
  NETMASK=255.255.255.0
  BOOTPROTO=static
  ONBOOT=yes
と設定した。 /etc/sysconfig/network はもとのまま。
  NETWORKING=yes
  HOSTNAME=localhost.localdomain
/etc/host.conf はもとのまま。
  order hosts,bind
/etc/hosts は、
  127.0.0.1               localhost.localdomain localhost
  192.168.0.11            lets
  192.168.0.10            ende
として、ftpやtelnet可能になった。

インターネット接続
56Kモデムです。 中ボタンクリックででてくるメニューから、「RH pppダイアラー」を使用した。 モデム設定

  115200
  volume '+1 above the minimum' (minumun do not call)
  no tone (means pulse)
  check 'default'
あとアカウントの設定すればつながった。 /etc/resolv.conf が勝手にかきかわっていた。モデムのボリュームが設定できてVineのよりよい。 GUI版実行ファイルは rp3 という名だと分かった。 コマンドライン版は wvdial というらしいが、これだとつながらない。→ 設定を見直すとつながった。どこがわるかったのか分からないのだが。

keyboard のキー置き換えを、インストール後 まず最初におこなった。 /lib/kbd/keymaps/i386/qwerty/ の下の us.kmap.gz を解凍して viで書き換え。 us-mod.kmap というファイル名で保存する。 これで、 $ loadkeys us-modとすれば、コンソールでキーボード配置を変更できるようになった。このキー配置をデフォルトにするには、 /etc/sysconfig/keyboard

KEYBOARDTYPE="pc"
KEYTABLE="us-mod"
とする。

Xでもこのキー配置にするには、$HOME/.Xmodmap で設定してもいいけど、コンソールのキー設定をひきつぐようにしたほうが便利。 /etc/X11/XF86Config-4

Section "InputDevice"
        Identifier  "Keyboard0"
        Driver      "keyboard"
        Option  "XkbDisable"
        ....
として、 Option "Xkbなんとか" というのを全部コメントにした。

マウスはインストールのとき、マイクロソフトインテリマウス(PS/2)を選んだら、 Option "Protocol" "IMPS/2" になっていたので、Mozillaなどで問題なくホイールスクロール可。

グラフィック設定は、Vineだとあとで XF86Configを手で書き換えしたけど、RedHat7.2は、ちゃんと 24ビットカラーに設定されていて何もしなくてもよかった。

フォント設定は、/etc/X11/XF86Config-4では、 FontPath "unix/:7100" としか書いてなくて、xfs (X font server)のほうで設定しなくてはならない。 BDFフォントを追加したとき、フォントpathを追加するには、 /etc/X11/fs/config の catalogue に
/usr/X11R6/lib/X11/fonts/local,
という1行を追加して、xfsを再起動( /etc/rc.d/init.d/xfs restart )。

Xの設定は、 $HOME/.xinitrc

xset b off
rxvt -fn -sony-* &
rxvt -fn -sony-* &
xscreensaver -timeout 5 &
sawfish
と書いて、コンソールから X起動すると、GNOME起動をまたなくてすむ。 中ボタンクリックで、隠れたWindowsを呼びだしたりできる。しかしときどき中ボタンクリックで、メニューがでてこなくなることがあって、そうなると Xを [Ctrl + Alt + BS] で再起動しなくてはメニュー出現が復活しない。そのときは、普段ならできないはずの、右クリックで Windowを選択できるようになっているので、何かちがうモードになってしまっているのかもしれない。

emacs21の感想

2002/2/11

emacs21.1の感想その2

2002/2/16

ウィンドウマネージャ twm

2002/3/21

RedHat7.2を使うときだけ起動してると、gnomeの起動がやたら重い。Xを起動してから1分近くまたされる感じ。ためしに ~/.Xclients を書き換えて、gnome-session の代わりに twmを起動するようにしたら、Xの起動したあととくに待たずに使える。gnomeアプリは使わないので、これでいいかなと思ったが、1) Alt-Tabでウィンドウ切り替えできない 2) Mozilla で Ctrl+F(検索)したとき文字入力できない という問題があった。

