Easy Wave Cutter

WAVE ファイル分割支援ソフトです。マークを打ち込んだ部分で ファイルを分割します。無音部分を検索してマークを打ち込むことも できます。

なおこの Easy Wave Cutter は Wave ファイルフィルタ WAVEFLT2 のフロントエンドツールであり WAVEFLT2 が無ければ 動作しないので最新版の WAVEFLT2 をダウンロードしてからお使いください。


☆ 動作環境

Win98SE,2000,XP

そこそこ速いマシン

解像度 800x600 以上


☆ 起動方法

はじめに Wave ファイルフィルタ WAVEFLT2 の最新版をダウンロードし、waveflt2.exe を ewc.exe と同じディレクトリに移動してください。 あとは ewc.exe を起動するだけです。レジストリは使用しておりません。


☆ 基本操作

「Load」ボタン、または D&D で編集したい Wave ファイルを開きます。

波形が表示されているウィンドウ上を左クリックすると黄色の「主マーク」をセットします。

右クリックをすると緑色の「副マーク」をセットします。

ダブルクリックすると紫色の「分割マーク」をセットします。

各マーク位置はスクロールバーの下に三角マークで表示されます。

分割マークを消去したい場合は、紫色の分割ラインの上で右クリック してください。また全ての分割マークを消去したい場合はReset」ボ タンを押して下さい。分割マークは最大 128 個までセットできます。

「Left」、「Right」ボタンを押すと主マーク(黄色)の左と右側のデータをカットします。 カット操作を誤った場合は「Undo」ボタンを押すと元に戻ります。「Reset」ボ タンを押せば初期状態に戻ります。

あとは「Edit」ボタンを押して「分割」ボタンを押すと WAVEFLT2 を起動して分割を開始します。 WAVEFLT2 を途中で停止する場合は Easy Wave Cutter の上に表示される「中止」ボタンを押して下さい。

終了する場合は右上の「x」ボタンを押して下さい。


☆ おおまかな編集の流れ

(1) 左クリックで主マークを打ち込み、「Left」「Right」ボタンを使って前後の必要ない部分をカットする

(2) 無音検索などで分割マークをセットする

(3) 再生しながらトラックがきちんと分割されているかチェックしていく。 うまく分割されていないときはダブルクリックで分割マークを打ち込んだり、 右クリックで分割マークを削除して調整する

(4) テキスト形式でトラック名設定ファイルを作成する

(5) F1 キーか「Track」ボタンを押してトラック設定ダイアログを表示し、 保存先を選択してから「ユーザー定義トラック名設定」ボタンを押す

(6) ユーザー定義トラック名設定ダイアログの「設定ファイル読込」 ボタンを押して設定ファイルを読み込む

(7) 「試聴」しながらトラックとトラック名が合っているかをチェックしていく。 もし合っていなければ設定ファイルを更新してから「再読み込み」ボタンを押す。 分割位置が間違っている場合は「結合」ボタンでトラックを結合するか、 メインウィンドウ上で分割マークの追加や削除をしてファイル名とトラックを合わせていく (F1 キーでトラック設定ダイアログを開いて ESC でダイアログを閉じるというのを使うと便利)。

(8) 念のためにトラック設定ダイアログで分割マークの設定を 保存しておく。

(9) あとはメインウィンドウ上の「Edit」ボタンを押して「分割」ボタンで 分割する。


☆ メインウィンドウ

メインウィンドウ上のボタンは左から


☆ 無音部にマークをセット

ファイル内のすべての無音部分を検索して分割マークをセットすることができます。

(1) メインウィンドウの「Jump」ボタンを押す。

(2) マークを打ち込む無音部内での位置、無音部と判定する秒数、しきい値を設定する。

(3) 「分割マークセット」ボタンを押す。


☆ トラック設定

メインウィンドウの「Track」ボタンを押すか F1 キーを押すとトラック名や 分割マークなどの設定をできます。閉じる場合は 「OK」又は「キャンセル」又は ESC キーを 押します。

ベース名と拡張子にはベースとなるファイル名と拡張子をセットします。

保存先ディレクトリに出力ファイルの保存先を指定します。 空白の場合は入力ファイルと同じディレクトリに出力します。

「分割マーク設定ファイル」グループの「保存」ボタンで現在セットされている 分割マークの位置情報を保存します。「読込」ボタンで 位置情報を読み込んで分割マークをセットします。

