平昌開会式、水面下の駆け引き

 賛否両論渦巻く中、安倍首相は平昌オリンピックの開会式に出席した。
 その理由としてコメントしたのが「選手団と観客のために」。
 単純に選手がやる気になるだろう、という意味にも聞こえるが、実はその裏で高度な政治的知見に基づくセーフティネットが張られていたことを、皆さんご存じだろうか。

 結局のところ、チケットを購入した(押し付けられた)が行かなかった人がとても多かったせいで観客席の入りは2割?3割?松岡修造が現地入りしたおかげでリハーサルでは氷点下14度だった気温も氷点下2度になり風もやんだために大事には至らかなかったが、通常であればこういうことになったはずだ。
 スタジアムには屋根がないのみならず、観客席となった仮設スタンドは足から風が吹き抜ける構造。寒さに震えたごく一部の観客は唯一壁に囲まれたトイレに立てこもる。ただでさえノロウィルスが蔓延しているにもかかわらずそれ以外の客は用をたせず、オリンピックスタジアムは巨大な便器と化す。ズボンを下ろした人はもちろん、座りっぱなしの観客でも低体温症で倒れはじめるのは想定の範囲内としても、最悪の場合、満員の観客とその防寒具の重みに耐えられなす仮設スタンドが崩れはじめる。阿鼻叫喚の地獄絵図だ。
(松岡修造ありがとう。一人のジンクスでこれほどの人が助かった例を私は他に知らない。)

 この程度の予測は立っていたはずだ。そして考えてみてよ。安倍首相は潰瘍性大腸炎なんだぜ。寒さへの生理現象的耐久性は極端に低いはず。当然おむつを穿いていたに違いない。そこまでして開会式に出かけたのは、そこで首相にしかできないことがあったはずだろ。ではそれはなんだろうか。

 実は日本海にヘリコプター搭載護衛艦いずも、が有事に備えて待機していたそうなのだ。
 オリンピックスタジアムが崩れる、凍死者が出るといった事態になり日本人の安全確保が必要とされた時にはヘリが飛び立って平昌で邦人を救出するためにね。しかし事前協議のないまま自衛隊が韓国で活動するのは後々外交問題になりかねないのも事実。安倍首相が開会式に出席する理由はこれを韓国大統領に認めさせるためだ。「日本人が死にそうなんだ。それをお前らが救えない以上、我々が手を出してどこが悪い」と迫ればムンムンもウンウンとうなずくしかないでしょう。だから大臣ではなく、首相が行く必要があったのです。これで安倍首相の悲願である改憲への弾みもつくでしょう。

 これだけのことを自力で考えたとすれば安倍首相も大したものですが、実は合衆国のアイディアでした。選手村があまりにひどいという名目で、合衆国は選手を日本海に浮かぶ航空母艦から会場に送り迎え、することが検討されていたということです。
 もちろん合衆国ですから、もう少し深い事態を想定していました。北朝鮮が応援団を組織したのはなあぜ?
 虎の子の牡丹峰(モランボン)楽団ではなく三池淵(サムジヨン)管弦楽団を行かせたことにヒントがある。彼ら(彼女ら)は捨石だったのだ。スタンドが人間の重量に耐えきれず崩壊してもおかしくないことを知っていた北朝鮮は、開会式の途中で応援団に混じった工作員に命じてスタンドを破壊。当然北朝鮮応援団はスタンドとともにまっさかさま。
 韓国人がこの非常事態に対応できないのはセヴォル号で証明済み。なので「応援団救出のため」という名目で38度線を超えて北朝鮮軍がやってくる。こうなると一番危ないのは人質としての価値が高い米国選手。「選手の保護に手を貸す」という大義名分で拉致されるのは間違いない。これを北朝鮮軍到達前に救出せんがために、原子力空母が待機していたというわけです。

 安倍首相はそこまで聞かされていたかどうか。

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