1.の問題は、FreeBSDでウィンドウマネージャ wmx を入れて解決したことがあったのでそれを入れてみたら、なぜか文字入力がまったくできず却下。~/.twmrc に以下のように記入して解決。

WindowRing {
     "emacs"
     "XTerm"
     "KTerm"
     "rxvt"
     "mozilla"
     "Netscape"
     "rp3"
     "ee"
     "display"
     "xmms"
}
"Tab" = m : all : f.warpring "next"
2. の問題は、w3m.el等使うことで回避している。

ちなみに、~/.Xclients はこれ。下の自分が書いた RedHat7.2設定では ~/.xinitrc に設定とか sawfish を使うとか書いてあるけど、今見てみると ~/.xinitrc が無くなっているのはなぜだろう。

#!/bin/bash
xset b off
xsetroot -solid gray10
rxvt -fn -sony* -geometry +0+300 &
rxvt -fn -sony* -geometry +200+100 &
exec twm

RedHatLinux7.2再インストール

2002/4/8

GNOMEをやめて、KDE にしてみた。こちらの画面のほうがきれいな感じ。エクスプローラ系のアプリを使ってみたところ、GNOMEよりは早かったようだ。 ただ、/dev/dsp が使えませんよ、というエラーが起動のたびに出る。

fluxbox を試してみた。src.rpm を取ってきてバイナリrpmパッケージにしてインストール。~/.Xclients をこうした。

#!/bin/bash
xsetroot -solid gray10
xscreensaver -timeout 5 &
xset b off
rxvt &
rxvt &
exec fluxbox
起動させると、日本語の表示も問題なし! ウィンドウの飾りが小さく画面がすっきり。配色もいい感じ。タスクバーでウィンドウ管理もOK。Alt-Tabによるウィンドウ切替可能。使わないけど、複数デスクトップ機能もあり。いいじゃないですか。 ついでに、~/.Xresources はこうなっている。
Rxvt.geometry: 80x35
Rxvt.font: -sony-fixed-medium-r-normal--16-120-100-100-c-80-iso8859-1
Rxvt.mfont: -Misc-Fixed-Medium-R-Normal--14-130-75-75-C-140-JISX0208.1990-0
Emacs.font: -b&h-lucidatypewriter-bold-r-normal-sans-14-140-75-75-m-90-iso8859-1
Emacs*background:#fafafa
こう設定しても、Emacs(X版) の初期フォントが sony-8x16, jiskan16 になってしまう。Shift-Mouse1 でフォント選択しようとすると選択肢にはあるのだが。

Linuxカーネル再構築

RedHatLinux7インストールのとき、

kernel-headers-2.4.9-13
kernel-2.4.9-13
kernel-doc-2.4.9-13
kernel-source-2.4.9-13
を入れた。これを Linux-2.4.17 に入れ替える。

雑誌についていた linux-2.4.17.tar.bz2 を /usr/src に解凍。linux というディレクトリが作られ、その下にファイルがある。ディレクトリ名を linux-2.4.17 とし、

# ln -s linux-2.4.17 linux
とした。 ディレクトリツリーはこうなる。
/usr/src
    |-- linux -> linux-2.4.17
    |-- linux-2.4 -> linux-2.4.9-13
    |-- linux-2.4.17
    |   |--...
    |   .....
    |
    |-- linux-2.4.9-13
    |   |--...
    |   .....
    |
    `-- redhat
        |--...
        ....

