openSUSE11.2にVirtualBox OSE 3.xをインストールする

VirtualBox以前紹介したのですが、情報が古いので新しいOSでやりなおしてみようと思います。
なにか機能が向上したかもしれません。
VirtualBoxは相変わらずVirtualBoxとVirtualBoxOSEとがあります。
違いはVirtualBoxはプロプラエタリな技術が含まれてて純粋なGNUオープンソースでないということ。
OSE版はクローズドソースの部分を取り除いた状態です。
クローズド版のVirtualBox3.xの場合はこちらを参照してください。

OSE版には、仮想マシンへのUSBメディアのマウント、仮想マシンへのRDP接続、RDPごしにUSBをマウントできるUSBoverRDPの機能がありません。
が、openSUSEではVirtualBoxのほうが簡単にインストールできます。

・VirtualBoxOSE版をインストール
ブリッジネットワークの設定をする

VirtualBoxOSE版をインストール

とりあえずここではOSE版のインストールを行ってみます。
こちらはYaSTのコミュニティリポジトリに収録されていますので、YaSTからインストールできます。
ソフトウェアリポジトリ-追加-コミュニティのリポジトリを選択します。

仮想化(VirtualBox)を選択します。

「ソフトウェアの追加」から、とりあえずVirtualBoxOSEにチェックを入れてみます。


インストール完了後、VirtualBoxを起動するとまずはジャブです。

「VirtualBoxを使えるメンバにいないよ」ということです。

YaSTを起動して、メンバを変更します。
セキュリティの「ユーザとグループの管理」から、自分のユーザを編集します。

詳細タブで、右側ペインにあるvboxusersにチェックを入れて「OK」をクリック。

編集が終わったら、一度ログアウト・ログインしなおします。

次にカーネルドライバを導入します。

>su
#modprobe vboxdrv
#lsmod

lsmodでvboxdrvが表示されていれば成功です。

VirtualBoxを起動するとSunアカウントへの登録ウィンドウが開きますが、とりあえずキャンセルで抜けます。


起動しました。とりあえず新規をクリックして、仮想マシンを作成してみます。


新規をクリックすると仮想マシン名とOSタイプを尋ねられます。ここではWindows7にしてみましょう。


メモリ割り当て。ここでは512以上。


仮想ハードディスクの作成。


とりあえず可変ディスクを選択します。パフォーマンスを気にするなら固定がいいでしょう。


稼働ディスクの保存先と割り当てサイズです。VirtualBoxは個人的に使うアプリケーション、という性質が強いので、仮想ディスクの保存先は自然とユーザのホームディレクトリ配下となります。

しかし基本的にサイズがデカイので、ここでは用意した別ディスクへ保存しています。
なおOSと同じディスクへ保存すると、OSのパフォーマンス低下を招くことにもなります。

完了したら、追加されたマシンを起動します。

エラーです。

さらにもう一つ。

初期コマンドを実行しとけ、とあります。

コマンドラインを立ち上げ

>su
#/etc/init.d/vboxdrv setup

結果がDoneになるはずです。


再起動します。

完了後、仮想マシンを起動すると初回起動ウィザードが立ち上がります。


CDドライブなどの割り当てを行います。


OSのインストールメディアを入れて、仮想マシンにOSをインストールします。


こういった手順は他の仮想化アプリケーションと大差ありません。
他にはマウスのキャプチャについての警告が表示されます。環境によってはオーディオが見つからないとエラーが出るかもしれません。

マウスがキャプチャされたら右Ctrlで抜けるとあります。


インストールが開始します。以降は普通のOSインストールと変わりません。
インストール後は、VirtualBoxのゲストドライバをインストールすれば、マウスもシームレスに動作します。

ブリッジネットワークを設定します

仮想OSのネットワークへの接続にはおおむね3種類あります。
1.同じマシン上の仮想OS同士のみが通信できて、外部とは通信できない「内部ネットワーク」
2.LANには参加してないが、仮想マシンがホストマシンのIPを借りて外部には出ていける「NAT」
3.LANには参加してないが、ホストOSとだけは通信ができる「ホストオンリーアダプタ」
4.LANに参加し、普通のパソコンと同じ扱いで通信できる「ブリッジアダプタ」

VirtualBoxの強みである「RDPを使った管理アクセス」や「USBonRDP」などを生かすには、あるいは使い安さではやはり
ブリッジモードに限ります。
以前10.3のときのVirtualBoxはブリッジの設定をCUIで実施しました。GUIのYaSTの調子が悪かったからです。
11.2ではもう改善されているのでしょうか。

ブリッジドライバをインストールします。
bridge-utilsを検索します。


YaSTのネットワークの設定を起動し、追加をクリックします。


追加デバイスの種類で「ブリッジ」を選択します。


ブリッジに使用する物理ネットワークを選択します。つまりハードウェアのNICです。


なにやら脅かされます。

これは「eth0のIPアドレスを削除し、代わりにbr0(ブリッジ)で同等のもの使用するから、実際使用感は変わらないよ」と言っています。

無事追加されました。


VirtualBoxの仮想OSの設定のネットワークで「ブリッジ」を割り当てます。


これで仮想OSはLAN内のパソコンたちと同じセグメントに所属している状態となり、ブロードバンドルータからもDHCPを受け取れます。





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