山奥に住む木こりのおじいさんが寂しさのあまり作り出した木彫りの人形「ぴの」。みよりの無いおじいさんはいつも我が子のように可愛がり、「お前と話が出来たらなぁ」と毎日話し掛けていました。
「ぴの」も、おじいさんの願いにこたえたいと思い、ある日森の精霊に「おじいさんと話せるようにしてください」とお願いします。森の精霊は「ぴの」の熱意にうたれ、一度だけチャンスをくれました。
それは湖の洞窟の一番奥にある「命の泉」を飲むこと。そこにたどり着くためには思いの強さを試される「試練の部屋」をくぐり抜けなくてはいけません。
次の月夜の一晩だけ動けるようになった「ぴの」は愛するおじいさんの為に葉っぱを揺らしながら「命の泉」の水を目指すのでした・・・・