インストールされていた kernel-headers は主に /usr/include/(asm|linux) が入っているのだが、新しいバージョンのカーネル入れるときに邪魔になる。

# cd /usr/include
# rm -rf asm/ scsi/ linux/
# ln -s /usr/src/linux/include/asm-i386 asm
# ln -s /usr/src/linux/include/scsi
# ln -s /usr/src/linux/include/linux
として、新しい カーネルツリーへのシンボリックリンクとした。

# cd /usr/src/linux
# less Documentation/Changes
を見て必要なソフトウェアのバージョンを見る。
o  Gnu C                  2.95.3                  # gcc --version
o  Gnu make               3.77                    # make --version
o  binutils               2.9.1.0.25              # ld -v
o  util-linux             2.10o                   # fdformat --version
o  modutils               2.4.2                   # insmod -V
o  e2fsprogs              1.25                    # tune2fs
o  reiserfsprogs          3.x.0j                  # reiserfsck 2>&1|grep reiserfsprogs
o  pcmcia-cs              3.1.21                  # cardmgr -V
o  PPP                    2.4.0                   # pppd --version
o  isdn4k-utils           3.1pre1                 # isdnctrl 2>&1|grep version
#sh scripts/ver_linux
して、現在インストールされている各種ソフトのバージョンを探る。
If some fields are empty or look unusual you may have an old version.
Compare to the current minimal requirements in Documentation/Changes.
 
Linux ende 2.4.9-13 #1 Tue Oct 30 20:11:04 EST 2001 i686 unknown
 
Gnu C                  2.96
Gnu make               3.79.1
binutils               2.11.90.0.8
util-linux             2.11f
mount                  2.11g
modutils               2.4.6
e2fsprogs              1.23
reiserfsprogs          3.x.0j
PPP                    2.4.1
isdn4k-utils           3.1pre1
Linux C Library        2.2.4
Dynamic linker (ldd)   2.2.4
Procps                 2.0.7
Net-tools              1.60
Console-tools          0.3.3
Sh-utils               2.0.11
Modules Loaded         agpgart binfmt_misc autofs eepro100 nls_iso8859-1 nls_cp437 vfat fat ext3 jbd sym53c8xx sd_mod scsi_mod
e2fsprogs のバージョンを上げる必要あり。 RedHatのUpdateページに載っていた 1.26をダウンロード。 http://www.redhat.com/support/errata/rh72-errata-bugfixes.html e2fsprogs と、e2fsprogs-develをまず rpm -e でアンインストール。 rpmパッケージを rpm -ivh でインストール。

Makefile を書き換え。

#export  INSTALL_PATH=/boot
のコメントを外す。RedHatのカーネル設置ディレクトリがここだから。

コンフィグ。
# cd /usr/src/linux
# make xconfig
英語の説明が頼りだ。

カーネルコンパイル。
# make dep clean
# make bzImage
# make modules modules_install

とする。

/boot ディレクトリを掃除する。 vmlinuz-2.4.9 と System.map-2.4.9 とかは残さないと 新カーネルで起動しないとき困る。 だが、vmlinuz@ , System.map@ とか 以前コンパイルした vmlinuz-2.4.17 とか残ってたら別ディレクトリに整理。

# make install
で /bootディレクトリにカーネルが置かれる。 エラーが出るが、lilo.confがねーぞ、というエラーであり、インストールスクリプトの最後にあるので無視してよい。

# vi /boot/grub/grub.conf
として

title Red Hat Linux (2.4.17)
        root (hd0,1)
        kernel /boot/vmlinuz-2.4.17 ro root=/dev/hda2
と追加。

