見つけたよ、ファクターX

 今ではそこまで言い切れないが、日本では新型コロナの感染者数が低く押さえられている。
 その理由として「国民性」「BCG接種」「遺伝子」といった要因、一絡げに「ファクターX」というものが見積もられてきたが(飲めるほどきれいな水がふんだんに得られる、は入ってないのだろうか)、私、もう一つ追加したい。
日本語
である。

 以前、フランス語の勉強をしていたとき(準2級まで行ったのよ)、フランス語って発音しない字が多いのよね。しかし聞く限り「この語尾のrは発音しない」と言ってるけど、かすかに聞こえる、と思い、音声CDをリッピングして波形を見ました。結果、どうやら舌の形は形成されているようで、わずかながら語尾になにか残っているような気がしたのはこれか、と納得いたしました。
 なお、英語でもネイティブがしゃべると舌の形だけ作られるが呼気を伴わないというパターンがいくつかあるようで、多分大学入試共通テストの受験生の大きな障害となっているような気がします。(なんかすごく難しかったとか。)

 さて、ここで驚いたのはフランス語の発音、波形を見るとそれが上下で著しく非対称となっていること。波形展開する時に波の強さを上下方向に時間軸を左右にすると、上のほうが圧倒的にでかいのです。日本語では例えば上の波だけを利用してもそんなに変ではない。(これを利用したアマチュア無線の帯域削減技術SSBというのがあった。)
フランス語の音 これは、NHKのフランス語講座で、"Vrai"(正解)をフランス人講師と日本人講師が発音したのを波形で比べてみたものである。随分な差があるのがわかるだろう。
 つまりこういうことだ、フランス語は発音するとき息を強く飛ばす。当然息にウィルスを持った飛沫が含まれている場合、飛沫はより遠くに飛ぶ。なので必要な安全距離が日本より長いのだ。

 この調子で、各国語の発音を収集し「言葉を話すとき息がどれだけ飛んでいるか」を確認すれば結構面白い。少なくとも「鉛筆を咥えたままでも正しく発音できる」日本語がとても下位に来そうな気はする。
(私はベトナム語、中国語、タイ語、スワヒリ語等は全くわからないので、何をサンプルに取ればいいかわからない。〜あたしにそのへんを巡業させるというプランは超内規的措置によって取り消された〜追実験を行ってくれる人がいると嬉しい。)

 これを聞いて「社内公用語を英語にした日本企業、たとえば楽天」が感染防止のために日本語に戻してくれると面白い。多分やっちゃいました、ものの「今のところ重要ですから日本語でもいいますね」というギャグがあるように戻す口実とタイミングを図っているかもしれない。

 もっともさきほどのフランス語講座講師、日本語ネイディブであるから呼気を使わない日本語の発音を引きずっているのだろう。フランス語を発音したとしても息の飛び方は控えめなようである。なので「感染対策のために、フランスでも日本語を使ったらどうだろう」という提言はあまり納得してもらえそうもない。あ、フランス人の発音した日本語の波形を見とく必要があるな。「のだめカンタービレ」のジャンの声、録音しておくのだった。(この人はNHKフランス語講座のTVに出ていたことがある。)

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