すべてのバージョン、画像形式で確認したわけではないので、実際と異なる部分があるかもしれません。
種 類 | 画像形式 | 圧縮 | 主な作成方法 |
図(ビットマップ) | PNG(BMP ※1) | ○ | [挿入]-[図]-[ファイルから] |
GIF | ○ | 形式を選択して貼り付け | |
JPEG | ○ | 図のコピー | |
図(ピクチャ) | 拡張メタファイル(EMZ ※2) | ○ | |
メタファイル(WMZ ※2) | ○ | ||
描画オブジェクト (オートシェイプ) |
独自フォーマット | [図形描画]ツールバー | |
リンク図 | 拡張メタファイル(EMZ ※2) | ○ | カメラボタン、図のリンク貼り付け |
OLEオブジェクト | 表示画像は拡張メタファイル(EMZ ※2) | ○ | オブジェクトの挿入 |
内部データは各オブジェクトに依存 | ※3 | 外部プログラムからのコピー貼り付け | |
Imageコントロール | 表示画像は拡張メタファイル(EMZ ※2) | ○ | [コントロールツールボックス]ツールバー |
内部データは Picture に設定した JPEG GIF BMP アイコン メタファイル等 (※4) |
※3 |
※1 BMPなどのビットマップはPNGに変換されてXLSファイルに保存される。
※2 EMZとWMZはそれぞれ拡張メタファイル(EMF)、メタファイル(WMF)を圧縮したもの。(ZLIBを使用)
※3 OLEオブジェクト(Imageコントロール等も含む)の内部データはXLSファイルにはそのまま保存される。Excel2000以降のHTML形式では圧縮される。
※4 プロパティシートでピクチャを設定した場合。Image コントロールに LoadPicture を使って JPEG ファイルを取り込んだ場合は、展開されたビットマップが保存されるためファイルサイズが大きくなる。
JPEGファイルをそのままXLSファイルに取り込むには、[挿入]-[図]-[ファイルから]を使います。
ペイントや Photo Editor 等の画像をワークシートに単純にコピー貼り付けするとOLEオブジェクトになり、非圧縮のビットマップが保存されるためファイルサイズが大きくなります。
Excel2000以降では、Webページ(HTML形式)として保存することで、[挿入]-[図]-[ファイルから]で取り込んだJPEGファイルをそのまま取り出すことができます。
Excel 2000 以降では、ワークシート上の画像は、コピー、形式を選択して貼り付け をすることで他の画像形式に変換することができます。ただし画像が変化することもあります。例えば、フルカラーのビットマップをGIFに変換すると256色のビットマップに変換されます。また、JPEGは非可逆圧縮なので、PNGに変換して再びJPEGに変換すると画質が多少劣化することがあります。(形式を選択して貼り付け等で新たにJPEG画像が作成される際の圧縮品質は約50%のようです)
BMPとGIFの画像データはPNGに変換されてXLSファイルに保存されます。
フルカラーのビットマップはPNGに変換してもGIF(256色)よりサイズは大きくなります。あらかじめ画像処理ソフトで256色に減色するか、GIF に変換することで、GIF と同等のサイズに圧縮できます。
Excel 5.0/95 のファイル形式ではビットマップやピクチャは圧縮されずに保存されます。Excel97以降でも、ファイルを Excel5.0/95 形式で保存している場合は圧縮されません。
拡張メタファイル(ピクチャ)内のビットマップは通常は非圧縮です。例えばJPEGを拡張メタファイルに変換すると、非圧縮のビットマップになり、その後、拡張メタファイル全体が圧縮されるため、元のJPEGファイルよりもデータサイズは大きくなることがあります。元のJPEGが低圧縮であれば反対に小さくなることもあります。
図の塗りつぶしに設定した画像ファイルはシートに挿入したファイルと同様にJPEGまたはPNGとして保存されます。
「ビットマップ」とは画像を色の点の集まりで表現したものです。BMP PNG GIF JPEG はビットマップを圧縮または非圧縮のまま格納したものです。ビットマップは「ラスタ」データ、「ペイント」データと呼ばれることがあります。
「ピクチャ」とは Excel の用語であり、「メタファイル」のことです。メタファイルは画像を描画命令の集まりで表現したものです。例えば「座標(0,0)から座標(10,10)まで線を引け」というような命令の集まりです。このような画像形式は「ベクタ」データ、「ドロー」データと呼ばれることがあります。「ピクチャ」「メタファイル」はExcel以外では他の意味の用語として使われることがあります。