永久機関モドキの夢

 子どもの時、永久機関を作るという夢があった。
 どうやら不可能らしいが、それに近いものは作りたいものだ。
 前例は「水飲み鳥」。動力なしで延々と動いているのを見たアインシュタインが悩んだという伝説がある。

 というわけで考えたのが「宇宙発電所」。地球は磁石だから、人工衛星にコイルを積めば電磁誘導で発電できるはずだ。ただし、打ち上げに燃料を使いまくっては本末転倒なので、実用化は宇宙エレベーターができてからだな。(ムリムリ、それができるのなら、現在の人工衛星の電源として使われているよ。)

 こういうのはどうだろう。フーコーの振り子。振り子を放っておくと見かけ上回転するらしい(実際に回転しているのは地球)。この回転力を取り出して発電機を回す。おお、これはすばらしい。ついでに時計の振り子にすると一石二鳥だぞ。
 ところが不安が生ずる。これは地球の自転と振り子の慣性の差を取り出すわけだから、エネルギー保存の法則によると「地球の自転」のエネルギーが減少するはずである。げげげげげ、前例のない環境破壊になってしまう。「一日の長さが変わった」と言って時計会社から訴えられる可能性もある。オメガやロレックスは装飾品だから時間が狂ったところでそんなに文句をいいそうもない。カシオは電波時計を推進してくれるから問題はなかろう。シチズンは大丈夫。あたしに文句言ってくるわけがない。(慰謝料持ってお礼に来てほしいくらいだ。シンガポール支店の連中に逆恨みされるのは仕方ないが。あの程度で終わったんだし。)問題はセイコーだなあ。ここさえ黙ってくれれば、私は世界のエネルギー問題の救世主として・・・。

 なんてこたあない。潮の満ち引きの摩擦で地球の自転エネルギーは、ずーっと減少している、か。なら改めて訴えられる心配はない。「フーコーの振り子で発電」ということで私は一躍、、、やっぱり実用になるほどの効率がでないのかな。
 また、南北問題を助長するのではないかという懸念もある。フーコーの振り子の回転が大きいのは高緯度地方。低緯度地方に多い発展途上国では効率が更に低い。北はますます栄えるが、南はそうでもないということ。でも一回作りたいね。子どもの頃の夢が叶うというのはうれしいものだ。

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