Cash Book を使いつづけていただくと、それなりの量の取引データが記録されてくるとおもいます。
せっかく記録したデータですから表計算ソフトなどでもっと本格的に活用したいところです。
また、そのままレコード数が増えていくとレポート表示の速度が低下したり何かと不便です。
ということで、ここではレコード整理にかかわる機能について説明します。
Cash Book には取引データをメモ帳などに書き出す機能と、古くなった取引データを集約する機能があります。
では、「テキスト出力」機能から試してみましょう。
メニューから「テキスト出力...」をタップしてみてください。
「テキスト出力」機能を使用すると Palm の標準機能であるメモ帳に取引データを出力することができます。「カテゴリ:」や「いつから:」と「いつまで:」など
出力したい取引データの条件を設定してください。「CSV形式」のチェックをはずすとTAB区切りのテキストデータを出力します。
また、メモリカードスロットを搭載しているパームデバイスの場合は、
出力先としてメモリカードを選択することもできます。
では「了解」ボタンをタップして、メモ帳を開いてみてください。
このように一行目に「-- Cash Book --」と書かれたデータが作成されます。
データは、取引データの一部である以下の項目が区切られて出力されます。
- カテゴリ
- 日付
- どこから
- どこへ
- 金額
- 増減額
- メモ
- 未決済区分
「金額」には純粋に取引の金額が出力されます。
いっぽう「増減額」には、「私のアカウント」からお金が出ていたった場合はマイナスの金額が、
「私のアカウント」にお金が入ってきたときにはプラスの金額が出力されます。
「私のアカウント」間の移動などプラスにもマイナスにもならない場合は「0」が出力されます。
「レシートを出力する」をチェックすることで、出力される項目にレシートの明細を含めることができます。
が、レシートの明細を含める場合、以下の制約がありますのでご注意ください。
- 明細はタイトルと金額のみが出力され、単価や割引・数量などの詳細な情報は出力されません
- 明細のタイトルを出力する代わりに、取引のメモが出力されません
このようにメモ帳やメモリカードを経由して Cash Book の取引データを PC に取り込むことができます。
では次に「取引整理」機能を試してみましょう。
メニューから「取引整理...」をタップしてみてください。
レコード集約の機能は既存の取引データを削除して新しく集約データを作成します。
この処理は取り消すことができませんので、ご注意ください。
その都度取引データのバックアップを取っておくことをお勧めします。
レコードの集約では以下の作業が行われます。
つまり、月単位に複数ある取引を集計単位にしたがってまとめなおすということです。
- 締め日を区切りとして月単位に取引データを集計 (集計単位: カテゴリ/どこから/どこへ)
- 集計し終わったデータは削除し、集計結果を新たな取引として作成 (日付は締め日、メモに「集約データ」)
早速実験してみましょう。
サンプルデータではそれほど取引データにバリエーションがないので、
以下のようなあまりぱっとしない結果になってしまいます。
これだけではあんまりなので、「食費」カテゴリに缶コーヒーを 3 日間連続で購入した取引データを作ってみます。
これに対してもう一度「取引整理」を実施してみましょう。
このように複数の取引が 1 つに集約され、金額 1,131 円の取引になりました。
また、今回は指定しませんでしたが、「集約データを作成する」のチェックをはずして取引の整理を実施すると、
集約データが作成されず、結果として対象となる取引を削除することになります。
一定期間が過ぎた取引データをまとめて削除するときなどに便利なオプションです。
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