株価に著作権がある?(Part2)

Part1はこちらを参照

テレモ(文字放送)の株価番組CH100-CH107の最終ページには、 以下のような注意書きが記載されています。
1996年版1999年版
●株価情報を含む文字放送の番組を…
無断で他のネットワークなどに転用することは、
著作権法により禁じられています。
      ★ご注意★
★受信した文字情報は、個人利用に限られます。
★株価などをデータとして抽出し、これをパソコン
通信やインターネットなどに無断で転用することは、
著作権法上禁じられています★

1996年版と1999年版では、微妙にニュアンスが異なっていますが、 どちらも、株価に著作権があるように主張しているように見えます。 文字放送はメディアですから、放送されたコンテンツに著作権が及ぶ のは、よくわかるのですが、1999年版の記述には「抽出うんぬん」と ありますから、どうやら、生の株価データにも著作権があると主張して いるようです!?

Yahooの株価ページには、 「日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。」との 注意書きがあります。これはこれでとってもへん???

日経平均株価の算出方法を保護したいのならば、著作権法ではなく、 特許など工業所有権の対象のような気がします。計算結果の平均株価 自体に著作権があるとはいったいどういうことなのでしょう。

よくわからない注意書きを2つ紹介しましたが、みなさんはどう 思われますか。もし「日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。」 が正しいとすれば、文字放送でも日経平均株価を放映しているので、 これを抽出して無断で転用したらダメということは理にかなってますね。

私は、株価の著作権!?Part1 で主張した通り、

と考えていますが、いかがでしょう? 私は法律の素人なので、この主張は間違っているかもしれません。

で、インターネット、パソコン通信などのオンラインメディアを見回すと、 個人等で、文字放送から抽出したと思われる株価データを公開しているサイト が数多く存在します。(わたしのところでも、公開しているサンプルデータは、 文字放送から抽出したものです。)

これらの(非合法?)サイトの今後が気になります。毎日個人公開の 株価データを利用したとして、ある日突然に利用できなくなるということが 充分考えられますので、文字放送レシーバを個人で購入し、各自レシーバ で取得したページから株価データを抽出するようにした方がよろしいかと 思われます。

個人ではなく、法人で株価データを公開しているサイトも存在します。 例えば証券会社とか、ラヂオ短波とか...これらは、まず大丈夫でしょうけど。 個人パソコン投資家に人気のパンローリング は大丈夫なのでしょうか?個人運営のサイトでは不安だけど、法人なら すべて大丈夫とお思いの方が多いと思われます。私もそう思っていたのですが、 パンローリングに関しては確証がとれていません。

パンローリングのサイトには、商品データは、「ダイワフューチャーズ様ご提供」と いう記述がありますが、株価データのソースに関する記述はありません。 そこで、株価データのソースに関して、メールでパンローリングに問い合わせたの ですが、残念ながら、返事がありません... もし、パンローリングの株価データが合法データならば、ChartScapeでサポート しようと思っているのですが...

とりとめもなく、書きましたが、結論は 「株価データは文字放送から取得しましょう」ということで締めたいと思います。