「カット設定ファイル」グループの「保存」ボタンで現在のカットの設定 を保存して「読込」でカットの設定を読み込みます。

「ユーザー定義トラック名」でユーザー定義のファイル名をトラック毎に設定できます。

はじめにテキスト形式のトラック名設定ファイルを用意して 「設定ファイル」ボタンを押すとトラック名を設定できます。 空白の行はディフォルトの名前がセットされます。例えば

い
ろ

は

というテキストファイルを読み込みと、 各トラックの名前は

トラック1 : い.wav
トラック2 : ろ.wav
トラック3 : Track003.wav
トラック4 : は.wav
トラック5 : Track005.wav
:

となります。トラック名設定ファイルを更新した場合は「再読み込み」 ボタンを押して下さい。 また、「リセット」ボタンでユーザー定義のファイル名をリセットし、 「試聴ボタン」、「結合」ボタンで、トラックの試聴(10 秒)と結合が出来ます。


☆ 編集メニュー

メイン画面上の「Edit」ボタンを押すと編集ダイアログが表示され、 WAVEFLT2 による編集を行います。 起動した WAVEFLT2 を途中で停止する場合は Easy Wave Cutter の上に表示される「中止」 ボタンを押して下さい。


☆ バグレポート等連絡先

作者 : 東海林 智也
MAIL :
tokai@main.eng.hokudai.ac.jp
URL : http://isp5.main.eng.hokudai.ac.jp/~tokai/


☆ 著作権、免責等について

このプログラムはフリーソフトソフトウェアであり GPL に従って再頒布 または変更することができます。詳細についてはGNU 一般公有使用許諾書 をお読みください。

また本プログラムの使用によって生じたいかなる損害、問題等に作者は関 知しない事にします。使用者の責任の上で実行する様にして下さい。

Copyright (c) 1999-2002 Tomoya Tokairin


☆ 更新履歴

2002/6/1 Ver 1.53

24 bit 以上のファイルを再生するときは 16 bit に変換してから再生するようにした。


2002/6/1 Ver 1.52

IEEE-float 入力で +-1 を超えると波形が枠を超えて描画されるバグを修正


2002/6/1 Ver 1.51

96khz に対応


2002/5/30 Ver 1.5

WAVEFLT2 に対応
24bit,32bit,64 bit ファイルに対応
表示や閾値の指定を dB に変更


2002/4/7 Ver 1.21

ダイアログボックスを XP スタイルにした。
オーナー描画ボタンあたりの処理がいい加減だったのを直した。


2002/2/2 Ver 1.20

編集メニューに 「CM カット」機能追加。
トラック設定ダイアログにカット設定保存、読み込みボタン追加
その他細かいバグフィックス。


2002/1/30 Ver 1.10

△ボタンを押した時、シフト押しながらだと副、そのままだと主マークに飛ぶようにした。
無音検索すると分割マークが消えるバグを修正。
主副マークの所の音量レベルを表示するようにした。


2002/1/23 Ver 1.00

コンソール表示、非表示設定追加。
デバッグ。


2001/12/14 Ver 1.00pr

細かいバグの修正。
操作性をやや向上。



2001/12/13 Ver 1.00b3

トラック数が多いと WAVEFLT にちゃんとトラック名が渡らないバグを修正。
分割設定ファイルを読んだ後にトラック設定ファイルを読むと落ちるバグを修正。
今まで手を抜いてダイアログベースで作っていたのを、アクセレーターを使うためきちん
と RegisterClass でウインドウを作るようにした。
アクセレータが使えるようになったので F1 キーでトラックダイアログを開くようにした。
ごちゃごちゃしてるので少しソースを整理(もともと WAVEFLT のおまけ程度のソフト
だったので、かなり適当に書いたコードが多くて凄く汚い)。



2001/12/12 Ver 1.00b2

日本語のトラック名が文字化けするバグを修正。
トラック設定ダイアログとトラック名設定ダイアログをまとめて大きくした


2001/12/11 Ver 1.00b

機能とともにファイルサイズも増えてきたので、とりあえず WAVEFLT と
分離して配布することにした。

名前を e-WC から旧名の Easy Wave Cutter に戻した。

システムフォントのサイズを変更するとボタンの位置がずれるバグを修正。
ついでにボタンを何個か増やしてレイアウト変更。
トラック名を表示するようにした。
その他、色々機能追加。



(これ以前の履歴は WAVEFLT の履歴を参照)