ねこープロジェクトII

唯一のMacintosh用 PC9801 Emulatorに、「ねこープロジェクトII」があります。(「ねこープロジェクトII」にはWindows版もあります。)インストール時のBIOSやFONTに関するテクニックはWindows版のPC9801 Emulator各種と同じです。従って、Macintoshだけしか所有していない場合は、稼働させるのは難しいかもしれません。 Macintosh用の「ねこープロジェクトII」は、マウスが未サポートなんですが、結構よくできてますね。

「ねこープロジェクトII」で、1990年代初頭に一世を風靡した、株勝師匠作の「株勝一万C」を稼働させて見ました。動作は良好です。(「株勝一万C」は、Macintosh用の「ねこープロジェクトII」だけでなく、他の多くのWindows用のエミュレータでも稼働します。)

「株勝一万C」をMacintoshで動かす違和感がたまりません。株勝師匠のプロダクツは、その泥臭い操作性と、ドキュメントの「てにをは」が少しへんなせいで、当時は良い印象は持たなかったのですが、今あらためて稼働してみると、「株勝一万C」は画期的なソフトでしたね。サインのアイディアは、当時としてはすばらしかった。最近はあまり人気がないようですが。

当時のマニュアルを読むと、「美しい満たんチャートをご覧ください。」という記述があります。その後師匠は、なぜか「美しいチャートはダメ」という持論をパソコン通信で主張するようになりました。興味深いところです。

マニア以外の方でMacintoshで「株勝」を試したい方は、素直にVirtualPC 4.0を入れて、この上で現行バージョンであるWindows版の「株勝」を動かしたらよいでしょう。現行バージョンの「株勝」でも、当時の「株勝一万C」とほとんどかわっていないように見えます。頑固一徹なのか、単なる手抜きか、はたまたユーザインターフェースに無頓着なだけなのか。

ところで、巷では、VirtualPCは、Macintoshで株ソフトを使うユーザの必須ツールと言われているようです。(Macintoshで動くまともな株ソフトがないんで、VirtualPC上でWindows用の株ソフトを動かすしか選択肢がないという意味らしい。)Macintosh用の株ソフトを公開している身としては、つらいものがあります。


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