尖閣諸島問題をふりだしに戻す法

 尖閣諸島に突入した香港活動家への対処。強制送還で終わらせるのは仕方ないとしても、上陸した人と船にとどまった人の送還時期に差がつくのが自然ではないか、と思っている。
 つまり船にとどまった人の罪は国境破りだけだから「即時釈放を」という中国政府の要請を受け入れてすぐに強制送還。が、上陸した人は公務執行妨害や軽犯罪法違反の疑いもあるからもう少し取り調べすることになるだろう。当然一緒に帰るというわけには行かない。

 そうなると最初の帰国者歓迎セレモニーも、未帰国者を残しているのだから派手にはできまい。まあそのままでは中国側もイラつくだろうから外交的配慮も必要だろう。具体的には取調べの情報を公開してあげるのだ。
 「本日、亡命の意思について具体的に話を聞いています。」

 これだけで十分だ。いくら中国が経済成長著しいとはいえ、まだまだ日本の方が豊かだし、空気も綺麗である。高速鉄道の安全性は比較にならない。内心、できれば移り住みたいという中国人、少なくなかろう。香港人ならなおさらだ。それをちょっと刺激する。別にうそを言っているわけではないぞ。それに話の展開によっては亡命したい、と漏らさないとも限らない。
 まあ、そんな意思は無いということで、取調べ終了、数日の差をもって強制送還なワケだが、本国の香港活動家に疑心暗鬼をもたらすには十分だ。帰国時期で物理的に分断し、疑念を持たせて心理的に分断する。初歩の戦術だが効果的だ。こうすれば少なくとも手放しの「凱旋セレモニー」はできまい。

 そうなると中国政府は真似するやつを警戒しなくてはならない。愛国者を名乗って尖閣諸島に上陸すれば亡命できる、と思う人間が出てくる可能性があるわけだからね。自国民が尖閣諸島を日本の領土と国際的に認めてしまうわけだから絶対に起してはいけない。だから「尖閣上陸」なんて馬鹿なことをするやつを未然に止める必要が出てくる。海域への立ち入りすら野放しにはできまい。
 さらには中国人に混じって尖閣諸島に上陸し、韓国への亡命を求める脱北者が出てこないとも限らない。(北京の日本人学校に駆け込んで韓国亡命希望、なんて脱北者の発生を黙認した中国政府に腹は立っているのだ。)
 これで再びこう着状態を演出できる。

 このくらいのこと、政府や役人は誰も考え付かなかったのだろうか?それとも僕が頭よすぎますか?中国の方たちは僕に接触を求めてこないことを考えると、荒唐無稽な案なのかなあ。明日あたり、謎の中国美女がモーションをかけてきたりして。

 首相に入れ知恵したいのだが財務副大臣になる前日に会ったのが最後なのだ。いろいろ助けてやれるのに残念である。

(僕がコンピュータ苦手だって主張するの、分かってくれるかな?)

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