綱引き必勝法

 中学三年生の時に偶然発見したのだが。

 綱引きでずっこける原因は実は綱の後ろの部分の処理にある。
 どういうわけか皆さん稠密に縄の横に並ぶので(訓練されていない人間の場合、方向が合わせやすいのであろうか)、だいたい綱の端が余る。
 エイヤと引っ張る時に理想的なフォームを維持できればいいが、ついつい「動くまい」と踏ん張る傾向になってしまうものだ。すると綱も重さを持っているものだから、後ろの方では綱につられてお尻が下がる。引っ張る方向がずれてくる。負けはじめるとそのままコケてしまうことも少なくない。下手に勝っていると、地面に落ちた綱が足に引っ掛かる。

 というわけで、中三の時の○○君のように、綱を体に巻きつけて「俺が最後の砦だ!」と頑張ると、綱が地面につかず、最後まで真後ろに引っ張られることになる。こうなると引っ張る力が分散しにくいのだ。厳密に言えばルール違反なのだが、我が母校は「そんな些細なことは問題にしない」。意気が上がっているところを見せてくれれば、先生たちも気が付かないふりをしてくれるノリのいい学校だった。かくして3年D組は連戦連勝。
 実際には綱の最後に一人が付き、2人ほどそのちょっと前で支える、という布陣が適しているだろう。

 不思議とこのやりかたネットに載ってないのだなあ。ひょっとして○○エレベータ門外不出の奥義だったか?

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