ショーアップ駅伝

 いやあ、今年も箱根駅伝は見させて頂きました。先頭を力走する駒沢大学の雄姿もさることながら、たすきを渡すべき相手が繰り上げスタートで既にいないことに気がついたランナーの表情が映されたところなど、なかなか日本人好みで良かったです。しかしあれはゴール直後に思わず涙をこぼしてほしいもの。きちんとショーアップするのも大切です。そういえば今年は選手の倒れ込み方も今ひとつでした。(昔のNIKEのCFはさすがだったね。)

 不謹慎な観戦だというご意見があるかもしれませんが「箱根駅伝」という関東ローカルの大会が全国学生駅伝をはるかに上回る人気があることを考えてください。これをショーアップの成果として捉えても決して間違いではございますまい。しかもスポンサーが付いている冠大会なのです。ところでスポンサーの社長の出身大学ってどこだっけ。おお、学習院だった。中立で良かった。これが駒沢大学だったりするとあらぬ疑いをかけられる。(早稲田だったらスポンサーを降りたくなるかもしれない。)

 冠がつくとスポーツは不純になるというわけではないけれども、酒造メーカーがスポンサーというのはちょこっと気になるんだわ。だって箱根駅伝は未成年者も走っているんだよ。未成年に酒の宣伝をさせていることにならないのか?

 多分社内でも議論になったろうし、陸連あたりでもいろいろ言われたと思うんだわ。でもなぜそれが通ってしまったのだろう。そんなにお金がないのかなあ。公式には関東ローカルの大会だからなあ。そういえば「黒煙を90%カットする装置」は第一中継車にしかついてないと言っているし(選手の健康を考えるなら全中継車につけるのが普通の発想だろうに。)。そんなわけで、お金を出してくれるなら多少のことは問題にしない、という方針にしたのかもしれない。
 でも「スポーツマンシップに乾杯」というコピーは秀逸。ああ言われると非常に文句をつけづらい。

 かくして改善提案。未成年者のゼッケンには「サッポロビール」でなく「サッポロ飲料」と表示する。これで丸く収まるのではないかなあ。

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