再起動して、Red Hat Linux (2.4.17) を選ぶ。

タブレットについて

2002/4/20

RedHatLinux7.2 (XFree86は標準の XFree86-4.1.0-3) で使えるようにした。Wacom Intuos i-900/USB。

  1. カーネルの再構築。2.4.17のカーネルソースをコンパイルして使った。コンフィグ時に以下を on にした。下段の5行は要らないかもしれない。
    USB support - Support for USB
    USB support - Preliminary USB device file system
    USB support - UHCI
    USB support - USB Human Interface Device (HID) support
    USB support - Wacom graphire/Intuos support
    USB support - USB serial converter support - USB serial converter support
    USB support - USB serial converter support - USB Generic Serial Driver
    Input core support - Input core support
    Input core support - Mouse support
    Input core support - Event interface support
  2. dmesg | less 見て、こんな行があればカーネルから認識はされている。
    usb.c: registered new driver wacom
    wacom.c: v1.21:USB Wacom Graphire and Wacom Intuos tablet driver
    hub.c: USB new device connect on bus1/2, assigned device number 3
    input0: Wacom Intuos 9x12 on usb1:3.0
  3. X で使用するために、Xでもドライバが要る。 people.mandrakesoft.com/%7Eflepied/projects/wacom/ からドライバファイルをいただいてくる。alpha26は XFree86 4.2用なのかカーネルのwacom.cとバージョンがミスマッチなのか分からないけど動かない。alpha25の wacom_drv.o.gz を /usr/X11R6/lib/modules/input/wacom_drv.o に置いた。(そのサイトの wacom.c とか usbmouse.c は入れずに カーネル2.4.17のものを使っている)
  4. X の設定。/etc/X11/XF86Config-4 を書き換え。詳しい設定は man wacom か、Wacom Tablet HOWTO を参照。
    Section "ServerLayout"
            ...
        InputDevice "stylus" "AlwaysCore"
        InputDevice "eraser" "AlwaysCore"
        InputDevice "cursor" "AlwaysCore"
    EndSection
    
    Section "Module"
            ...
            Load "wacom"
    EndSection
    
    Section "InputDevice"
        Identifier  "stylus"
        Driver      "wacom"
        Option      "Type" "stylus"
        Option      "Device" "/dev/input/event0"
        Option      "Mode" "absolute" #absolute axis
        Option      "KeepShape" "1" #screen width/height ratio = tablet ratio
        Option      "BaudRate" "38400" #intuos
        Option      "Suppress" "1" #cursor move
        Option      "Threshold" "5" #pen pressure degree (modify as you like)
        Option      "Tilt" "on" #pen angle 
        Option      "USB" "on"  #this line may be not needed
    EndSection
    Section "InputDevice"
        Identifier  "eraser"
        Driver      "wacom"
        Option      "Type" "eraser"
        Option      "Device" "/dev/input/event0"
        Option      "Mode" "absolute"
        Option      "KeepShape" "1"
        Option      "BaudRate" "38400"
        Option      "Suppress" "1"
        Option      "Threshold" "5"
        Option      "Tilt" "on"
        Option      "USB" "on"
    EndSection
    Section "InputDevice"
        Identifier  "cursor"
        Driver      "wacom"
        Option      "Type" "cursor"
        Option      "Device" "/dev/input/event0"
    EndSection
    
  5. X を起動したあと、
    # grep -i wacom /var/log/XFree86.0.log して、以下のような表示があれば使えるはず。
    (II) LoadModule: "wacom"
    (II) Loading /usr/X11R6/lib/modules/input/wacom_drv.o
    (**) WACOM: suppress value is 140846134
    (II) XINPUT: Adding extended input device "cursor" (type: Wacom Cursor)
    (II) XINPUT: Adding extended input device "eraser" (type: Wacom Eraser)
    (II) XINPUT: Adding extended input device "stylus" (type: Wacom Stylus)
    (==) Wacom Kernel Input device name: "Wacom Intuos 9x12"
    (==) Wacom tablet maximum X=30480 maximum Y=23060 X resolution=0 Y resolution=0 suppress=1
    (==) Wacom tablet top X=0 top Y=0 bottom X=30480 bottom Y=22860
    ...
    
  6. gimp で [ファイル - ダイアログ - 入力デバイス] にして、「Stylus, スクリーン」を選ぶ。 intuosのペンを引っくり返して消しゴムに設定すると、ペンを引っくり返すだけでツールが自動的に変わる。普通のマウスに持ち替えても変わる。intuosのペンのサイドボタンは、マウスの右クリックメニューが出てくる。
  7. Xの設定で Threshold値を増やさないと、触れてないのに書かれることがある。 ツールの選択等、普通のマウスと併用するとなぜか別のツールに変わったり落ち着かないことがある。ときどきまっすぐの線が現れる。 Windowsで使うほうがまあ安定して使える。 スクリーンショット

Linuxでタブレットを使おう USB-'Micro-HOWTO' を参考にしました。


itouh