カラオケタグ付き歌詞作成法

別名:投稿職人への道(謎^^;)

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以下の説明では、Winamp + Gucchi's Lyrics Plug-In をここここで説明している方法で導入した場合を前提としています。


はじめに断っておきますが、カラオケタグの入力は、初心者にはかなり難しいです。(慣れてくるとそうでもありませんが^^;)

もしあなたがまだ、行頭タイムタグ付き歌詞の作成もしたことがないのなら、まずはこちらにチャレンジしてみてください。

そして、十分にタイムタグ入力の基礎を養ったなら、ぜひ、カラオケタグにもチャレンジしてみてください。


GLPのEditorを立ち上げ、エディットモード切替で、カラオケタグ入力モードにしましょう。

なお、私の環境だけかもしれませんが、何もタイムタグがついていない歌詞がカラオケタグ入力モードで読み込まれているときに再生を開始すると、GLPが不安定になってしまいます。ですので、私の場合、歌詞の最初の行に、Title:かごめかごめ などと入力しておいて、再生前にこの行頭でスペースを押し、[00:00:00]というタイムタグを入力しておいてから、再生を開始しています。


基本的なキー操作は、行頭タイムタグ入力と同じです。違うところは、一行中にいくつもタイムタグを入力していくことです。

入力ポイントは小さな三角()で表示されている場所ですが、スペースキーを押すと、次の入力ポイントに自動的に移動します。

この入力ポイントの移動に合わせて、スペースキーを押していくのが最初のコツです。

たとえば、つぎのような歌詞の場合、入力ポイントは次のように移動していきます。

つまり、入力ポイントは、文字単位で移動するのが基本だということです。

ただし、次のような場所()は、入力ポイントが飛ばされます。

小さい「っゃゅょぁぃぅぇぉ」の前

「ー」の前
Here we go 英単語(半角)の単語内

これらはタイムタグ入力後の自動的なポイント移動で飛ばされるだけで、カーソルキーでキャレット(|)を移動させた場合は、入力ポイントとして指定できます。

さて、上の「かごめかごめ」の例では、歌の通りにスペースキーを押していけばよかったのですが、次のような歌詞だとしたらどうでしょうか。

このように、「漢字」が混じってくると、タイミングの取り方が少し難しくなってきます。「籠」の「ご」ではスペースキー入力を休まなくてはいけません。ちょうど小学校の時にならったカスタネットのように、叩いて、休んで、を漢字に合わせながら入力していく必要があります。

第1のコツ:「まずは漢字でのタイミングの抜き方をマスターせよ」


以上のように、入力ポイントごとにタイムタグを入力していくことが基本ですが、必ずすべての入力ポイントにタイムタグを入れなくてはいけないわけではありません。

たとえば、ラップのような早口な歌では、すべての入力ポイントに正確にタイムタグを入力していくのはとても困難です。

ですので、比較的速い部分では、要所要所を選んでタイムタグを入力していきます。

この「要所」は、どこでもかまいません。とにかく自分が入力しやすいポイントで結構です。

そして、必ず1行入力したら、「C」キーを何度か押して、その行の最初から聞き直し(見直し)てみましょう。

おかしなところがあったら、再度入力し直しましょう。

カラオケタグ入力のコツとは、この作業を根気強く何度も繰り返していくことに尽きます。納得がいくまで何度でもやり直してみてください。

第2のコツ:「何度も繰り返し確かめ、付け直せ」


現在のタイムタグの仕様では、「タイムタグは逆転してはいけない」という原則が制定されています。これはカラオケタグでも同様です。したがって、次のような例は、仕様を満たしていない、イレギュラーな歌詞になってしまいます。

[00:10:00]あ[00:11:00]あ[00:12:00]あ[00:13:00]あ[00:14:00]あ[00:15:00]
[00:14:50]い[00:15:50]い[00:16:50]い[00:17:50]い[00:18:50]い[00:19:50]

この場合、あああああの最後といいいいいの最初でタイムタグの逆転が起こっています。このような場合、プレイヤーによって、どちらが優先されて表示されるか保証されません。また、エラーとなったり表示が乱れたりする可能性もあります。

したがって、タイムタグの逆転は、できるだけ避けてください。

といっても、GLPのカラオケエディットモードでは、タイムタグが逆転しているかどうかを調べるのは困難です。そこで、タイムタグをつけ終わったあとに、りりくすExの「タイムタグ順序のチェック」や「カラオケタグの逆転補正」 などの機能を使ってください。

なお、曲によっては、コーラス部分など、歌が完全にオーバーラップしている場合があります。GLPでは、カラオケ表示モードに限って、このような逆転がある部分を一度に表示する機能がありますが、あくまでこれは GLP の拡張的な機能であり、一般的なフォーマットではなくなってしまうことに注意してください。

第3のコツ:「完成後に逆転チェックを忘れるな」


こんなときは?

