ナマポ利用でニート脱却

 うちのガキが今日も怠けている。
 まあどこの家庭でも同じと思うが、べんきょーしろと言ってもテレビばかり見ている。
 お前はどうだったんだといわれると辛いが、ガキの年齢のときはテレビなんてなかったのでとりあえずあんなに堕落はしていないと胸を張って言える。(厳密に言うと白黒テレビはありました。その代わりといってはなんですがラジオにかじりついてました。しかし放送時間が短いので・・・。いや洒落じゃなくてホントなんだってば。)

 学業成績は低迷しているというのにあの調子。報道で「ナマポ」という奴をもらえれば働かなくても生きていけるようだと知り、かつ医療費なんかも安くなってお徳、ということが分かってきて、どうせ勉強しても景気は悪いし、待遇はそんなによくないのなら無理することは無いか、と思っている可能性もある。そのうちホントに言い出しそうだ。
 「私の夢は、生活保護を受けながら、毎日、アニメを見てゲームをやって、マンガを読んで暮らすことです。」
 そこまではっきり言ってくれれば表立って文句は言えない。
 こどもの希望を出来るだけかなえてやるのも親の務めだ。そこでそういうことが本当に出来るか考えてみた。

 地方の地価の安いところでアパートを棟ごと借りよう。で、家賃を生活保護支給額のギリギリまであげる。この家賃差額を運用費として娯楽室を作る。漫画とインターネットクライアント完備である。Video On Demandも契約するかな。これでわが子が理想とする環境が揃うのだ。
 海外でも評判になりそうだ。何しろ海の向こうには本気で「日本に渡って手続をすると毎月現金をくれるので、働かなくとも生活できてアニメ見放題だそうだ。ああ日本に行きたいなあ」と思っている人が本当にいるらしい。こういう人たちを受け入れれば、部屋もすぐに埋まるだろう。
 んでもって、不動産の管理業務を子どもに引き継ぐのよ。するとわが子に関してだけはナマポ脱出、しっかりビジネスプランを立てて働いている、ってことになる。ああ、なんと思慮遠謀なる親の愛。とりあえず中国語は話せるようにしておけ。

 特に穴の無いプランと思うがどうだろう。不足しているのはお互いに文化の違う海外の方たちが集団で生活するのでいろいろとごたごたが起こったときに解決する手段である。。。持ってそうな人にアイディア提案として・・・ああ、もうやってますか。そういえばギリギリの家賃のアパートが多い地域があったねえ。ボロでもすぐに埋まるとか。

(私の場合、倫理観よりも、頭を使って何か思いつく快感の方が上位に来るのでときどきこういうことをやる。)

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