ロードマップ

私事ですが、2001年10月より、YahooBBを導入し、インターネット常時接続環境となりました。常時接続環境では、これまでのように、毎日自分で自分のパソコンに株価データを蓄積して、株ソフトでチャートを見たり銘柄抽出を行うということが全く無意味です。なぜなら、自分で株価データを蓄積しなくても、Yahoo Financeのようなサイトで、好きなときに自由にチャートを見ることができますし、気の効いたオンライントレードサイトで分析や条件抽出もできてしまいます。

そこで、ChartScapeも常時接続時代に即した投資ツールに変身していこうと思っています。オンライントレードサイトで既に提供されているチャート表示や分析機能と張り合うような機能拡張はせずに、ChartScapeでしかできないオリジナル機能を充実させていこうと思います。ChartScape/Mac 2.3.xやChartScape/Win 1.7.xで実装した銘柄抽出条件のチャート機能の追加もこの一環な訳です。

次期バージョンでは、銘柄抽出条件の検証機能を実装します。この機能は、設定した銘柄抽出条件が有効化否かを、過去の蓄積データから統計的に提示する機能です。この機能を利用して、あなたが考案した抽出条件が、どの程度価値があるものか、または下駄をほうり投げて選ぶのと同じ程度の価値しかないものなのかの判断の目安を得ることができます。

その後は、銘柄選びのデータマイニング的アプローチ(スクリーニングからマイニングへ)で紹介したマイニング手法(の中であまり役に立たないもの)を実装していきます。本当に役に立つ手法が見つかれば、公開なんかせずに、自分だけが使うのは言うまでもない:-)


2002/7/24 追記

最近、従来からのテクニカル分析に疑問を持つようになりました。このことを検証する機能をChartScapeに実装しつつ、各種実験を行っていますが、実装した機能とその結果を順次公開していきます。

テクニカル分析が役に立たないことも実証していきたい訳ですが、よく考えてみるとChartScapeのテクニカル分析機能は貧弱すぎて、有効なのか無益なのかの判断はできませんね。ということで、最近はテクニカル分析についての情報収集をしてました。2チャンネルのような便所の落書きにも「合理的科学的なテクニカル・チャートってある?」など、テクニカル分析に関するスレッドができたりしているんですね。驚きです。情報収集してわかったのは、最近はMACDという分析手法がトレンドらしい。ということで、Webで調べてある程度使われていそうな指標を一旦実装しようかなという気になりました。具体的には、

などです。チャートを描くプログラムだけなら、1指標あたり2時間もあれば作れるのですが、ダイアログボックスでパラメータを設定できるようにして、抽出条件としても使えるようにするとなると、単純作業が結構うざい。まぁ、この際だからリファクタリングも兼ねて、ちゃんと実装することにしました。皮肉なことに、テクニカルを否定したらテクニカル機能が充実する...

MACDとBolingerBand

パラボリック/DMI/CCI


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