(1) 記号にはタイムタグをつけるのか?

「 」 や ( ) " ! ? など、歌詞中にはさまざまな記号が登場します。これらにはタイムタグをつける必要はありません。(つけてもかまいません。)

とにかく自分で「見やすい」と思うような表示になるように工夫してみてください。

(2) 息継ぎを表現するには?

ふつうは、歌詞の中で息継ぎをするようなところには、スペースが空いてますので、スペースにタグをつけることによって簡単に息継ぎを表現できます。

いまの わたし
  ↓ 
[00:15:00][00:16:00][00:17:00][00:18:00] [00:19:00][00:20:00]た[00:21:00][00:22:00]

しかし、もしこの歌詞で、「い」 と 「まの」 の間にも息継ぎがあったとき、それを表現したいならば、次のようなタイムタグにします。

[00:15:00][00:15:50][00:16:00][00:17:00][00:18:00] [00:19:00][00:20:00]た[00:21:00][00:22:00]

タイムタグが2つ連続している点に注意してください。GLP上では次のように表示されます。

▲▲

このように同じポイントに2つ目のタイムタグを入力するには、シフトキーを押しながらスペースキーを押します。

(3) 同じタイムタグは許されるのか?

上の方で、「タイムタグが逆転してはいけない」と書きましたが、では、同じタイムタグが連続することは許されているのでしょうか? 答えは「OK」です。

この「同じタイムタグ」をうまく使うと、次のような工夫ができます。

―――――そんな気がした―――――
という歌詞で、―の部分はワイプ(スクロール)させたくないとき、
[00:15:00]―――――[00:15:00][00:16:00][00:17:00][00:18:00][00:19:00][00:20:00][00:21:00][00:22:00]―――――[00:22:00]

このように同じタイムタグで挟まれた範囲は、ワイプされずに、一度に表示されることになります。

全く同じタイムタグをスペースキーで確実に入力するのはほぼ不可能ですので、あとで歌詞編集モードにしてから手作業で修正して作成してください。

(4) ふりがなは?

歌詞カードを見ながら歌詞を入力していると、ふりがながふってある場合に、どうやって入力したらいいか悩むときがあります。普通に読める場合は無視すればいいのですが、「時間」 を 「とき」 と読んだり、「生命」 を 「いのち」 と読んだりすることがあります。

これに関して特に決まりはないのですが、一般的には、 時間(とき) や、 生命(いのち) というように、後ろにカッコ付きでふりがなを表記することが多いようです。

このように入力した歌詞にタイムタグをつける場合も、特に決まりはありません。

[00:15:00]時間(とき)[00:16:00]

のように、すべてまとめてしまうでもいいし、(3)の同じタイムタグ技を駆使して、

[00:15:00]時間([00:15:00][00:15:50][00:16:00][00:16:00]

と、ふりがなだけを有効にするようにしてもかまいません。(あとで手作業で修正しないと、なかなか後者のようなタグは作れませんが^^;)

ただ、あまり凝りすぎても、かえって見にくくなりますので、ご注意を^^;


自戒も含めて書きますと、必ずしも、「見やすいカラオケタグ付き歌詞」=「すべての文字でタイミングがぴったりの歌詞」 ではありません。スムースなワイプがされ、見ていて疲れないことを前提に、要所要所で正しいタイミングを示すカラオケタグ付き歌詞が理想的だと思います。ですから、あまりタイミングをとることだけにこだわらず、適当に手を抜きながらタグ付けするのも1つのコツではないでしょうか。

第4のコツ:「適当に凝って、適当に手を抜く」


完成したら、保存して、りりくすExで補正用@タグを追加してください。特にカラオケタグは、再生環境の違いによる微妙なズレが非常に目立ちますので、補正用@タグは必ず追加する癖をつけてください。

また、ついでに、前述のように、逆転チェックもしておくとよいでしょう。

りりくす補正Wizardを使えば、複数ファイルに対して一括して、@タグ付加および逆転補正が行えます。

最後のコツ:「補正用@タグを追加せよ」


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