トヨタ自動車、送電事業の雄に?

 定期点検でトヨタのディーラーに行った。待ち時間に新車に買い換えませんか?とセールス。来年になるとプラグインハイブリッド車が発売になるとか。要するに家庭用コンセントに繋いで充電できる車である。でもさあ、うちマンション住まいなんだよね。
 なら、貸し駐車場にコンセントがつけばいいのか。盗電を防ぐには、何らかのセキュリティが必要で、要するに鍵がついていればいいのだが、ああ、この鍵を自動車の鍵と共通にして、多少はセキュリティ向上も必要だろうが、規格化する。消費者の利便性を訴えて、他社にも採用を促す。最大シェアのトヨタ自動車だ、しぶしぶでも従わざるを得まい。
 これで駐車場に設備をおろす、という業務が立ち上げられる。当然そこまで電灯線を伸ばさないといけないし、駐車場の各駐車場所までも線を延ばさないといけないので結構大変な仕事になるが、汚れ仕事は任せてください、と。要するに電柱から駐車スペースまでの短い間であるが送電を引き受けるのだ。
 もっとも家庭用100Vよりも車の充電に適した送電法があるかもしれない、とすると変電所から引いてくる、なんてのもありかも。コスト高になるなあ、でもさあ、ここで実績を積んで「発電/送電事業の分離を」なんて声を利用できれば、「送電事業はトヨタ」なんてはなしを持っていけるかも知れんぞ。中部電力はトヨタの言いなりだ。そこから手を回せば今の東電なら覆せる。50Hz/60Hzの壁が崩れるのを見ることが出来るかもしれない。

 もっともやらんだろうなあ。通信自由化で日本高速通信を立ち上げたはよいが、KDDIになったとき「IDO」は名前も残らなかった。決して儲かる事業ではなさそうだ。スマートグリッドと組み合わせて世界市場を狙う。そのとき「トヨタ」の知名度が役立つ、なんてのは前向きに考えすぎだ。
 でもトヨタは僕の言うこと少しは気にしておいたほうがいいかもしれない。プリウスから人工的に音を出す方法、トヨタが特許をとったスピーカーの位置(車体の下/前輪の内側)よりも左ヘッドライトの中の方がいいと思うぞ。最近集中豪雨で車が水の中を走っているシーンをニュースで見さされてごらんよ。盲人用の杖に発信機を組み込むという特許もあったがイマイチ。組み込むのは受信機であるべきだ。今となれば恐ろしく精度のあがったGPSを応用できる可能性もあるし。

 ディーラーでセールスの相槌を打っていたつもりがひとしきり喋り捲ってしまった。なんと思われたかは知らない。だいたいは理解してもらえない。理解できても「特殊能力」と思われることが殆どらしい。確かに私にサヴァン症候群のケがあるのは否定しないが、あ、会社に入って誉められた言葉で一番うれしかったのは「稀に見る頭のよさだ」でした。

 ただし、一つだけ。販社から「こんなことをお客さんがゆうとりました」の連絡が上る体質であった方が、トヨタとしてはいい会社と言われるだろう。僕のアイディア、悪くは無いと思うぜ。少なくともスピーカーの位置に関しては。また技術者のモチベーションを考えないアイディアが特許になるよりは。

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